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夜の美術館

久しぶりに大きな企画展に行ってきた。
「ワールドクラスルーム」、森美術館。
そろそろ会期も終わりに近づいていたので、あえて平日の夜に息子くんを連れて。

息子くんにとってはアートなんて何のこっちゃだし、「教科」なんてうんざり!と思うけど、違う切り口を体験するのも悪くない。
なんと言っても、夜の六本木を体験するだけでもいいでしょ!

20年振りの大きな企画展に行ってみて、主役はアジアに移っていたのね〜と実感。
それと、アートと生活がすごい近い!ような気がした。

例えば、自分が食べたり使ったりしたモノを撮りためた写真を映し出す作品。

ひたすら消費した事実を淡々と見せられると、人が生きるってグロいんだね、というか、しょうもない、といか…。
生きてるだけでこんなにもモノを使うのか〜と。

この作品は確か社会だった気がする…。
観ているときは、ふ〜ん、という感じだったけど、後からジワジワきたね。
残念ながら作者も科目も記憶がない…。

理科にあったナフタリンで作られた靴の作品も印象的だった。

今回の企画展のために作った作品らしく、六本木ヒルズに関係する人の靴をかたどった作品。
ナフタリンは常温で昇華するから、アクリル版に納められた靴はどんどん溶けて形がなくなっていく。

形は時とともに消える。でも靴の主の六本木ヒルズを行き交う人の日常は確かにそこにある。

ナフタリンはなくなったわけではないから、アクリル板に付いたものを集めて形にすればまた息を吹き返す。

輪廻転生、かな。理科だけど、哲学的。

この作品はパッと見牧歌的だけど、実は緻密に計算されている。
だから科目は算数。

緻密に計算して、設計図通り作るんだけど、計算からはみ出してしまうものがある。
その計算外が作品のポイント。

毎日、こんなはずではなかった!と計算外を繰り返している私はめっちゃ共感してしまったよ。

そして、奈良美智さん。
もともと好きだったけど、今回はなんでしょうね、入った!って感じ。

noteにアカウントを登録した日、最初に目に飛び込んできたのが奈良美智さんの作品だった。
そんなご縁を感じたからかな(笑)

作品の解説にはマーク・ロスコーの名前もあり、哲学的な作品に心奪われ、…ん、違うな、もっとじんわりくる感じ。

ぶっちゃけ、奈良美智さんにお近づきになれた気がしたのが嬉しかったってことかな(笑)

最後に行ったミュージアムショップでは、あまりにかわいくて、ついつい連れて帰ってしまったグッズがこれ。もちろん、購入です。

夜の展覧会は静かだし、ふとした瞬間に見える景色が好き。

ときにはこんな作品をボーっと眺めて過ごす一日があってもいいな。

雲?水蒸気?が昇る映像が延々流れてる作品。無限に見ていられる。

夜の展覧会、夜の六本木。息子くんとの時間。

リセット、かな。
ずーっと慌ただしく過ごしてきたけど、最近はもっとゆっくり、自由な時間を、好きな人と過ごしたい、と思うようになってた。

でもいざそうしようと思うと、なにをどうしていいか、よくわからず…。

だから手始めに、見たこと感じたことを文章や写真で記録してみようかと。

自分流、時の刻み方。
今日がその初日。

さて、これからどんな記録が残っていくのか、ちょっと楽しみ。

弁財天のフルーツ大福

そうそう、美術館に行く前に食べたフルーツ大福。
和菓子好きはお店を素通りすることなんてできない!
吸い寄せられるように入店。

中はいちじく。秋だからね。
うっすらあんに包まれて上品なお味♪
次は葡萄をいただこうかな。


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