
今日の1冊(40) ウラオモテヤマネコ
今日の1冊は、
絵と文/井上奈奈
「ウラオモテヤマネコ」
堀之内出版
装丁 サイトヲヒデユキ
昨年、誕生日祝いに 友人がプレゼントしてくれた本です。
マットな黒のハードカバーに、金字でのタイトル
ウラオモテヤマネコのお腹には穴が空いていて、表紙をめくるとプロローグが…
やわらかく あたたかく 時にダイナミックな絵と、綴られていくストーリーに、ふんわりと引き込まれます。
が、触れてはいけないところに 触れてしまったような、
ハッピーだけでは終われない余韻が残る1冊です。
装丁が最高にツボで、その美しさに衝撃を受けました。
こんなに金色が美しく、ふんだんに使われている本は、そうないのではないかと思います。
黒と金のコントラスト、最後のページの美しさは圧巻です。
(リアルではもう少し深く赤みのある色合い。ベーゼンドルファーというピアノの、中のフレームとも似ているゴールド)
イリオモテヤマネコについてのメッセージ性も含まれているのですが、それ以上の何かも感じます。
紙フェチ、本好きの私としては、この本のアートな佇まいにイチコロ。笑
私のツボを知って プレゼントしてくれた友人に感謝です。