2021年のプレイリスト
毎年、「今年気になった曲」というテーマでプレイリストを作っている。
その年に発表された曲とかではなく、古い曲であってもとにかく、その年に「気になった」曲を集めたプレイリストだ。
あとで聴きかえしてみて
"なぜこれが気になったのだろう"
みたいになることもあるんだけど、どうせ趣味嗜好なんてすぐに変わっていくし、その時に自分がどういう感性だったかを記録しておくという意味でもおもしろいものになるかな、と思ってしばらく続けています。
2015年くらいから作ってるんですが、とりあえず2021年の分の振り返りということで詳細を書き連ねていく。
2021年の気になった曲プレイリスト
1.ネオンを消して/Childspot
全然知らないアーティストだったので調べてみると、なんと現役高校生ということでまず驚いた。
ボーカルの声とか、ギターやベースの音が大人っぽくてオシャレな感じの曲なので単純に「最近の若い子はやっぱりすごいな〜」程度に思ってたんだけど、
なんかとても、若者らしいリズム感ともいうべきか、
好感を持てる雰囲気があって余計にノスタルジーを引き起こす。
可能性が否定されていないということは、それだけでとても価値がある。
2.nadja/どんぐりず
2021年はどんぐりずが来る。
と周囲に言いまくっていたのだけれど、果たしてどうだったのだろう。
2020年に発表された「baobab」というアルバムを聴いて、それまで知ってたどんぐりずのイメージがガラッと変わった。
どの曲もおもしろくて、2021年の最初はこのアルバムを繰り返し聴いてた気がする。
3.All My Favorite Songs/Weezer
最近になって、海外の音楽を全然聴かなくなってしまった。
年齢とともに趣向が変化してきたというよりは、
日本人の音楽がどんどん素晴らしいものになってきているように感じる。
そんな中、ここ最近だとWeezerの新譜はハズレがない。
個人的には昔より今の方がよっぽどいいバンドだと思っている。
childspotの若さにも価値があって、weezerみたいなベテランにも価値があって、結局全部おもしろい。
4.Strings and Figures/Sana Nagano
これは本当に衝撃だった。
しかも名前を見て、もしかして...と思っていたけど、どうやら日本人ということで、更に衝撃でした。
バイオリニストのアルバムというのはあんまり聴いたことがないのだけれど、それにしてもこれはさすがに予想してなかった。
なんだろう、「ドグラ・マグラ」とかに合うBGMかもしれない。笑
ドグラ・マグラで思い出したけど、昔、中目黒に本を読むのにすごくふさわしいカフェがあって
そこで外国人が辞書を片手に、夢野久作全集を一生懸命読んでいたのを強烈に覚えていて。
なんてカッコいいんだろう、と。
興味があるものに対して努力を惜しまない姿勢は見習いたいものです。
5.Overkill/Holly Humberstone
TSUTAYAでたまたま見つけた、あまり有名じゃないけどいい映画みたいな雰囲気というか。
「はじまりのうた」みたいな感じ。
(知らない人はぜひ観てみて下さい。)
どことなく"ミニシアターみ"がある音楽だと思いました。
なんでもない道を歩いている時とかに最適の音楽です。
6.powerfull passion/どんぐりず
またまたどんぐりずをセレクトしてしまったけれど。
このアルバムめちゃくちゃハマってました。
中でも1番好きな曲がこれです。
どんぐりずみたいな音楽って、今までもありそうでなかったり、あっても訳わからないものになってたりする中で絶妙なバランスで成り立ってると思っています。
7.鬼/吉澤嘉代子
吉澤嘉代子は、インディーズでデビューした時からずっと好きで。
ここ数年の中で、日本人女性アーティストの中ではおそらく1番聴いています。
普段、あまり歌詞の内容とかに着目することはないのだけど。
吉澤嘉代子に関しては歌詞も素晴らしい。
と思ってこの曲の歌詞を見返してみるとかなりキツいものがあったけれど、
恋愛を描くにしても、取扱説明書形式で条件を羅列されるよりはよっぽど文学的でいい歌詞の曲が多い。
8.A.O.R/cesco
これは、正直なんでセレクトしたか全く覚えていなかった。
改めて聴いてみたところ、
サビ?の出だしのハモリが気持ちよかった。以上。
9.paradise(feat.demxntia)/CVLTE
きましたね。CVLTE。
2021年後半に見つけて、凄まじい衝撃を受けたバンドです。
普段聴くジャンルでもないんだけど、
まず日本人だということに衝撃だし、しかもまだ20歳くらいだというのは本当に驚いた。
楽曲自体のクオリティだったり、音作り以外にブランディングとかも含めて、他の若手のバンドとは格が違うと思います。
10.hellboy(feat.釈迦坊主)/CVLTE
一つ上の曲と同じアルバムに入っている楽曲です。
ラッパーの釈迦坊主とのコラボなんですが、まずこの釈迦坊主さんを知らなかったです。
なかなかにおもしろいラップパートで、これもこれでショックがあった。
確実に次の波がきてるんだな、ということで非常にワクワクするアルバムだった。
11.OH NO,OH YES!/Tokimeki Records
オリジナルは竹内まりやです。
このtokimeki recordsというのが、80年代の曲を中心に今っぽくカバーしてるプロジェクトみたいなものらしくて。
そもそも80年代J-POPってめちゃくちゃいいじゃないですか。自分の中では
"不可逆的前衛芸術"
だと思っていて。
最大限わかりやすく言うと「レトロが逆に新しいよね〜」的な感じなんだけど。
様々な価値観の変遷があって、様々な情報を得ている「"今"の価値観で認められるもの」であって。
そしてそう認められてしまうと、もう"レトロ"ではなくなるというか。そういう意味で不可逆的という言葉がしっくりくるんだけど。
例えば、自分の中ではビートルズはこれに当てはまるけど、ボブディランとかプレスリーとかは古い音楽なんですよね。で、なぜか80年代J-POPはそう思えるけれど70年代以前は全く興味が持てないものが多くて。
ちゃんと体系化できてなくてもどかしいけど、多分誰も興味を持たないテーマだと思うので終わります。
12.hello there(feat.Plastic Plastic)/I love you Orchestra Swing Style
Plastic Plasticというタイの兄妹音楽ユニットがなかなかいいアーティストで。
タイ語って全くわからないんだけど、意外と耳障りがよくてすごく心地いい曲が多かったです。
ポップセンスが抜群で、どことなくベルセバみたいな印象のアーティストです。
そもそも、日本人側であるI love you〜〜のことを知らなかったんですが、日本人とのコラボということで興味を持った1曲でした。
2022年はどんな曲と出会うか、楽しみです。
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