クリス・クオモ氏の見たハマス大虐殺
TVジャーナリストで、かつてCNNのニュースアンカーであったクリス・クオモ氏が、10月7日のハマスによる大虐殺の、編集前の映像の、限定公開を見た感想です。非常に雄弁に、この衝撃を語っています。必見です。
ハマス自身が、これらの残虐の極みの映像を、喜んで自ら撮影して、テレグラムなどで発信していましたが、イスラエルは、これらの映像とその他のイスラエル側で録画されているものを合わせた映像を入手していますが、遺族や人質のご家族への配慮で、一般公開していません。
しかし、一部の人々には、限定公開しています。初めにイスラエル国内で、世界のジャーナリストに公開し、それからイスラエルの国会議員に公開しました。そして、例えばイスラエル人の女優ガル・ガドット氏は、ハリウッド関係者にも限定公開したというニュースを読みました。
実は、ネット上でもこれらの編集前の映像を集めたサイトがあります。リンクを貼りますが、超・閲覧注意です。→(https://www.thisishamas.com/)基本、見ないでください!しかし、ちょうど「現代に起こったホロコースト、この歴史を、証人として観る」という覚悟にある人だけが、ご覧になるとよいでしょう。
殺されたという事実以上の衝撃
かつてのホロコーストは、記念館の写真や映像、遺物、証言で観ることができます。そこで知ることのできるのは、単なる殺戮ではないのです。ジェノサイドという言葉は、ホロコーストの惨劇を記録するために造られた新しい言葉ですが、そこには、峻厳な、深遠な、メッセージがあるのです。
人間存在の深い部分、その闇の部分、また霊の下界、悪霊や悪魔の働きとか言えない出来事でした。しかし、神の主権がそこにあり、神がそれでもご自分の民を愛し、ここに希望がある。ユダヤ人はすぐに立ち直り、そしてイスラエルが建国された・・という、深いところからくる神の声が聞こえてこないといけないのです。
人が殺戮されたという単純な事実や、また、死亡した人数の比べ合いでは決してないのです。
クリス・クオモ氏は、いわゆる左派リベラルの人であり、中東政治でいうならば、パレスチナ寄りの人かもしれません。しかし、そうした政治志向を超えたところで、今の戦争が起こっていると把握しているか、そうでないかの違いが、大きく、今、人の考えを左右していると思います。
クオモ氏は、ホロコーストのメッセージを、今回の大虐殺の映像から受け取りました。彼はアメリカ人として、911(米同時多発テロ)のトラウマを想起したとのことです。攻撃している人たちは、その肉体の殺戮や破壊以上に、敢えてアメリカ人の魂の深いところを傷つけるべく、意図的に、綿密な計画を立てたことを語っています。それと同じように、ユダヤ人にホロコーストを想起できるように綿密な計画を立てたと述べます。
ユダヤ人は、Never Againという言葉を使います。イスラエル建国の根底に、ホロコーストの惨劇を二度と繰り返させないという決意があります。しかし、「俺たちは、またやってあげたよ!」と、ハマスは突きつけたのです。ハマスの愛読書が、ヒトラーの「我が闘争」であることは言うまでもありません。
再び殺戮を公言する組織にどう対峙?
そして次ですが、もちろん、今のイスラエル軍による、ガザにおけるハマス掃討戦で、民間人が死傷していることに心を痛めていますし、停戦してほしいと自身も声を現に出しているそうです。しかし問題は、「どうやって(停戦するの)?」ということです。言うに易し、行うに難し、なのです。
ネットに上がっているハマスが撮影した虐殺映像を見た人がこう言っていますが、至極、当然な考えです。
クオモ氏は、ハマスが、「再び、ユダヤ人を火あぶりにする」と公言していることを指摘しています。この惨劇を何度でも繰り返すと言っている相手と、停戦合意が結べるか?ということなのです。
私たちが提案するあらゆることが、ハマスがさらに攻撃を誘引するようなものであり、人道援助でさえ、ハマスは今、それを奪い取り、一般民衆が奪い返そうとすると、発砲して殺しているという有様です。自国民をも無差別に殺している、こうした殺人鬼にイスラエルが、どう対峙しろ?というのか?が、私たちに突きつけられている課題です。
ホロコーストを現在進行形で見せられている私たち
ところで、イスラエルとハマスの戦争で、精神的にすでにすり減ってしまわれている方々も多いかと思います。私自身、自分の精神を休めるため、休憩を断続的に入れています。私たちは、まさに現在進行形のホロコーストを見ているからです。そして、それに防衛し、対抗する人々の、熾烈な戦いを見ているからです。
しかし、希望の書があります。聖書です。そこには凄惨な戦いも記されていますが、そこにもおられる神、そして人知を超えたところの神が示されています。十字架につけられたキリストが書き記されています。聖書を信じているキリスト者は、神に叫び求めることができます。
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