見出し画像

インターン2日目

起業家おかんと息子の起業塾が始まり、まだ学生の息子を、おかんの会社にインターン生として迎えることにした。インターン1日目、息子は思った以上にいい動きをした。しかし、2日目は、おかんも息子も疲れて、無言で帰ることになった。その理由は......。

小さな努力から

起業というと、売上をあげるというのが大前提である。しかし、案外見過ごしやすいのが、組織での細々した事務周りだ。通常、会社では電話対応、接客、事務、総務、経理、広報などすべてに専門知識と担当者が必要だ。

起業は1人からできるが会社として名刺を出すには、組織としての体制はもっておくべきだ。いきなり起業では当然、人を雇用する費用も難しく場合によっては事務所さえ持つことも大変だ。よくあるケースで1人起業家の会社に電話しても誰も出ないので連絡がつかず、お客さまに不安を与える。

ベンチャー起業家が失速する原因

最近はメールやSNSで連絡が当たり前になってきているので、昔ほど気にはならないが、会社規模を大きくしていこうと考えるのであれば会社として機能を備えておかなければいけない。

急成長したベンチャー起業家は、売上は伸びたが組織作りが追いつがず、退職が多かったり事業が失速することも多い。息子は就職していないので、会社の運営がさっぱり分らないらしい。

当たり前やけど、やっかいやなあ。起業どころとちゃうんちゃう??

小さな努力課題①:電話応対から・・・

新入社員は耳が悪いのか!!!と思うことがある。社会人1年目は緊張もあるが、学生時代では聞かない言葉が多いのか、聞き取りができないようだ。敬語、謙譲語、丁寧語もごっちゃや。

電話を取るときは左手で右にはメモとペンを・・・当たり前やろ!!
携帯社会の若者は家でも電話は使わず、メモもマルチ画面で入力するようだ。良いか悪いかは別にして、ビジネスの当たり前の常識は通用しないと感じさせられる。

目をキョロキョロさせている息子におかんは課題を与えることに。

小さな努力課題②:業界用語を覚える

まずは文字にすることが大事である。取引先会社案内から、分らない用語を書き出し意味を調べること。まあ......書き出すこと。書き出すこと。

ITとは
マーケティングとは
クラウドとは

企業人が長くなると当たり前と思っていたことは、若者への不理解であり、退職への引き金になりやすい。忍耐がいるのはどっちもやな。

結婚生活みたいや......。

小さな努力課題③:資料送付する

資料を送付......
事務系の仕事も組織運営の中ではかなり重要だ。最近は年賀や挨拶状、日々の仕事のやり取りはグループワークなどで済ますことが多いので忘れがちである。
しかし企業間取引は契約書・請求書・議事録・案内文などの様々なドキュメントがきっちりしているかで、リスクがかなり変わってくる。
請求書などは、決まった日程に発送、到着しないとお金を振り込んでもらえないからだ。

おかんは息子に郵便物を頼んでみる。
またまた、知らないことだらけ.......。文書の折り方、ノリのつけ方、切手の値段、買い方、貼り方。

いくつまでこの小さな努力の課題を与えなあかんのかなあ......。
その日は起業家おかんも息子も疲れて無言で帰ることになった。

教えるのは、とっても手間がかかる


教えるのはとっても手間のかかることではある。しかし、これをきちんと押さえておかないと会社を運営する時にはいつか大きな痛手を受けることになる。
特に大きい金額の取引や長期になる案件は必ず契約書を作成し、弁護士などに見てもらっていると問題になった場合は解決が早い。

せめて決めごとだけを記入するだけでもいいのだ。記載のない項目は双方の話し合いになるからだ。裁判沙汰と良く言われるが、裁判まで行くとお金と時間が掛かり双方疲れる。結局は和解で話し合いになるケースが多いので、やれ訴訟などどいうより、感情的にならず、お互いが少しずつ許すしか解決方法はない。

もめる原因は大体「〇〇」

起業家おかんの経験から、大概お互い揉めるケースは担当者同士のコミュニケーションが上手くいかず途中で感情的になるからだ。議事録が残っていればどこで、勘違いやすれ違いが発生したか分かるケースもあり、客観的に処理できることがある。

このように淡々と述べることができるのは、起業家おかんは起業してから数々の裁判になりそうな修羅場を経験したからである。

次回、機会があれば書いてみることにする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?