【大会レポ】第10期レガシー東海王決定戦
大会当日から遡る事、5日前
死の国からの脱出 禁止
いやーまさかこんなに早く禁止になるとは思ってませんでした。
禁止直前はANT死の国、ジェスカイ死の国、グリクシス死の国と多彩な死の国で溢れかえっており、君はどの死の国で脱出する?状態
特に紙での大きな爪痕を残す事なく去ってしまい、まだ禁止されんやろと思って調整をしていたプレイヤーは路頭に迷いました。
そんな中、私が使用したデッキはこちら
使用デッキ RUG delver
RUG delverですが、現在主流の〈戦慄衆の秘儀術師〉型ではなく〈タルモゴイフ〉型です。〈もみ消し〉も入ってます。
デッキ選択過程
死の国が流行る前に何を使っていたか…
そう!〈王冠泥棒、オーコ〉です!
このレガシーという環境は〈王冠泥棒、オーコ〉が使えるんです!
使わないともったいないですね。
〈王冠泥棒、オーコ〉が使えるデルバーデッキといえばRUGカラーです。一応グリクシスカラーも少し触ったのですが、赤と黒が最序盤にどちらも必要な場合があり、そこそこの確率で土地と噛み合わないのが気になってしまい断念しました。それに比べてRUGカラーでは生物が緑、除去が赤と棲み分けが出来ているのでプレイが簡単です。
RUG delverの中身ですが、大きく分けると構えるスペルを多く採用した型か、能動的なスペルを多く採用し〈戦慄衆の秘儀術師〉でアドを取る型の2種類があります。
現在RUG delverの主流は〈戦慄衆の秘儀術師〉型です。〈定業〉3枚取ってるリストもありますね。受け身なカードである〈呪文貫き〉〈呪文嵌め〉〈もみ消し〉が構造上少ないです。構えずに〈定業〉などを増やして〈戦慄衆の秘儀術師〉でマウントを取る戦略は非常に強力です。
しかし、私は構えるデルバーデッキの方が好きです。
1つ前の記事に書いてあるように、ソフトカウンターや〈もみ消し〉で相手のターンを奪ってゲームを進める方がテンポデッキとしてのゲーム運びのイメージがし易く感じます。
https://note.com/kiyoaggro/n/ne3553e023619
また、〈もみ消し〉が入る型だと〈虚空の杯〉系に弱くなる事を懸念される方がいます。
この点に関して私は真逆の考えを持っていまして、この構えるRUGデルバーはデッキ単位で〈虚空の杯〉系に強いと思ってます。
〈戦慄衆の秘儀術師〉型だと〈戦慄衆の秘儀術師〉と〈若き紅蓮術師〉の両方とも1マナキャントリップが相方として必要になります。
〈虚空の杯〉1で設置された場合、1.2ターン目を実質パスし、主力生物がバニラとなります。しかし、〈タルモゴイフ〉であれば序盤から連打でき、盤面にも大きな影響を与えることが出来るので、〈虚空の杯〉1を無視して2ターン目からゲームを進めることも可能です。
(もみ消しは当たらないのでサイド後抜きましょう!)
以上により今回は自分のプレイスタイルに合った構えるデルバーデッキを選択しました。
Twitterで結果はご存知の方も多いと思いますが、東海王戦直前までパイオニアを走り込んでおり、あまりレガシーの練習時間は取れてませんでしたが準優勝という結果で終われて大変満足しています。(優勝を逃した悔しさはもちろんありますが…)
以下は当日の各マッチアップです。
スイスラウンド6回戦
round1 神託者コンボ
4日前の水曜平日大会で対戦させていただいた方との再戦
パイオニアで〈タッサの神託者〉の相方と言えば〈真実を覆すもの〉ですが、ここレガシーにおいては相方は豊富です。
〈Thought Lash〉〈パラダイム・シフト〉や、指定のカードがめくれるまでライブラリー掘る黒の生物(名前わからない)だったりと気を抜くと一瞬で負けてしまいます。
1.〈秘密を掘り下げる者〉完走にて勝ち
2.グダらせるもトップでコンボパーツ揃って負け
3.相手後手1ターン目にハンデス→さらに見えてる〈目くらまし〉に2ターン目フルタップ〈悪意の大梟〉キャスト
これを〈目くらまし〉でカウンター→その返しで〈森の知恵〉設置するも相手の場にコンボパーツ兼壁役の〈Thought Lash〉が着地
見えてる〈目くらまし〉にフルタップで攻めてきたという事は次のターンもフルタップで動くと予想できたのに〈呪文貫き〉構えずに〈森の知恵〉置いたのはプレイミス
そのまま〈Thought Lash〉超えられず〈タッサの神託者〉揃って負け
○××
いきなりプレイミスをしてしまいましたが、ティルトせず残りのラウンドを走り切る事を目標に
round2 RUG delver
第6期東海王戦の決勝で戦ったお相手
普段から多様なアーキタイプを扱い、今日何で出てるかは不明
1.先行2.3ターン目に〈タルモゴイフ〉2体ぶっ放したところ回答ありませんと言われお相手投了
〈戦慄衆の秘儀術師〉見てないけどその型なんだろうなーと
2.お相手もたついてる所にまたしても生物連打してマウント取って勝ち
○○
〈戦慄衆の秘儀術師〉系には〈タルモゴイフ〉が頼りになります。
round3 UGオムニ
今度は静岡からの刺客
以前は守ってれば勝てるマッチアップだったのですが、〈夏の帳〉がある今はある程度クロック勝負をしないとそのうち負けてしまいます。
〈夏の帳〉→〈実物提示教育〉→〈全知〉gg!!!!
1.カウンターでバックアップしながら〈秘密を掘り下げる者〉3体で押し切り!
2.お互い〈もみ消し〉ケアでドローゴーが続くも、こちら〈森の知恵〉着地
4ペイ!4ペイ!4ペイ!で3ドローからお相手動いて来て、フェッチ2枚に〈もみ消し〉当ててgg
○○
噛み合いー!
round4 BUG delver
静岡の次は関西からの刺客
同じデルバー対決だけどこちらが明らかに不利
こちらは〈タルモゴイフ〉〈グルマグのアンコウ〉を除去出来ないのに、相手は〈突然の衰微〉で〈タルモゴイフ〉に触れてしまう!
弱点としてはマナ基盤が脆く、〈突然の衰微〉が2マナなのでモッサリする所
1.お相手フェッチから〈Underground Sea〉→〈秘密を掘り下げる者〉
デルバー対決なのだが、フェッチが〈新緑の地下墓地〉…BUG delverじゃないですか!
しかし、お相手緑マナが出ず〈突然の衰微〉が唱えられずこちらが盤面固めて勝ち
2.〈タルモゴイフ〉〈グルマグのアンコウ〉並んで負け
3.こちら先手1ターン目に〈秘密を掘り下げる者〉、お相手後手1ターン目に〈思考囲い〉
〈不毛の大地〉〈目くらまし〉〈タルモゴイフ〉〈秘密を掘り下げる者〉とあと何か
〈目くらまし〉もできたけど〈タルモゴイフ〉か〈秘密を掘り下げる者〉どちらかは出せるし、土地ものばしたいのでスルー→〈秘密を掘り下げる者〉を捨てさせられるも次のターンに土地2から〈タルモゴイフ〉着地
この時点でパーマネント数に開きが出てしまい、お相手の除去も追いつかず、そのまま押し切って勝ち。
○×○
フェア対決での後手〈思考囲い〉は命取り
round5 RUG delver
今度は昨日のトライアル優勝者とのミラー対決
ミラーと言いつつお相手はwakarockさんのリストを軸に使ってるはずなので〈タルモゴイフ〉が少なくこちらが少し有利
1.こちらが先手を取るも生物展開できず隙を伺う
お相手が〈呪詛呑み〉でクロック刻むもレベル2から3に上げるタイミングで稲妻で除去
〈呪詛呑み〉以外に生物展開できておらず、レベルアップでマナが寝たのでここで仕掛ける
私のライフ10から先手後手切り替えてそのままマウント取り続けて勝ち
2.またしてもクロック無しだが除去とドロソが多い後手らしいハンドをキープ
お相手1ターン目〈思案〉からノーシャッフル、多分土地を取ったので〈不毛の大地〉当てずこちらも土地を伸ばす
しかしお相手の土地2枚目が〈不毛の大地〉でこちらの土地に起動→〈もみ消し〉で回避
さらに次のターンにも〈不毛の大地〉起動されるがもう一度〈もみ消し〉で迎え撃つ→〈目くらまし〉を絡めたカウンター合戦の末に土地状況は1ターン目に戻る
お相手の土地が止まったのを見て今度はこちらから〈不毛の大地〉2連打→更地にすることができたのでクロック探して勝ち
○○
ここで4勝1敗
しかし、参加人数ギリギリの6回戦だったため次IDが出来ず
4-0-2で抜けるいつものメンツを見返すため最終戦何としても勝って先手を取りたい
round6 RUG delver
お相手は静岡勢(?)で互いに何のデッキか分からない状態
1.お相手がフェッチ置いてエンドしてきたのでこちらは〈もみ消し〉構えてエンド
〈不毛の大地〉も合わさり更地にクロック並べて勝ち
2.〈もみ消し〉ケアでされて土地をゆっくり伸ばされるがこちらのハンドは〈もみ消し〉も〈不毛の大地〉もないハンド
土地分のリソース差がついてしまい勝ち
○○
〈もみ消し〉はバレてからもなお強い!
5-1によりスイス2位通過
ここからは4-0-2勢との死闘
SE1 5cローム
東海を牽引する男との対決
1.相手の場に〈闇の腹心〉2体着地し、7枚追加ドローされ、1ターンにまとめて〈不毛の大地〉2発起動される。
正直いつ投了しようか考えてたが、初手土地3枚から〈思案〉でさらに2枚土地が見え、相手の〈不毛の大地〉2発起動の時にシャッフルせず全て土地をもらい、3マナまで伸ばして〈タルモゴイフ〉〈王冠泥棒、オーコ〉着地
この2体が除去されず殴り切って勝ち
2.お相手〈モックス・ダイアモンド〉無し土地多めキープからでゆったりスタート
こちらは2ターン目〈秘密を掘り下げる者〉からスタート→除去をもらって後続で〈タルモゴイフ〉と〈王冠泥棒、オーコ〉で攻める
〈突然の衰微〉を〈夏の帳〉でカウンターして勝ち
○○
正直勝てるビジョンが見えないマッチだったけど、相手の引きが悪く勝たせてもらった感
7ドローされても諦めるな!
SE2 WUGオムニテル
1.〈冠雪の島〉から〈アーカムの天測儀〉次のターンも〈冠雪の島〉から〈アーカムの天測儀〉
これだけ見ると絶対にバント奇跡だと思うけど、隣宅で試合を見ていたので対コンボの試合運びに
スイスラウンドと同じく〈夏の帳〉から即死するのでなるべくクロックを並べる事を意識
〈もみ消し〉を当てながら〈秘密を掘り下げる者〉〈タルモゴイフ〉〈王冠泥棒、オーコ〉の大鹿トークンでライフを詰め、最終ターンにフルタップ〈実物提示教育〉を〈目くらまし〉でカウンターして勝ち
2ゲーム目が始まる前にジャッジにお願いして〈変容するケラトプス〉のテキスト確認
〈四肢切断〉で倒せる事を確認してサイドボードを決定
2.お相手先行、フェッチ起動から〈冠雪の森〉
こちらは〈秘密を掘り下げる者〉
さらにお相手は〈冠雪の森〉を手札から置いてエンド
漂うケラトプ臭
打ち消されないので四肢切断で除去するか戦闘で打ち取るしかない
ここはコンボケアせずに殴り合いにシフトした方がいいと思い、手札の〈秘密を掘り下げる者〉2体をさらに追加
お相手3ターン目2マナランドからフルタップで〈変容するケラトプス〉着地!
まだ青マナ源が見えないので〈思案〉で〈わめき騒ぐマンドリル〉と〈タルモゴイフ〉を探す
〈秘密を掘り下げる者〉が次々と〈変容するケラトプス〉の到達付与でブロックされるも6点、3点と横をすり抜けながらダメージを稼いでるうちに〈変容するケラトプス〉を討ち取れる〈わめき騒ぐマンドリル〉と〈タルモゴイフ〉も戦線に参加
そのまま決死の特攻作戦でライフ削り切って勝ち
○○
普通は〈変容するケラトプス〉で時間稼がれてコンボ成立で負けるんですが、引きと噛み合いで勝ってしまいました。
SE3 BUGウルザ
最後は競技勢の強豪
なぜレガシーにいるんだよ!と思ったけど競技イベント中止でやる事ないのかも…コロナめ…
×○×
結果は私の負けですが、決勝はカバレージになるので是非そちらをご覧ください!
ちなみにサイドインアウトたぶんミスってます。
〈不毛の大地〉抜いてますが、〈呪文嵌め〉を抜くべきだったと思います。真似しないように!
決勝3ゲーム目では集中力を欠いてキープミスしましたが、ギャラリーにも何故あれキープしたん?と無限に言われましたが、、負けてめっちゃ悔しいですが、、、楽しい休日を過ごせました!
対戦していただいた方々、調整手伝ってくれたあむさんありがとうございました!
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次の目標は4月のパイオニアPTQですが、9月にエターナルウィークエンドがありますのでレガシーも引き続きやっていきます。
最近はカードパワーが高く、レガシーに影響を及ぼす頻度が上がりましたので、新弾の度に次なる板デルバーを探しながらレガシーを彷徨います。
kiyoaggro