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フローレンスちゃん(フローレンス・ナイチンゲール)

むかしむかしあるところに、フローレンスちゃんという女の子が産まれました。

フローレンスちゃんは、とっても裕福なおうちに産まれ、お父さんやお母さんにいろんなお勉強をさせてもらいました。

大人になると、フローレンスちゃんは看護師さんになりたいなと思うようになりました。

しかし、お父さんやお母さんは反対しました。

そのときの看護師さんは、今のような病気を治したり、看病をしたりするのではなく、お掃除などをするお手伝いさんのようなお仕事ばかりだったからです。

しかし、フローレンスちゃんは
「食べ物がなくて苦しい人や、病気で苦しんでいる人たちを救いたい」
と言って、看護師になりました。

フローレンスちゃんは、戦争に行き、傷ついた人を治したり
病気が広がらないように休む場所や、治療を行う場所をきれいにし始めました。

戦争で戦って死んでしまう人より、汚い場所で怪我してしまって病気になって死んでしまう人が多いことに、フローレンスちゃんは気が付いたからです。

戦争が終わると、フローレンスちゃんは看護師の勉強をする学校を作りました。

世界で初めての看護師さんの学校です。

フローレンスちゃんが教えた内容があったおかげで、病気になる人が減り、死んでしまう人も減りました。

今でもフローレンスちゃんが残してくれた教えのおかげでたくさんの優しい看護師さんたちが活躍しているのです。

おしまい

大人のコソコソ話(保護者の方へ)
戦争看護婦としてのイメージが強いナイチンゲール。実は2年ほどしか戦争での看護活動はしていないそうです。低い階級の貧乏な女性がやるものだとイメージのついた看護婦を、医療・衛生のスペシャリストにしたのはナイチンゲールです。軍人を治癒するために看護活動を始めた際にも、最初は何しに来たんだと邪魔者扱いされていました。
ナイチンゲールは、戦争で亡くなるのは、戦った負傷が原因ではなく野戦病院内の劣悪な衛生環境が原因だと、徹底的に患者の病状のデータを集め、詳しくないヴィクトリア女王にもわかりやすく説明するために、統計を利用しました。
看護師の母でもあり、統計学の母とも言われています。


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