エミュ電アンテナ解説(二属性編)
今回解説するのは【二属性】
その中でも、最強格の《ハイドロトルネード》と、元環境トップの《ブラックコロナ》を深掘りします。
そもそも二属性の何が強いの?
初心者の方は疑問に思うかもしれません。
「二属性より単属性の方が火力高いし強いのでは?」と。
確かにその通りで、ゴーヘヴンやデッドリーポイズン等の単属性を使った方が火力は出ます。
しかし、二属性の真価はステータスにあります。
二属性のステータス
そう、見て分かる通り【素早さがめちゃくちゃ高い】
これは全アンテナ1位となっています。
単属性と比較してみると一目瞭然ですね。
また、地味にHPも単属性より多いです。
そして、この素早さの高さを利用してこんな事もできます。
先程と比べて、APが上がった代わりに素早さが下がったのが分かりますか?
これは、いわゆる【APフルドーピング】というやつです。
一般的に、最速の電波人間はSフルドピが普通です。
というか、そうしないと最速である意味がありません。
しかし、二属性は元から素早さが高い為、APフルにしてもまだ素早さが1140もあります。
1140というのは他のSフル最速と比較しても全アンテナ中3位(厳密には4位)なので、いかに二属性の素早さがバケモノかよく分かります。
また比較してみるとわかりやすいですが、
このAPフルドピ二属性は、単属性に近い素早さを持っていながら更に多くのAPがあります。
APは当たり前ですが多ければ多い程良いので、こういう使い方もできるのは二属性の長所と言えます。
さて、そんな二属性の中でも特に強いと言われるのが《ハイドロトルネード》と《ブラックコロナ》です。
しかし、ブラコロは実はエミュ環境では廃れています。
というか、ハイトル以外の二属性自体ほとんど使われていません。
それは何故なのか、ハイトルの解説を交えながら説明します。
・ 唯一無二の最強二属性、ハイドロトルネード
水と風が混ざったアンテナ。
ステータス等は当然他の二属性と同じである。
では何故ハイトルだけが注目されているのか。
それは次の項目で明らかになります。
装備構成について
◆グリフォンコート+マーメイドティアラにしよう
…そう、この2つの装備の相性がめちゃくちゃ良いのがハイトルが強い理由です。
この2つだけで状態異常耐性を8にしつつ、倍率を1.4&1.4に上げる事ができます。
やばいですね。
◆属性耐性は捨てよう。
上のグリフォンコート+マーメイドティアラには一つ欠点があります。
それが《属性耐性が薄い事》
しかし、服と顔の枠が既に埋まっている為、残りの枠だけでは属性耐性の確保が難しいです。
だから属性耐性は諦めた方が良いです。
装備構成の例
①テンプレ型
状態耐性+9,風格8,特技数+1,倍率1.4&1.4×1.3と、申し分ない構成です。
倍率が高いお陰で二属性でありながら高い火力を出せます。
ただ、たった6回(3ターン)しか打てないのは難点です。
…が、こうやってAPフルドピにすれば8回(4ターン)打てます。
二属性の特権ですね。
また、次の②の型にすると…
②バトン型
①の腕をラブリーバトンに変えることで、更に火力を上げつつ打てる回数も1回増やせます。
属性耐性5以下の最速はこれで落とせます。単属性にも劣らない火力で強いです。
風格妥協なのが注意点。
③白虎足型
②の足を白虎足に変え、なんと更に打てる回数が一回増えます。
つまり合計10回(5ターン)打てます。
庇い役でありながら10回打てるのはハイトルとゴーヘヴンだけです。
ただし、状態耐性は8に下がってるので一応注意。
④二段階加速型
①の首をオランジュロゼットに変えた型です。
特技数は1回になり、倍率も下がりましたがそれでもそこそこの威力が出ます。
そして何より加速×2な為、相手の二段階加速行動停止にも強く出れます。
死んでからのリカバリーも早いので安定性が抜群です。
この型を採用する場合はSフルドピにしましょう。
⑤びゃくうせん型
こちらは倍率を下げた代わりに打てる回数を重視しています。
主な目的は【相手の属性耐性妥協を倒す事】
二属性の高い素早さとも噛み合った構成です。
また、仮に属性妥協がいなくてもそこそこダメージが入りますし、打てる回数が多いのでどんな相手であれ強く出れます。
結論
火力と状態耐性を同時に確保できる極めて優秀なアンテナ。
状態耐性8の所を丁度風紀委員シューズの+1で埋める事ができる芸術点の高さも素晴らしい。
確かに属性耐性が無いのは欠点ではあるが、長期的に見ると状態耐性の方が大事な場面が多いので個人的には状態耐性を優先したい。
・ ハイトル以外に強い二属性はないのか?
結論から言えば、【火力面ではハイトル一強です。】
まず、そもそもそれぞれの属性における倍率装備の状況が、
土▶カス。
氷▶悪くないが上位互換がいすぎる
火▶フェニグロは強いが、びゃくうせんやダークエルフの小手の壁が厚い
電気▶顔装備が水の下位互換・闇と同じ性能なせいでわざわざ電気を使う理由が薄い。
闇・光▶装備自体は強いが、お互いの相性が悪い
といった感じで、グリフォンコート,マーメイドティアラと比べると他の倍率装備はいかんせん使いにくい。
そのため、ハイトル以外の二属性で火力を出すのは難しい。
でも安心して欲しい。
耐性面ではハイトルに勝つ二属性は沢山いる。
中でも特に代表格なのが、元環境トップの《ブラックコロナ》
軽く解説しよう。
・ ブラックコロナ
光と闇が混ざったアンテナ。
ちなみに、光,闇は他の属性とは混ざらない。
もし混ざってたらハイトル以外にも強い二属性が出ていただろうな…特に水+闇
装備構成の例
①テンプレカフス型
ブラックコロナといえばこれ。
1234と高い素早さ,高い耐性を確保しながら、闇1.4倍とわずかではあるが火力も確保している。
②ちょんまげ貴族型
こちらは属性耐性に特化した構成。属性インフレが激しいエミュ環境では属性耐性+9は中々魅力的。
まぁでも属性のために状態耐性を切るぐらいなら①を甲羅にした方が良いかなというのが個人的な意見。
さて、こんな感じでブラコロも普通に優秀そうに見える。
というか、ワイコロでは環境トップと言えるほどかなり使われていた。
にも関わらず何故エミュではブラコロが全然使われないのか?
①エミュ環境は守りより攻めが重要視される
今紹介したブラコロは火力を控えめで完全に守りに徹した構成だったが、実はエミュだと微妙。
エミュは全てを破壊するマイマイが禁止されており、エンゼルフライも制限入りしている。
そのため、ワイコロよりも相手の守りを崩すのが難しく、攻めが重要である。
勿論このブラコロも守り役として強いが、属性アンテナには守り性能よりも火力が求められる。
だからデドポゴーへハイトルといった火力の高いアンテナが使われがちである。
②代替役がいる
素早さの高い庇う要員ならわざわざ二属性を使わずとも、チビッコやちょー受け流すといった代わりのアンテナがいる。
エミュのルールでは属性アンテナが一枚しか使えない(に等しい)ので、属性アンテナは攻撃役として火力を重視した方が良い場面が多い。
③デッドリーポイズンのほぼ劣化
デドポは1.4倍だけでもそれなりに火力が出る。
つまり、ブラコロの装備はそのままデドポにして使った方が強い。
二属性と単属性の差別化点として《圧倒的素早さ》と《体力の多さ》があるが、
素早さ▶デドポも元が1148だからかなり高いし十分。
体力▶マイマイが禁止されてる環境なので重要視しなくていい
といった感じで、素早さと体力より火力の方が大事になってくる。
以上の理由から、ブラコロ及びハイトル以外の二属性は、確かに耐性面では優秀だけど【火力が足りないから使われない】のである。
(しかもハイトルは火力だけでなく状態耐性も優秀だから余計に)
だが、だからといって耐性に徹した二属性が弱いという事はない。
実際僕のガチパでは①のテンプレ型ブラコロを採用しているし、たとえ火力が低くても属性妥協には刺さるのでそこは問題ない。
また、ブラコロじゃなくても①や②の首装備をオランジュロゼットに変えれば各々好きな二属性を使えば良い。
バーニングメテオでもプラズマブリザードでもなんでもいい。正直ブラコロとほぼ威力変わらないから。
では最後に、一部の二属性の装備案を置いていく。
もし好みの二属性があったら参考にどうぞ。
①水系二属性
耐性面を重視している。
ラグシュが余ってない場合に使える構成。
また、顔をマーメイドティアラにしている為、水系の二属性なら少しだけ火力が伸びる。
②サンダースコール
風格妥協だが、そこそこの倍率を確保しつつ更に属性耐性もある。
また、AP節約もあり、このままで7回,APフルドピなら9回打てる。
(びゃくうせんにすれば更に増やせる)
③ハイドロブレイズ
こちらは②と比べて庇う率が上がっており、風格も4に増加。
倍率もそこそこあるので割と使えると思う。
④風系二属性
素早さを重視した構成。
確実に相手の先手を取れるようにしており、もし相手にハイトルとかがいた場合も先に倒せる可能性がある。
また、サバゴーの代わりにナスキャにすれば打てる回数が一回増える。
余談:ブレイズサンダーは?
実は、火と電気の倍率を同時に上げれる装備が存在する。
それが勇者の腕輪。
「あれ、じゃあ火と電気の二属性(ブレイズサンダー)は大きく火力が上がるのでは?」と思う人もいるかもしれない。
確かに、この装備は火力上げに貢献はしてくれる。
では何故ブレイズサンダーは使われない?
①思ったより火力が出ない。
実は、二属性の属性倍率は半分しか適用されない。
つまり、勇者の腕輪は1.35+1.35ではなく、0.675+0.675=1.35倍である。
…そう思うと一気にしょぼく感じませんか?
②勇者の腕輪である必要がない。
勇者の腕輪には強力なライバルがいます。
特に《コンバットグローブ》と《ラブリーバトン》
コングロは単純に勇者の腕輪よりわずかながら倍率が高いです。
そしてラブリーバトンは1.3倍に加えてAP+45と、大きく増やす事ができます。
この2つが存在する以上、わざわざブレイズサンダーを使わずとも他の属性でも火力を伸ばせるのです。
今回の解説はここまでです。
【火力のハイトル、耐性のブラコロ】
と覚えておきましょう。
また、ブラコロ以外の二属性も使う事はできます。
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