渋谷『魔力の墓所争奪戦』優勝レポ
1.はじめに
どうも初めまして、お久しぶりです。キナン君を勝たせたい委員会のキヨマサと申します。
今回は渋谷争奪戦で優勝させて頂いたため、人生初の勝ちレポを書いていこうと思います。
しばしばお付き合いをば。
※全文無料ですが、投げ銭して頂くと皆さんのマリガンが減るかもしれません。
2.使用統率者
・キナンについて
今回使用したのは『眷者の神童、キナン』です。
追加でマナを生み出す能力と、マナを使ってデッキからクリーチャーを出す受け皿としての能力が合わさった一体で完結している統率者です。
基本的な動きとしましては序盤にマナ加速+早期のキナン着地を行い、早期決着orキナン起動を絡めた太いアド生物による前寄りのミッドレンジ戦略をとっていきます。
・デッキリスト
まず個人的にキナンの構築は大きく下記に分かれると思っています。
1.海外型キナン
・マナクリや太いアド・スタックスクリーチャーを詰め込み、起動型能力に寄せている。
・マナクリのおかげでマリガン・序盤の動きが安定する。(1→4→7と安定したマナジャンプが可能)
・マナクリ→キナンという動きにより、序盤のレモラに振り込みにくく、また波止場にも比較的振り込みにくい。
・1/1マナクリ採用から、オークにマナ基板が荒らされる可能性が非常に高い。
2.日本型キナン
・1/1マナクリと太い生物を抜き、代わりに『多用途の鍵・通電式キー』などのファクトと妨害・コピー生物を詰め込んでいる。(ほぼ青茶単)
・マナクリがいない分、序盤の安定度が低くマリガンの難易度が上がるが、オークからのダメージは比較的低い。
・鍵がキナンだと1マナ以上生むマナファクトとして機能する+安定性が落ちた代わりに、魔力の櫃などを絡めた序盤の上振れが期待できる+一つの指輪と合わさると宇宙。
・キナン起動の威力は海外型に比べると低い。(コピー生物が多い分、出てくる生物の強さが相手に依存しやすい)
さて、私は海外型キナンを長らく使用していましたが、最近オークに分からせ続けられたため日本型キナンに乗り換えました。
握ってみるとなかなか感触が良いのですが、やはりキナン起動の出力の低下が気になりました。
そもそもドロージェネラルではないキナンは手が増えず、さらに序盤のマナ基盤のセットアップに手札を使うため、どうしても手札では動ききれずにキナン起動に留める場面が多いです。
逆にそこがキナンの強みでもあり、一度マナ基盤さえ整ってしまえば、無理に動かずともキナン起動により打ち消しやほとんどのスタックス(現在のメタでは)に引っかからずにアドを稼ぐことができます。故にやはりキナン起動の出力は高めであって欲しい(自前でアドを稼げる太い生物が複数欲しい)です。
そこで、今回の構築は日本型キナンをベースとしつつ、以下の2点を意識しました。
・使い切りのマナ加速(ペタルやガイド)ではなく、定着するマナファクトを採用。(マナクリはオークに焼かれにくいものを採用)
→継続的なキナン起動が可能・キナン除去からの復帰をしやすくする・デカブツ素出しを可能に
・純粋なスタックスや妨害は抜き、アドを稼げる太いスタックスクリーチャーと攻めにも使える妨害を採用。
3.争奪戦レポ
・キナン◯→ディハーダ→ティヴィット→ログテヴェ
ディハーダとログテヴェが隣り合ってなくて良かったと思いつつ、ログテヴェの走りを皆で止めた後に走れたら嬉しいな卓。
マナ加速+全員の仕掛けに効く母聖樹+自分もティヴィット・波止場を出そう職工キープ。
1,2ターン目にディハーダの場につるむ面倒、ログテヴェの場に一つの指輪+キー、キナンの場にログテヴェからコピーした一つの指輪が出て地獄の盤面に。
3ターン目にティヴィットが出て、私の場にも職工ティヴィットが出る。そこでティヴィットコントローラー同士は相手の投票も2回入れられることを知り感動する。感動していると、指輪キーで大量ドローをしたログテヴェがグリッドから走り出す。私は母聖樹のみだったのでティヴィットに打ち消しが無い旨を伝えて止めてもらう。
そして4ターン目、確か沈黙系を撃たれていたためミューズで留まり、次のディハーダのターンに風に運ばれてからインスタントwin
・コルヴォルド→キナン→エドリック→アニマー◯
緑が多い目に優しい卓。
墳墓+ソルリング+完全化の杖+バネ葉+クレイドル+黒幕キープ。1tに墳墓→ソルリン→完全化の杖、2tに黒幕の良キープ。
1ターン目、この卓は黒幕で結構引かせてもらえそうだなとワクワクしながらソルリングキャストに、エドリックから否定の力。まああったら消すよなぁと思いつつ、ハンドのクレイドルに一抹の不安を覚える。不安は的中し、ここから私は土地もファクトも引くことがなく何も唱えずにゲームを終えるのであった…
観客としてゲームを観戦していたため、ざっくり流れを記しておくと、アニマーが指輪・ラダガストを起点にぶんまわる。→コルヴォルド・ぶんまわりアニマーの世話を一手に引き受けていたエドリックが流石に平和を守りきれず、アニマーが走って勝ち。
次の試合からはもう少しちゃんとマリガンを考えようと思いました。
・ティムトラ→ティヴィット→ギルウェイン→キナン◯
なんかバランスの良いハンドだったような気がする…3ターン目起動は確定していた。
1,2ターン目に順当にマナ加速+キナン。ティムトラはティムナ、ティヴィットはレモラ、ギルウェインはジェネラルキャストの動き。
2ターン目のエンドにティムトラがギルウェインに除去。3ターン目、ギルウェインに除去を吐くということは何かしらの妨害を握っていることは確定しているので、無理はせずにキナン起動→スフィンクス。
スフィンクスへの解答が誰もなく、レモラやティヴィットで探しに行く過程も含めてとんでもドローをしてターンが回る。
4ターン目、モノリスが着地するもののティムトラのレインジャー長が起動。ミューズを置くに留める。手に輪作があったため、ティムトラのアップキープに輪作→錬金術師の隠れ家でインスタントwinを狙うも、沈黙系で黙る。無色無限で護法払い放題なのでティヴィットをスタックで除去しておく。ティムトラは選抜の儀式で盤面リセットを狙うも、それだとあまりに勝たないティヴィットが打ち消す。そしてティヴィットのターンに錬金術師の隠れ家→フィルターでインスタントwin
スフィンクスとレモラの噛み合いが良かったですね。
・ログティム→ティムクラ→キナン◯→エドリック
爆走ハンドを求めて。マナ加速+コーリング+テゼレット=3キルキープ。
1ターン目、ログティムがマナ加速+追加ターン。そして追加ターンでむかつき。全員何もなく、終わったかなと思いながら見ていると、0マナファクトを引けずに死亡。急に3人卓に。
1,2ターン目に私はマナ加速+キナン。エドリックは一つの指輪。ティムクラはティムナ・クラム・レモラでドローを進める。
2ターン目のティムクラのエンドにエドリックとティムクラがフルタップに。初手にピッチがないことは確定しており、クラムとレモラを前に走るのかい?と言うエドリックは何も持ってなさそう。走り得だなと構えていたコーリングをx=3で唱えて献身のドルイドを場に出す。
これが通ったことで、自ターンに消されても次キナン起動できるしなのお気軽テゼレット→機械神の肖像で勝利。
・準決勝:キナン◯→コルヴォルド→ヘリオッド→ディハーダ
実質青が自分だけ卓。
せっかく1家だし走りたいよねの2ターン目キナン+マナドレインで何かファクトが来たら3キルキープ。
1,2ターン目、プラン通りマナ加速+キナンでマナドレインを構える。出来ればコルヴォルドかディハーダに当てたいと思いつつ眺めていると、レモラを破棄したヘリオッドがジュエロから急に出てくる。見た目ディハーダがまだ出ないことと、手に除去がなく流石に次のターンに裏返られるのはしんどいので、ヘリオッドをマナドレしておく。ちなみにコルヴォルドはブレイズキャスト。
3ターン目、発明博覧会の関係上、ファクトを引ければ走れたが引けなかったので、マナドレのマナからアルカイック+否定の力素打ち構えでGO
ヘリオッドは意外な授かりものを唱える。解決前にコルヴォルドからのキナンへの赤霊波に否定の力を当てる。(ここ謎に素撃ちしたせいでフルタップになってしまったため、エグいプレミです。)ディハーダが流石に怖いのと、手札を消費したいコルヴォルドが私の墓地の否定の力に有毒の蘇生(お世話になります)。否定の力を含めたカードを新たに引く。
そしてディハーダは撤廃者スタート。マナが足りないためかアルカイックに2回サーチを許しつつ、ディハーダが走る。コルヴォルドとヘリオッドの「ガイドと母聖樹!」というエールを聞きつつ、「ガイド入ってへんのよなぁ…」と先のプレミを後悔する。万が一ターンが回ってきた場合にディハーダの盤面にギラプールが見えている関係上、クリーチャーのみで勝ちに行かないといけないため、ミューズと後2人を止められそうな母聖樹をサーチしておく。終わったかなぁ〜とディハーダのコンボを眺めていると、どこかでミスプしたらしく墓地が不足。ギラプールで私を黙らせ、オークを出して終わる。
まさかターンが回ってくるとはの4ターン目、オークがいるとコルヴォルドと共闘してキナンが瞬殺なので、発明博覧会を切って変形者でコピーする。その後、ミューズを置いてエンド。
コルヴォルドのターン、ディハーダの撤廃者とルールスまではコルヴォルドのドローに乗じてオークで焼く。その後、コルヴォルドはアルカイックにサーチを許しつつ走り始める。どうにか止まってくれの忍耐サーチ。途中、弱者選別のアルカイックコピーからキナンの起動で船砕きが捲れたことでコルヴォルドをバウンスすればどうにかなるかと思いつつ、忍耐を構えているとコルヴォルドにレゴラス。戦闘に入られるとマナ的に忍耐が唱えられないため、お願い忍耐をしてみる。お願いがなんとか通ったらしく、ターンが終了。ちなみに船砕きはレゴラスで焼かれる。
続くヘリオッドのアップキープ、テフェリー→スフィンクスと出す。ヘリオッドはディハーダのLEDをコピーしてあったコピーアーティファクトを使って、手札を捨てた状態でヘリオッドキャスト、コピーアーティファクトを回収。そのままヘリオッドを裏返そうとしたため、ドレイクでコントロールを奪う。
続くディハーダのターン、ケアベクがテフェリーのせいで封じられており、だいぶ厳しそう。ディハーダへのちらつきには、アガサで黒幕追放→黒幕起動でオークに焼いてもらう。(ついでにスフィンクスで6ドローもしておく)テフェリーもいるため、ここで全員投了で勝利。
・決勝:キナン◯→ログサイ→ティムトラ→ギルウェイン
初手が今日1番の強さ。ログサイが1キルとかして来ない限り大丈夫かなと1tキナン、2t起動orサーチかフィルターが来れば仕掛けるキープ。
1ターン目、ファクトをばら撒きつつキナン。
ログサイはマナ加速、ティムトラはエスパー。ギルウェインはマナ加速。
2ターン目、サーチもフィルターも引けなかったため、戦利品の魔導士から完全化の杖。トラップ素撃ちを構えつつ、何もなければドロー。
ティムトラはバリスタX=1。
ギルウェインはジェネラルキャスト。
3ターン目、キナン起動→ドレイク。センチネルを頂く。
ティムトラはティムナでドローし始める。
ギルウェインは耳の痛い静寂。
4ターン目、キナン起動→アルカイック。
ログサイは災難の輪。コピーされてアルカイックをとられると、ティムトラが勝つため解決前にドレイクに除去を撃っておく。結局、ティムトラが災難の輪に断れない提案。
ここら辺からログサイが沈黙。キナンは起動をし続け、アルカイックコピー・職工・ミューズが出てひたすら起動を続ける。ティムトラは訓練場トラシオスとティムナで引き続ける。ギルウェインはキナンを見かねてアウフを置く。
途中、ギルウェインが撤廃者から仕掛けるも、トラップを当てておく。
終盤、ティムトラのアップキープに錬金術師の隠れ家からスフィンクスを出す。ティムトラはレインジャー長→選別の儀式、アルカイック×2+職工など重要どころは全て残り、職工のレインジャー長コピーもいたため大丈夫だろうとレインジャー長を切りつつ解決。ティムトラは大量のマナを使ってトラシオスドロー→スフィンクスで大量ドロー。
次のギルウェインのターンに、錬金術師隠れ家を使って大量の手札からモノリス着地→アガサと唱えたところで、ティムトラから中断→風に運ばれて→法務官の掌握。
アルカイックコピー×2を悩むが、よく見てみると手に船砕きがいたため、船砕き→クリーチャーで法務官の掌握をバウンス。ここでどうしようもないと全員投了で勝利。
4.終わりに
神決と比べると規模は小さな大会でしたが、よく神決予選抜けでお見かけするプレイヤーも多く、使用ジェネラル的にも神決予選と比べてよりcedhらしい大会であったように思います。
そのような大会で優勝できたことは大変喜ばしいのですが、このようにnoteで振り返ってみるとミスプも多く、噛み合いや運だけで勝ってるなぁという印象がまだ強いですね。ただ今回のデッキリストに関しては概ね満足しています。
さて、今回の大会で楽しくプレイ出来たのも、同卓して頂いた方々、そして運営して頂いたスタッフの方々のお陰です。ありがとうございました!
次はモダホラ3後の新世界でお会いしましょう〜
Twitter(現X): @KINNAN_MTG
キナンの構築の相談など大歓迎です〜
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