ハマスというお荷物
テルアビブ在住の山森みかさんのご解説が非常に良かったです。
イスラエルの人たちが内側でどう考えているのかを、かなりの程度、説明してくださっています。
いろいろな点を述べていますが、私にとって最もよかったのは、これまでの「イスラエルとガザが小康状態を保っていたであったのが、全世界にとって好都合だった」という指摘です。
・自治政府にとっては、ハマスがイスラエルによって弱められているのは好都合。
・アラブ世界はイスラエルを非難できるので、国内でガス抜きができる。
・西側諸国も、人権とか国際法であるとかをもって、中東の論理があるのに、また前近代的なのは多様性があるといいながら、西洋のようにふるまえというダブルスタンダードを持っている。
イスラエルは、こうした、いわばお荷物を全世界から負わされているという気持ちがあったということです。
しかし、今回、これだけのこと起こって、こうした構図では、やっていけないというのが、イスラエル人の考え方の転換が来た、ということ。これでは生きていけないというコンセンサスができた、とのこと。きれいに動かなければいけないのは論理ではわかっても、心配感覚としては受け入れられない、ということです。
イスラエルのために祈る、大切な視点が与えられました。