横向きレールバランスの安定感を高める方法
今回はレールに横向きに(レールに対して足が垂直)乗った時のバランスの取り方について解説します。ポイントは4点です。
①母指球で立つ
②膝を曲げて腰を落とす
③腕、頭を前に出す
④頭の重さが土踏まずにかかるイメージ
これは、武術の走法や運足を元に研究した動き方になります。よかったら参考にしてみて下さい。
①母指球で立つ
レールに足を乗せるときは、母指球から乗せるようにしましょう。
つま先だと乗るのに危険ですし、土踏まずだと足をコントロールしづらくなります。
母指球に関しては、武術どうこうではなくパルクールの基本的な足使いのポイントです。
②膝を曲げて腰を落とす
膝を曲げて柔らかく使うことで、前後のバランスを取りやすくします。
さらに、腰を落とすことで重心を下げることができ、安定感が得られます。
これは、空手などの武術の応用です。構えをとる時や移動をする時など、基本的に腰を落として安定感を得るようにしています。
③腕、頭を前に出す
プレシジョンジャンプのような感じに、腕を軽く曲げて前に伸ばします。
人の腕は(体重50kgの場合)片腕で3.25kgあります。この重みを利用して、腰を落としたことによる、後ろにかかり気味の体重のバランスを上手に取るようにします。
さらに、頭の位置も気をつけましょう。人の頭は(体重50kgの場合)およそ3.5kgあります。この頭を若干前に出すようにして(綺麗なお辞儀をするように、腰から上体を少し前に倒す)、前後のバランスを取ります。
④頭の重さが土踏まずにかかるイメージ
頭の重みが、まっすぐ足の裏の土踏まずにかかる(落ちる)ようにします。この意識を持つことで、自分の体重のコントロールがしやすくなります。
レールに接地するのは母指球ですが、頭(から上体、脚まで)の重みを乗せるのは、土踏まずの意識です。
これは小笠原流礼法の立つ姿勢の応用です。小笠原流によると、直立時は頭の重みがまっすぐ土踏まずに落ちるようにすると自然であるそうです。
練習方法
初めからすべてのポイントに気を配るのは難しいです。
最初はとりあえずレールに母指球で乗ってみましょう。バランスを取るというのはどういう事なのか?自分の体の使い方や、体重のかけ方に注目してみましょう。
なんとなくバランスを取るということがわかったら、徐々に他のポイントも試していき、最終的に全部のポイントが同時にできるようになるといいと思います。
レールバランスが苦手な方、始めたばっかりの方など、よろしければ試してみてください。