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【MTGレガシー】UR delverにおける《気まぐれな呪文踊り》と《軽微なつまづき》について

ONE発売されてから2週が過ぎました。
今回は《気まぐれな呪文踊り》と《軽微なつまづき》についてプレリリースで見た際の初感から、実際に使ってみての感想をつらつらと書きます。

Willで切れるアルカニスト!?

プレリリース時

残念ながら両方弱いと感じました。
特に《軽微なつまづき》はとてつもなく弱いと感じました。

本家、精神的つまづきはレガシーで禁止

弱いと感じた部分

まず《気まぐれな呪文踊り》についてですが、とにかく遅い。
着地後、3つ目のスペルをアタック後限定でコピーする。さらに、コピーするのは能動的なインスタントorソーサリーに限られると考えると相当絞られるのではないではないでしょうか。

《軽微なつまづき》はテンポが悪いと感じました。比較として《呪文貫き》、《呪文嵌め》があげられますが、どちらも自身よりマナコストが大きいスペルをカウンターすることができます。本家である《精神的つまづき》も0マナで1マナをカウンターできます。対して、《軽微なつまづき》は自身のマナコストと同じかそれ以下です。
つまり、《軽微なつまづき》では自身が1マナかけて妨害してもマナ差で得はしないことから《Time Walk》的な働き(追加ターンを得ること)はしにくいと考えました。
急に《Time Walk》って何なのと思いの方はこちらをご覧ください。
【MTG レガシー】初心者向け Time Walkの唱え方|kiyoaggro|note
追加ターンをもらい続けることで簡単に勝てるのがデルバーデッキのいいところです。そこの旨味がないテキストは使用するに値しないと思いました。

しかしながら、《気まぐれな呪文踊り》は回れば強そうなカードテキストをしていますので実際に使ってみました。ついでにレガシーおじさんたちが《軽微なつまづき》も使用しているのをみて使ってみました。

実際に使ってみた!

こちらがレガシーチャレンジで使用したリストです。

20230211 UR delver

2月11日と18日のレガシーチャレンジ合計12マッチで使用しました。
前記事をご覧の方は知っているかもしれませんが、現在レガシーリーグは控えているので少ない母数になりますが、ご了承ください。

構築について

《秘密を掘り下げるもの》を《気まぐれな呪文踊り》に入れ替えた構築もありますが、現環境においてクリーチャーを早期に展開することはかなり強い動きであると考えてますので完全入れ替えはしませんでした。なので、UR delverというデッキコンセプトに対して《気まぐれな呪文踊り》がマッチするかを検討しました。
《軽微なつまづき》は序盤に構えるとマナ差で損することを懸念して2枚にとどめました。
どちらも使用感を知るには少ない枚数であり、検討に値するのか疑問かもしれませんが、週1回の楽しみでもあるレガシーに触れる機会を弱いと感じる構築で出ることに葛藤がありこのような構築に落ち着きました。

《気まぐれな呪文踊り》活躍シーン

まずは《気まぐれな呪文踊り》のよかったシーンから
《虚空の盃》を早々にX1で設置され、手詰まり感漂いましたが、、、

チャリスをすり抜ける思案

《気まぐれな呪文踊り》自体が2マナであるため《虚空の盃》X1されても2点クロックとして働きます。さらに油カウンターを2個取り除けば1マナスペル本体はカウンターされますが、コピーは唱えることができます。
ピッチカウンターや《ミシュラのガラクタ》で油カウンターを貯めることができたら手札消費も少なくデッキを回すことが可能でした。

さらに別のシーンでは

互いにラストターン

今からコンバットに入れば相手ライフ残3になるので《稲妻》を見つけて勝てる場面です。

戦闘後に《渦まく知識》を唱え諜報2回

《渦まく知識》のコピーを解決

《稲妻》なかったので《目くらまし》でさらに諜報2回誘発

見つからず、、、
しかしまだ土地を置いてなかったので、フェッチでシャッフルしてからさらに《ミシュラのガラクタ》で諜報2回&相手アップキープにドローができます。
結果、今回は《稲妻》にたどり着かず敗北しましたが、十分な量を掘ることができたと思います。フェッチランドを置いておけば、コピー解決後にシャッフルして新たに3枚見ることが可能です。次のアクションを行うためのマナを確保しつつこれだけの量を掘ることができるので、対応力はぐんと上がりそうです。

しかし、12マッチやって明確によかったシーンはこれぐらいでした。

デルバーデッキのやりたいこと

デルバーデッキとしてやりたいことは「クロック展開+妨害」です。これを基準に考えると、《意志の力》《渦まく知識》《秘密を掘り下げるもの》のハンドと《意志の力》《渦まく知識》《気まぐれな呪文踊り》のハンドでは、前者は1ターン目土地1から動くことが可能なのに対して、後者は2ターン目且つ土地2が条件となり、クロック展開と妨害が同時に行えない場合があります。
さらに《気まぐれな呪文踊り》の性質上、場に出してからスペルを唱えたいのにその前に《意志の力》で手札を消費してしまったら強みが失われてしまします。ミラーマッチでは1マナクリーチャーを置いた返しに1マナで除去されれば相手の手が進んでいないためイーブンですが、1ターン目をパスして2ターン目《気まぐれな呪文踊り》に対して相手が1ターン目展開+2ターン目に除去なんてしたら先手後手が入れ替わってしまいます。
デルバーデッキを回すにあたってこの流れはとんでもなく不快です。

以上の話はデルバーデッキを基本にしているため《気まぐれな呪文踊り》は不適としていますが、別コンセプトであればいい働きをするのかもしれません。
しかし、現環境においてクリーチャーを早いターンで出せるのはとても重要であるため少し遅くして強いカードを使うプランはあまりマッチしていないと感じます。

反対に《軽微なつまづき》は使用してかなり好感触でした。

意外とやるやん新MM

レガシーでは互いに大量の1マナスペルを打ち合います。その1マナスペルが重要な場面が多くあります。ミラーマッチでは《紅蓮破》なんかがそうでしょう。
《軽微なつまづき》は自身のコストより大きいスペルをカウンターできませんが、《目くらまし》の当たらない範囲での1マナ確定カウンターはとても心強かったです。
欠点は序盤に構えたくないのと、当たらない相手にはWillのコストにしかならないので枚数控えめがちょうどいいかなと感じます。
また、今回は《気まぐれな呪文踊り》と併用しましたが、受動的スペルであり、1マナかかるので相性はとても悪いと思います。

まとめ

今回はデルバーデッキを基本として考えました。その結果《気まぐれな呪文踊り》は微妙であると感じましたが、構築をしっかり寄せれば強く運用できるのかもしれません。
しかし前述のとおり、そもそもデルバーデッキがいい位置である限り歪んだ構築はカードパワーを上げても勝率自体には大きな差は生まれにくいのではと思います。現環境ではイニシアチブに加えてリアニメイトが復権し猛威を振るっています。遅いデッキにはさらに厳しい環境になったと言えますのでデルバーデッキも「遅くて強い」は向かい風な構築であると考えます。


最後に

以前の記事から読んでいただいている方に近況報告です。
もうMTGできないと言いつつイヴも大晦日もレガチャレやってた男の新年抱負|kiyoaggro|note
わたくしは本年の目標を「①紙イベント出ない ②MOリーグやらずにプレミアイベントだけやる ③リミテッド頑張る」としました。

下記表が2か月にわたりMOリーグを禁じアリーナドラフトに精を出した男のレガシープレミアイベント成績です。

チャレンジ8回 プレリミナリー1回

レガシーは週1ペースでしかやれていませんが勝率66.1%となかなかいい数字を維持できました。
今までやっていたMOリーグの目標勝率が65%以上なのでプレミアイベントでこの数字を出せたのは嬉しい限りです。リミテが案外忙しくチャレンジを振り返ることを疎かにしていますが、サマータイム開始(たぶん3月半ば)までは普段リミテで鍛えつつ週末はレガシーを触る生活を送りたいと思います。願わくばどこかでチャレンジ優勝したく思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
もしこれからスペルダンサーが主流になったら手のひらを返して記事書くかもしれませんがその時はまた読んでください。では

kiyoaggro


よろしくお願いします^ ^