フリー台本「雨の日とクラスメイトの女友達」
シチュボ用のフリー台本です。
元々はお友達の「さきのん」さん用にあて書きしたものですが
台本も載せておきますねっ!
さきのんさんが読まれてる素敵な動画はこちらっ!
フリー台本ですので、いつも通り
よろしければアドリブ・改変含めてご自由にお使いください。
■本編
◆環境音 静かな雨の音 開始
◆SE 近づいてくる足音
◆雨宿りしてるリスナー。ヒロインが通りがかる。
…あれ? 何してんの、そんなとこで。
もしかして傘忘れて雨宿り…って、さすがにベタすぎだよねぇ。
で、何してんの?
◆やや呆れた口調。
…えぇ?
ホントに雨宿りだったんだ…まさか、放課後からずっと?
はぁ~、しょうがない人だなぁー、キミも。
その様子だと、天気予報も見てないでしょ。
待ってても止まないよ?
今は小雨だけど、このあと強くなるってさ。
明日の朝までね。
あーあ、もう走って帰っちゃった方がいいかもね~。
◆慌てた後、少し照れつつ傘に誘う。
ああ、ちょっとちょっと! 冗談だってば!
もう…ホントにそんなことしたら、風邪ひくよ?
仕方ないなぁー、ホントに。
…仕方ないから、入れてあげよっか?
…傘に、さ。
キミの家って、確か途中だったもんね。
送ってあげる。
あっ、ただし勘違いしないでよ?
私、困ってるからって、誰にでも優しいわけじゃないから。
…そこんとこ、絶対忘れないよーにっ。
ん、ふふっ…じゃあほら、行こ?
はーい、傘持ってー♪
当然でしょー、キミのが身長あるんだから。
ほらほら、ふふっ。
◆リスナーの家に向かう。照れた口調。
キミってさ、基本は真面目なのに、こういうとこで抜けてるんだよねぇ。
私は、まあ…そういうところも、いいな…って思うけど。
だってほら…その…今とかさ。
相合傘、なわけだし…。
こういう時に、こういうこと言っていいのかわからないけど…嬉しいよ。
キミと相合傘…えへへ。
迷惑だったらごめんなんだけど、ね?
もちろん、友達として好きなのもあるけど…私の好きは、別の好きもあるんだよねぇ…。
…もうちょっとだけ、近づいていい?
肩、濡れちゃうし…。
ん…ふふっ、変な感じ。
キミの匂いがさ、すぐそこにあって…ふふっ、男の匂いだ♪
◆立ち止まって鍵に言及。
っていうか、ちゃんと鍵はあるんだよね?
教室で言ってたじゃん。
キミ、明後日まで親いないとかなんとか。
傘忘れて鍵もなくした…なんてシャレにならないよ?
ほら、確認して…って、ホントにないの?
うわぁー…ど、どうする?
出る時は鍵かけたんでしょ?
なら学校で落としたんだろうけど、戻ったら土砂降りになりそうだし…。
◆照れて緊張気味に家へ誘う。
んー…と、さ。
じゃあ…うち、泊まる?
…私、いいよ?
うちもね、親が旅行中だから…。
誰かいてくれると心強い、っていうか…寂しくない、っていうか…。
一緒に、いてほしい。
…手、繋いでいいかな?
ん…えへへ、ありがと。
◆場面転換。数秒の間。
◆ヒロインの家。お互いシャワー浴びて着替えたところ。
あ、シャワー終わった?
ふふっ、ちょっと心配だったけど、ぴったりだね。
うちのお父さん、キミと背丈が似てるから。
大丈夫だろうなって思ってたけどさ。
…ふふっ、こっち来て?
私の隣。
仕方ないじゃん、ソファひとつしかないんだから。
うん…お隣どうぞー。
◆照れ笑い中心の口調。
んー…あはっ、緊張してる?
いやまあ、私もなんだけど…えへへ。
家にキミがいるって、変な感覚で…あ、イヤな感じはしないよ。
むしろ幸せな気分。
…寄りかかってもいい?
ん…肩貸して。
…さっき言ったこと、忘れないでよ?
私、誰にでも優しいわけじゃない。
優しくなれるのは大事な人だけ…キミに対してだけ。
…匂い、さっきと違うね。
うん、私が使ってるシャンプーの香り。
…不思議な感じ。
キミから私と同じ匂いがする…ふふっ、嬉しいかも♪
◆緊張気味。少し申し訳なさそうな口調。
…えっと、ね?
これ言ったら、キミに軽蔑されるかもしれないんだけど…ちゃんと言わせて。
鍵、無くしたって言ったでしょ?
あれ…本当は私のせいなんだ、って言ったらどうする…?
ん…これ、返すね。
キミと一緒に居たくて…ごめん。
私って本当はこんな風に、卑怯だったり、弱かったりして…。
だから…だからキミがね?
やっぱり離れたいって思ったら、帰っていいんだよ。
◆泣きそうなのを堪える笑い方。
ん…あはは、傘は貸してあげる。
鍵、借りちゃったお詫び。
…でも、もしさ。
もしいてくれるなら、ね?
◆やや不安そうな口調。
ちゃんと言わせて。
好き。
好きです、キミが。
今までの誰よりも…たぶん、これから会うどんな人よりも。
あなたのことが好き。
…これが、私の気持ち。
どうする…?
◆数拍置いて元の口調。
ん…雨、強くなってきたね。
傘あっても、危ないかも…。
制服も、これから洗わなきゃだね。
…今夜は、私たちだけだね。
今夜だけは、何があっても二人だけの秘密…。
ね…好きだよ。