宗派別、お坊さんのイメージ
仏壇屋では沢山の住職と接してきました。
そのなかで思ったことは「宗派別でお坊さんに特徴がある! ような気がする!」でした。
ということで、宗派別のお坊さんのイメージを紹介したいと思います。
※あくまで私の個人的イメージです。
真言宗
「頑固」
真言は山で厳しい修行をしているからか、他の宗派以上に教えに厳格なような気がしました。
良く言えば、「教えに忠実」。
悪く言えば、「融通がきかない」。
個人的に一番付き合いにくい宗派です。(キャッ、言っちゃった)
浄土宗
「ん……」
て、感じ。
可もなく不可もなく。特に言うこともありません。
日蓮宗
「心が広い」
訪問すると温かい部屋で、お茶とかお菓子をくれました。私が行っていた日蓮宗の寺は皆、そんな感じ。
初めて訪問する寺では追い返されることが多いなか、日蓮宗の寺は丁寧に接してくれた気がします。
日蓮さんの教えが良いのでしょうか。さすが頭に傷がある男は違う。
禅宗(臨済、曹洞、黄檗)
「達観」
禅ばっかり組んでるので、達観した人が多いです。どこぞの宗派と違って細かいことは気にしません。
あの人たちといると時間がゆっくり流れます。無言が3分くらい続いても気にする様子がありません。(それに耐える私もすごいと思います)
華厳宗(東大寺)
会ったことないのでわかりません。
東大寺は数ある寺でも別格なので、行くのも恐れ多いです。外から盧舎那仏に静かに手を合わせるのみです。
法相宗(法隆寺)
「仏」
東大寺と同じく別格の寺。従業員がたくさんおり、もはや会社です。
しかし、塔頭(法隆寺の中にあるお寺たち)のお坊さんは仏のごとく優しいのです。
さすがは世界遺産です。
融通念仏宗
「ガラが悪い」
おそらく聞いたことのない宗派でしょう。それもそのはず、大阪と奈良にしかありません。
河内(大阪の東部辺り)を中心に拡がった宗派。そのせいでしょうか、「ガラが悪い」のは。
ドスの効いた、マフィアのボスみたいな、お坊さんが多いです。
葬式では呼んでもいないのに、お坊さんが何人も来て、楽器を演奏します。そのため、お布施がかさみます。
家にいても、呼んでもいないのに、大念仏寺(平野区にある本山)から人がたくさん来て、勝手にデカい掛け軸をかけて拝み始めます。そのため、お布施がかさみます。
なにかと金がかかり熱心な人が多い一方、辞めたがってる人も多い「なんだかなぁ……」な宗派です。
この宗派も比較的、融通が利かない頑固な人が多いです。”融通”念仏宗なのに……
最後は日本で一番多い宗派です。
浄土真宗
「クセがすごいっ(千鳥のノブ風)」
もう一度言います。
「クセがすごいんじゃあ(千鳥のノブ風)」
修行の必要なし、剃髪の必要なし、寺の数が多い、このようなことから、一番お坊さんの個性が出る宗派です。
この宗派に関しては語り出すとキリがないのです。
今までお坊さんエピソードを色々紹介してきましたが、事を起こすのは決まってこの宗派のお坊さんです。
言うこともバラバラ、やることもバラバラ。
「鶴亀燭台(お東さんが使うローソク立て)、の部品が若干違う!」と、誰が気にすんねんレベルでブチ切れてきたりする人もいれば、
「なんでもええよ、そんなん」とブリブリ屁をこきながら言ってくる人もいます。
「クセやからっ、それは!(千鳥のノブ風)」
もうちょっと本山でしっかり統制した方がいいのと違いますか? あまりにまとまりがなさ過ぎます。
浄土真宗は親鸞さんが作った比較的ユルい宗派です。だからここまで拡がったのでしょうが、残念なことにお坊さんもユルいです。
しかし、団結すると信長と互角に渡り合うほどの力を持つ宗派ですので、悪口はこの辺にしときます。
以上です。
他にも天台宗、時宗、などがありますが、会ったことがないのでわかりません。
あまり参考にしないでください。