私の退職エントリ

1.退職エントリとは

 退職エントリとは「会社を退職した人が記載したブログ」です。せっかくの機会なので簡単に記載してみました。
 身バレ防止のため、一部詳細はぼやかしています。

2.今までやってきたこと

 以前の会社は某製造業の某環境系メーカーです。キャリアの中で研究開発から製造・設計・営業・アフターサービスなど様々な業務に携わり、製造業のサプライチェーン全体の業務に携わることが出来ました。
 またAIやシステム開発によるDXや技術伝承なども実施しています。

https://www.suzuyo.co.jp/column/scm.html

3.前職の特徴

 前職で私が感じた特徴を紹介します。

3-1.前職のメリット

 前職のメリットは下記の通りです。

  1. 良くも悪くも人にやさしい

    • どれだけ成果をださなくてもクビになることは無い

    • パワハラ、業務放棄の人がいても責任は問われない

  2. 有給は約22日/年ほどもらえて特定部門以外は比較的使いやすい

  3. 全般的にまじめな人が多い印象

  4. 残業代も含めれば給与はそこまで悪くない(Openworkで見た時、私の年収は年齢では上の方でした。結構優遇されていたのかも)。

  5. 上司の相性が良ければ仕事は非常にやりやすい。私は上司との相性が良かったため、成果を出すことが前提ですが様々な業務をやらせてもらうことが出来ました。

  6. 色々なことに取り組むため、運が良ければマッチした仕事に出会える

3-2.前職のデメリット

 前職のデメリットは下記の通りです。

  1. 一定数の仕事ができない人がおり、その障害を避けるための社内営業コストが大きい

    • (物理的にも)声が大きい人の方がおり、ロジックが通用しない。(例:これはすべき。何故ならこれは必要だから というレベル)

    • ”仕事”と”作業”の違いすら分かっておらず、効率化できる作業をあたかも仕事のように増やす

    • 「今のままでは駄目だから改善しよう」という会社目標があるのに、「自分の経験からこれが最適解だ」というおじさんが多いため、何も変わらない

    • お客さんに合ったこともなく営業もしていないのに「客が求めるもの」を高らかに語り作業を増やす

    • 部門の売り上げ・利益をチームで改善するための会議で、アイデアは1つも出さないけど他の人が出したアイデアが駄目な(定性的・主観的)理由は100個でも出す

  2. 仕事の環境は部門・上司に依存する

  3. 一定数は裁量労働制のため残業代がつかない。またベースは他社と比較すると一回り低い。

4.退職理由

 一言でいうと「これから20~30年働くなかで、技術者としてもっと稼ぐためのスキル・キャリアはここでは手に入らない」と感じたためです。

 もともと2019年くらいからキャリアをゼロベースで考えるうえで転職活動(キャリアの棚卸と外部環境の調査のためにエージェント登録)を開始しました。その中で「今自分が会社の中でできること」を調べた結果、プログラミングに出会い、でAI・機械学習のことを知り学び始めました。

 私が記事で記載している通り、AIや機械学習は今後重要なスキルになると思い完全に独学で書籍代や休日の時間をつぎ込んで学習していきました。
 私は幸いなことに上司に恵まれており学んだことを実装できる環境にいたたため色々試すことはできました。なお試した内容の一部は記事化もしています。

 プログラミングの学習自体は2021年頭から開始して、2021年の9月19日にnoteを開始し、そこからWeb系ではなく技術系としてのAIを学び実装していきました。

 しかし下記理由で今の環境では目標達成は無理だと感じました。

  1. 学習は全て休日でやっているため1週間で土日の2日しかインプットできない。つまり環境的に$${\frac{5}{7}}$$の改善余地がある

  2. そもそも社内営業(厄介な人を説明するための資料作成、会議設定など)が多すぎて技術にさける時間がない

  3. 周りにアイデアを供給できる人がいない。

    • 新しい知識を入れて自分で学習していく人が周りにいない

    • 結果を”凄い”とほめてもらうことは合っても、水平展開案やコードの改善案などはでてこない

    • 新しい技術を共有できる場も人もいない(※社内には絶対いますが、部内にはおりませんでした)

    • 基本的に自分で休日の時間を利用して勉強をする人が周りにいないため、勉強会も自分で開催するしており相乗効果もない

  4. どれだけ自分の中で自働化、改善しても(正規化すらされていないゴミ)エクセルが量産されてくる。

 本当は部署移動も考えたのですが、ネックとして1.特定部署だと年収が下がる、2.移動失敗した時に部署に在籍しにくいリスクもあります。
 ゼロベースで考えるなら社内だけでなく社外とも比較した方がよいため、転職活動をして「年収と業務内容」を軸にして次の会社に移動しました。

5.転職先でやること

 とりあえず色々やりながらAIも触れそうな感じなので、機械学習も学びながら色々やっていきたいです。
 ただ年収が想定より低い(希望年収より低く、前職と同等くらい)ため、将来どうなるかはよくわかりません。まずはやれることをしっかりやっていきます。

6.転職後に感じたこと

 結論は「仕事の環境が良ければ思っていた以上に転職後にすんなり働けた」ということです。

 転職時に失われるものとして下記の社内リソースがあります。

  1. 社内の人脈:特定の分野に詳しい人

    • 業界の専門家、情シス部門でITに詳しい人

    • 親切な現場のおっちゃん

  2. 社外の人脈:よくお付き合いしてくれている業者

  3. 社内にある有料ソフトウェア:計算ソフトやRPAなど

  4. その他:社内で定期購読している本・雑誌(図書館)、強強PCや自由にしていいPC

 ただし社内リソースは会社ごとに異なるため別の会社に行けば新しく手に入るものもあります。よって必要に応じて新しく追加すればよいだけだと思います。
 重要なのはポータブルスキルであり、これがあればどこでも成果を出すことが出来ると感じました。成果の考え方は稲盛氏の「人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算」を参考にしています。

$$
人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方(ベクトル)
$$

https://www.jal.com/ja/philosophy-vision/conduct/

 私は比較的技術編重主義ではありますが、成果を出すには熱意やベクトルも非常に重要なファクターになると思います。ただし、熱意や考え方を変える場合、変わるのは一瞬ですが変えるのは非常に大変です。私はたくさんの本を読みながらも色々考えを変えていきました。

 今の段階ではまだ能力が足りないので、まずは今の環境で頑張っていきたいと思います。

7.追伸

 コメント追加用

  • 「個人的な意見」ですので”これが正しいか”、”考え方の優劣”などの議論はしません(正解だったかもわからないので)。

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