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つぶやきvol.1 (インバウンドについて思ったこと)

先日山陰地方を友達(香港人2名)と一緒に旅行しました。少し有名な温泉街で、少し高めの旅館に宿泊しましたが、客の殆どが外国人。夕食の時に隣の席からは、日頃聞き慣れないアラビア語、従業員も外国人で、夕食会場の和室に日本人は私だけ、と言う状況でした。

京都府北部


風情ある町中を歩いている人の多くは外国人。平日でしたので、その影響もあると思いますが、少し違和感を感じました。


インバンド消費によって地方にもお金が落ち、経済的にはウハウハな所も多いのでしょうが、外国人観光客のマナー違反もよく耳にします。何処の国の人が〇〇とは言いません。日本人にもマナーを守れない人はいます。ただ、経済的な見返りの代わりに、失ってしまったモノがそれ以上にあるのでは?と思ってしまいました。

兵庫県北部


「旅館のおもてなし」と聞くと、従業員の方との交流、細部に至るこだわり、日本独特のわび・さび、などを、私は想起するのですが、「勢いに任せた価格(質と量が伴っていない)」と、「何となく和風っぽいもの」、これらの言葉が、今回の旅行を通じて、浮かんできました。

カニ

「勢いに任せた価格」というのは、インフレ、円安などによる所が大きいのですが、それに加え、客はどんどん来るのだから、もっと価格を上げても客は来る。寧ろ適正以上に価格を上げないと儲けが減るから損、という勢いに任せた価格設定と言うことです。

そして「何となく和風っぽいもの」とは、どうせ外国人には違いが分からないだろうから、程々で構わない。提供側が中途半端で満足してしまっている、その様な考えが浮かんできました。

鳥取県

これは、あくまでも、私の偏った考えです。日々努力を重ね、最高のサービス提供を心掛けている所ばかりだとは思いますが、昨今の状況を俯瞰してみると、私のような意見の人も一定数はいるのでは?と思ったりもします。

オーバーツリーズムの問題もよ、く取り上げられています。地域住民の生活を圧迫するような事態になるのなら、観光客は招かねざる客になってしまいます。適正数、適正品位ある観光客の受け入れを、最高級のおもてなしでお迎えし、サービスの質を保つ、、そして良い流れを循環させていく。

魅力的な山陰地方を楽しむことが出来ましたが、このような考えがふと浮かんだ数日間でした。


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