スケベな絵から感じたのは、生きるという美しさ【たなかみさき個展 あ〜ん スケベスケベスケベ‼︎】
『たなかみさき個展 あ〜ん スケベスケベスケベ‼︎』GALLERY X
本記事は、イラストレーターのたなかみさきさんの個展を観て思ったこと、考えたことを書いていきます。
春画的な美しさ
本展示のイラストからまず感じたのは絵の美しさです。ここでの美しいとは、可愛いではなく綺麗ということ。自慰行為のためのエロ本ではなく、アートのための春画である印象を受けました。いわば、現代における春画がこのイラストなのだと思います。
感じたのはエロではない、生きること
エロティックなシチュエーションを描いているのにもかかわらず、エロさが主張しすぎない。これは、絵の主体がエロではなく人物にフォーカスしているからだと思います。スケベという題材で、日常では隠されている女性の素があらわになり、生き者としての生命の魅力を感じました。
キャラクターの物語を感じる
キャラクターの表情やポーズから、このシチュエーションに至るまでの物語、そしてこの後の展開が絵を観ることで想像させられます。絵はまるで鏡のように、他人の素を見て自分自身の心の素を思い返し、共感して絵に対して愛を持って接する(見る)、そんな気持ちになりました。
シンプルな絵はイメージを沸き立たせる
少ない線、レトロな雰囲気のイラスト、シンプルな着色が本展示のイラストの特徴だと考えます。シンプルな絵は、情報量が少ないと言えます。情報量が少ないと人の脳は足りない情報をイメージ(想像)で補おうとします。この想像が、キャラクターのここに至る経緯を考えさせ、それにより人物の性格がイメージでき、その後の展開が予想されます。
最後にさっとまとめると、本展示を通して思ったのは「生きることの美しさを感じ、魅力的に表現できたら素敵だな」ということです。
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