安定して、レールバランスで歩く方法
「レールバランスの歩きについて」
パルクールの研究第1弾として、レールの上で安定して歩く方法について説明します。バランスのポイントは3点です。
①腰を若干落とす。
②足裏全体(かかとから親指に沿って)をレールにつける。
③足の親指の感覚に集中する。
これは自分なりに、武術の歩法や運足を元に研究して、レールバランスに応用してみたやり方です。バランスが苦手な方はぜひ試してみてください。
①腰を若干落とす。
膝を曲げて、腰を若干落とします。腰を落とすことで、重心が下がりバランスを取りやすくなります。体重は後足9、前足1くらいの割合でかけるようにすると楽になります。
空手などの武術では必ず「腰を落とす」ようにします。これは、自分の力を相手に伝えるため、また相手の力をしっかり受けるための安定感が必要だからです。
②足裏全体(かかとから親指に沿って)をレールにつける。
体重を足裏全体で支えるようにしてレールに乗ります。足内側の側部、つまりかかとから親指に沿ってレールにつけるようにします。(小指側はレールから若干浮くけどOK。)
前足、後足どちらも足裏全体をレールにつけます。
宮本武蔵の五輪書には、「歩くときはかかとを強く踏み込むように」とあります。これは野外など不整地で安定して戦うための方法です。現代剣道とはだいぶ歩法が違いますね。
③足の親指の感覚に集中する。
体重は足裏全体で支えるようにしますが、意識は足の親指に集中するようにします。
色んなことに意識を向けてバランスを取ろうとするより、ひとつのことに集中した方が安定して歩くことができます。
忍者は「手は小指、足は親指に意識を集中」して訓練していたようです。
レールの上で歩く前に、地面の上で練習
基本的にはこの3ポイントを抑えれば、安定して歩けるようになります。
でも、初めからレールの上で3ポイントを意識するのは難しいので、初めは地面の上に直線を引いて、その上を3ポイントを抑えるように歩いて練習してみましょう。
なんとなく意識できたと思ったら試しにレールの上で歩きます。最初はふらつくと思いますが、地面で練習して、レールで実践してを繰り返すうちに体が覚えるので、続けていれば安定して歩けるようになります。