【映画】ぼくが生きてるふたつの世界 ①
私ぱんのすけは、ほんの数年前、私と同じCODAの五十嵐大さんの本で自分自身がCODAなんだということを知りました。それを知った時はなんだかとても救われた、なんともいえぬ安堵感がありました。よくわからない症状に病名がつくとなんかホッとしたとかそんな感じですね。
五十嵐さんの本を読みながら、自分の経験と重ね、要所要所で大号泣。私以外にも似たような経験した人がいるなんて!って勝手に五十嵐さんに親近感を覚えちゃいました。
私の幼少期(1980年代〜)
私が幼少期の頃は外で手話で話してると周りから白目で、なにあれ?と囁かれたり、本気でジロジロ見る人も多くて、本当にそれが嫌で嫌で、心の中で『みてんじゃねーよっ』なんて暴言を心の中で吐き捨て、親に“手話で話すのやめて”と言ってしまったり、親のいうことを適当にうなづいて会話することを放棄してしまったり、、言いたいこともうまく言えない、伝わらないもどかしさからしまいには両親に向かって“手話なんて使いたくない!”と泣きながら訴えてしまったこともあります。今思い出すとなんで酷いこと言ってしまったんだろう、自分の子供にそんなこと言われた親の気持ちを思うと切なくてたまらないですね、、、今思い出すだけでも泣けてくる。。
本気で日本中でこんな家庭環境は私だけなんじゃないかと思ってましたが、そんな幼少期を過ごしてきて、自分がCODAと知らずに、世の中がどんな風に変わってきているのかよく知らずにここまで生きてきてしまいました。でも、五十嵐さんの本のおかげで『自分はCODAであること』『ろう文化』『聴文化』のふたつの世界を改めて意識するようになりました。
そんな私がCODAだと教えてもらった五十嵐大さんの本はこちら
そしてこの本がまさかの吉沢亮さん主演で映画化されるなんてとっても感慨深いですね。
でもこの『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』というタイトルは、映画化と同時に『ぼくが生きてるふたつの世界』にタイトルが変更されたようで、今文庫本として書店に並んでいます。興味ある方はぜひ読んでみてくださいね。
舞台挨拶付きインクルーシブ上映
9/23に早速観に行ってきました!たまたま空いていた日が23日だったのですが、まさか23日が手話言語の国際デーとはつゆ知らず。しかも舞台挨拶付き?!この映画を見るには嬉しすぎる特別な日でした。
このインクルーシブ上映というのは、岡山放送が企画されたようで、映画にバリアフリー日本語字幕だけではなく、手話通訳の方を入れる、そのために明るさも調整することをイオンシネマの方に提案。9/23は手話言語の国際デーでもあり、ろう者の人権を保障するにふさわしいとイオンシネマ側も同意し、この企画が実現したそうです。
岡山放送は今年30周年で、開局当時から制作チームにろう者の方も一緒に参加して手話の番組作りをされているようですね。
岡山放送の室長さんも挨拶に来られ、『誰1人取り残されない社会目指す』とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
忍足亜希子さんの舞台挨拶
そして舞台挨拶にこられた母親役のろう者の忍足亜希子さん。登場した瞬間、、え?超綺麗!!と衝撃でした。絶対30代くらいでしょ?と思ったら、なんと54歳だそうで、、めちゃくちゃお美しい方でした。
各地でうちに来て〜ってオファーがあったそうですが、なぜか岡山を選んでくださったそうで…(京都から来たとおっしゃっていたので、近いからかな?)よくぞ、岡山を選んでくれました!ほんと忍足亜希子さんという美しい女優さんを1番前で見ることができてよかったです!!
この日はろう学校の学生さん、ろう者の方、CODAの方から忍足さんへ質問コーナーもあり、私自身、親以外のろうの方、CODAの方をあまりお見かけしたことなかったので今回たくさんの方を拝見することができてすごくいい機会でした。
まとめ
昭和10年生まれの父はかつて手話が手真似といわれ、手話は禁止、口話教育が推し進められていた時代を生きて来ました。私も(今振り返って思えば)幼少期に感じていた社会の違和感。
それが今ではこんなにも手話が浸透し、手話を使っていても誰もジロジロみない。バリアフリー日本語字幕でのインクルーシブ上映で多くのろう者の方が、映画を純粋に楽しめる環境が今ここにあるってことが、とっても感慨深く嬉しい気持ちになりました!
と、映画の感想を書く前に伝えておきたい前置きがすごく長くなってしまったので、映画の感想は別途記事に書きたいと思います(๑・̑◡・̑๑)
➡︎②に続く