息子と友達が起業したい本当の理由とは
前回の記事では、息子たちに起業する前にまとめておくことをまとめるように伝えていた。出てきたものは、こんなレベルで起業なんて言えるな!というもの。そして、「一緒に起業する友達に一回会ってくれへん?」と息子。面談の日、起業家おかんの事務所に来た息子とその友人。起業に必要な資金表を入れてもらうと超アバウト!そんな二人の、起業家になりたい本当の理由とは…。
宿題を出してから2週間経過
待てど、待てど返信なし。宿題を出してから2週間経った。社員やったら評価ゼロや。
「何でそんなに時間かかってるん?」
との問いに
「意外とむずいなあ、どうやって調べるん?友達とも相談するわ」。
調べ方を教えるところから
まあぬけぬけと起業したい人間が気楽に言うわ。まずは自分で考えろ。と思いながらも、
「分らんことは、ホームぺージで遺品整理・関西でググって・・」
なんで調べ方まで教えなあかんねんと思いながらも、
「競合って何?」
「ペルソナっ何?」
と質問してくる。聞いたことないらしい。まあ、学生やから仕方ないなあ。
宿題を見て…これはあかんわ!
それからまた2週間…
「ママできたで!見てや!」得意そうに宿題を渡してきた。渡されたノートに一抹の期待をしたが......。実際に渡されたものがコレだ。
「ひょえー!これはあかんわ!!」の一言だった。こんなレベルで起業なんて言えるな!ボーっと生きてた証拠や!起業なんか止めて就職し!
ここで諭さなかんと思い、
「友達はどうなん?相談したやろ?」
そういうと
「一回会ってくれへん。高校からの同級生で野球部やって、いい奴やねん。一緒に会社やろうと思ってねん」
友達と起業?そんな簡単ちゃうで!
え?友達と??甘いなあ。そんな簡単ちゃうで!
と言いたいのを抑えつつ聞いてると
「ママのこと、インターネットで調べてて、カッコいい!言うてたで」
そんなこと言われたら、頭ごなしはいかん。今回は作戦練ってるな。と思いながらも
「まあ、友達の話も聞かなあかんし、一度面談したあと、食事でも行こか」
と言ってしまった。
初日に遅れてくる時点でアウト!!
後日、起業家おかんの事務所に来ることになった息子とその友人は、事前に事務所の住所、地図、駅出口の番号まで伝えたのに案の定10分遅れてきた。
出口を間違えたそうだ。ビジネスでいうと、初日に遅れてきた時点でアウト!!
資金表に記入してもらうと…
まあ、慣れないオフィス街やから仕方ないかなと少し思い直して、話をきかなあかんと早速用意していた、起業に必要な資金表を入れてもらうことにした。
現在のお金の使い方、現在の貯金額は?起業して売り上げ目標は?事業の準備金はいくら?そのお金はどうやって調達するの?その時のシートがこれ!
資金表入力!…数字弱すぎるやろ
まあ、書かせてみると、超アバウトな数字にびっくりした。売上、固定費、コスト、人材、税金、保険、法的許可など、知らない項目ばかりらしい。顧客もないのにどうして新規とってくるん?
「チラシをまいて・・・ホームページで・・・」
経営者としての最大の悩みとは
アホか!そんなんで、仕事もらえる訳ない。長年やっていても、価格競争で維持大変やし、まして人手不足で人も来ない時代。
売上、お金と人のやりくりが経営者としては最大の悩みなのに。
起業して得たい給与はいくら?
簡単に起業して上手くいくはずがない。まして、親のスネかじった起業家なんてなめんなよ!と言いたいところを抑え
「給与はいくら欲しいの?」
と聞いてみた。
答えは月30万ぐらい。
起業家目指すなら欲を出せ
「はあ?30万やったら、リスクも無く会社に入って真面目に働いた方がいいじゃん。起業家目指すなら欲をもっと出しなさい」。
と起業家おかんは逆に焚きつけてしまった。
ビジネス上で絶対にチェックしていること
起業家おかんはビジネス上で絶対にチェックしていることがある。
それは食事に行ったときの立ち居ふるまい、特に注目はお酒の飲み方。
よくゴルフに行くと、その人のことが良くわかるという。起業家おかんの場合、ゴルフはあまり行かないので、得意分野のお酒で相手の本質を見るのだ。
例えば店の人への接し方、食事中の気配り、好き嫌いや食べ方マナー、ほとんどが無意識に出てくる。こなれている人は、意識して行動しているのでそれも分かる。
お酒の飲み方で分かるひととなり
特にお酒が進むと気が緩むので、接し方も砕けて本音が聞きやすい。息子と友人は楽しそうに食事をし、お酒も飲め、楽しい会話のできるタイプであるようだ。
大人に気後れせず、色々な話を楽しく伝えることができるようだ。そして思惑どおり、色々な話を始めだした。そこから起業家おかんは息子の友人へ質問を始める。
息子は起業家おかんの手口を知っているので、ずっと黙っているのだ。
起業家になりたい本当の理由とは
「彼女はいてるん?、どんなとこ行くん?デートは割り勘?なんで起業したいん?なんで遺品整理がしたいん?親は何て言うてるの?なんで一緒に会社したいん?一緒に会社したら、どちらが代表になるの?」
息子の友人の話のまとめはこうだ。彼女と結婚するため、お金が必要だった。サラリーマンの給与では、お金が足りないから起業したら稼げると思ったらしい。
社会背景から需要を読んで
遺品整理は社会背景から、これからもっと需要があると考えている。息子は高校の時からリーダとして、人をまとめていたから、会社の運営は息子が代表として、友人は営業をするということだった。おぼろけながら2人でなんとかなるやろと考えてたらしい。
華やかにみえるかもしれない起業家、本当の起業とはどういうものか。何を大切に生きるのか。事業をどのように考えていくのかを伝えてみる…。
次回に続く。
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