サガフロンティア2の思い出
サガフロンティア2が最高に面白かった!とレビューされている方が居てしみじみとしている。
私もサガフロ2は大好きな作品。しかし発売当初はハマらず、数年越しにプレイしてその面白さに気付いたクチである。
HD-2Dリメイクやレトロゲームブームで、何かと古のゲームにスポットライトが当たることが多くなった。
ただこのゲームはリメイクのしようがない。音楽もグラフィックも完成されすぎているし、ポリゴンにしたら雰囲気は台無し。複雑な戦闘システムも今となればこれはこれでアリと思える。
そんなサガフロ2だが、発売当初はクソゲー扱いされていた。
「んなこたぁねぇ」という人も居るだろうが、私の学び舎ではすこぶる評価が低かった。ワゴンセールの常連で当初は評価されなかった作品筆頭である。
何故クソゲー扱いされてしまったのだろうと、今になって記憶を頼りに振り返ってみることにする。
1998年当時はインターネットはまだ普及しきっておらず、攻略情報の入手に難儀していたものである。自力で友人と情報を出し合い攻略をしていた最後の時代だった。一番苦労したのはデュエルコマンドで、じっくりと組み合わせを解析するのは気の短いキッズには辛いものがあった。
それにFF7の登場で3Dポリゴンの魅力に取り憑かれていたのも大きい。見た目の派手さや豪快な演出に惹かれていた当時、スーパーファミコンで見慣れた2Dグラフィックに興味は湧いてこない。「今更2Dかよぉ?」と。
あと一見ではわからないストーリーのとっつきにくさもあるだろう。二人の主人公ギュスターヴとウィル・ナイツの物語。アニマとエッグを巡る人間ドラマは、魔王を倒すような単純なストーリーではない。腰を据えて小説を読むような気分でストーリーを読み解く必要がある。
とにかくノリと勢いに任せて進めると詰まりやすい要素が多く、更に自由度が低いのも相まって遊びにくい作品に感じてしまったのだ。
当時柴田亜美先生が「ドキばく」で「サガフロ2は世界一の鍛冶屋を目指す話」というとんでもねぇボケをかましていたが、これはこの作品の複雑さを表しているものかもしれない…
これを見た時「あーみんはサガフロ2を面白いと思ったのかな…」と子供ながらに感じたものである。
サガフロ2は攻略情報があってこそ面白い作品だと思うので、プレイしたことのない方はアルティマニア片手に是非挑んでほしい作品である。というのも音楽と練り込まれたストーリーがメインで、戦闘の爽快感を味わう作品ではないと思っているからだ。装備と術と技についてはバンバンネタバレしていった方が快適である。というかそれをやってもエッグは強い。
ただ各種Wikiの攻略情報よりも、アルティマニアの方がストーリーの補完もあってより作品にのめり込むことができる。古式ゆかしい攻略体験をしたい方はそちらをおすすめする。
そんなサガフロ2だが、来年に何かしらの形で発売するという情報がリークされたらしい。発信源はサガフロ2のキャラクターデザインを手掛けた小林智美氏のブログらしいが、私は直接その記事を確認できていない(記事が修正されている模様)。
今後の情報に期待したい。バグ修正した上でのリマスターにしてほしいなあ。