太平洋戦争を生き抜いた祖父から伝えられた教え『若人に告ぐ』
はじめに
こんにちは。きよまるです。今年もお盆がやってきました。
この時期になると十数年前に亡くなった祖父のことを思い出し、亡くなる前に祖父から持った言葉を見返しています。
昭和を生き抜いた方で現在と価値観は違うと思いますが、今でも使える考え方はあります。
ふと、この言葉は自分の中だけで留めずインターネットの海に放流することで多くの人の助けになるのでは無いかと思い公開することにしました。
祖父の人物像
祖父は兵庫県神戸市に生まれました。
太平洋戦争にも少年兵として志願し出兵していました。
過去の戦争体験として海軍に所属していた祖父が搭乗していた船が攻撃を受け、隣にいた人に着弾し一瞬で吹き飛び、その後船が沈没し岸まで泳いで生還したなどと涙ながらに話してくれました。
終戦後は高度経済成長期を業界紙の編集者として勤め上げた方になります。
手先が器用だったのもあり定年後は陶芸や水彩画、竹とんぼづくりなどいろいろなことが出来る方でした。
若人に告ぐ
ここから祖父の言葉を記載します。
元々手書きの文面でしたので自分の方でタイピングしています。
1) 生き方
人間は一日誰にでも平等に24時間与えられています。
一日を如何に行動したかの積み重ねで40年、50年先の生活が良いか悪いかが決まります。
毎日を大切に過ごすことです。
どんな職業でも誇りを持ってその道の知識を高め技術を早く吸収し、精一杯動き常に身体を酷使働き続ければ若い人には疲れるたびに、汗を書くごとに頭脳も身体もやがてはハガネのように強くなり、この毎日の積み重ねが、その道のプロになり、これは無形の宝、消えることのない財産です。
また、その先ざきに必ず良い条件の出会いが待っています。
このチャンスを、備えあればすんなりと掴まえることが出来ます。
いつも若さあふれる情熱を持って事に当たる一方、奉仕の心を持ち合わせ何事にも恩をきせず奢らず自分が皆んなの犠牲になることを常に心がけセコイこと(要領のよいこと)は絶対に身につかないこと。
一度でもそのような人間に思われたら良い出会いは離れて行きます。
少々仕事が遅くとも着実に事を進め礼儀正しく整理、要領の習慣としてできるようになれば必ず豊かな暮らしが待っています。
2) 仕事活性化の鍵は行動
脳力開発(※原文ママ)では目的、目標、到達点で戦術は方法手段です。
マラソンに例を取るとゴールが無ければ燃えないし走れません。
目標に向かって方法を練りに練って立ち向かうと云うことで素晴らしいものが生まれてくるのです。
仕事だけでなく人生、家庭にも戦略は有ります。
それぞれに短期、中期、長期の目的、目標を立てることは、いかに充実した人生を送るかと云うことです。
あらゆるものに両面があり、常にどちらが重要かと考える習慣をつけることです。
自分の持っている好き嫌いや価値観によって片面思考に陥りやすいものです。
事実は全面を見て納得、認識し、初めて事実がわかる。
そうして両面の内どちらが主流であるかと云うことを見極めなくてはなりません。
そうした、立場や関係を整理して多角度から考える習慣をつけることが大切です。
終わりに
激動の時代でどのように生きればよいか悩んでいる人は多いかと思います。
そんな方にこの言葉が届けば嬉しいなと思います。