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【ARII '78 FAIRLADY 280Z】制作・その4

さて前回、フロントフェンダーが形になってきたと騒いでおりましたが、フロントスカート(エアダム?チンスポイラー?)部分との整合性が全く取れず、ボツになりました。😢
で、結局フロントスカート部分との整合性を考えると、ほぼ一体で設計するしか無いと言う結論に達し、一からCAD設計をやり直してみました。

【3度目の正直❗】

スクリーンショット 2021-01-29 2.36.54

既に、2回設計を破棄してまして、それぞれバージョン3〜5位の手直しはしたんですが、1回目は根本的な形状が気に入らないので、NG。
2回目は、フロントスカートとの連携がダメダメで、NG。
そして、今回3度目の正直じゃないですが、これで決定版に出来るんじゃね?って奴が出来ました。

これなら、バンパー・スカート部分からの流れがなんとか辻褄合う感じに作れます。😊
サイズとか、細かいラインとかを検証して、ある程度イケそうなら、コレで良いことにします。

どのみち、実際に工作する時には微調整は必要ですから、むしろ、調整のための余白みたいな部分を残しておくべきだろうなと…。
むしろ、足りない所が内容に注意してますね。
足りない所に盛るよりも、余計なところを削る方が、コスパが良いって事なんですけどね。😅

大手メーカーみたいに、原型のCAD図面があれば、それに合わせてピッタリなパーツを作ることが出来るんですけど、個人でやってる分には元のプラモデルの現物から採寸したり、投影したりして、元の形状を起こすわけで、どうしても誤差が出ます。
なので、誤差がある前提で進めるので、結局組付けの時にはある程度の加工、現物合わせな部分が出てくるってことですね。

まぁ、大手メーカーでも、アフターパーツが出ても、「合いが悪くて加工や調整が必要!」なんてのはザラなんであんまり気にして無いんですけどね。😅

因みに、CADソフトは、Fusion360のフリー版を使ってます。😊

取り敢えずFDMプリンターでPLAで出力してサイズや合い加減を確認します…。

って、何を言ってるかわからない人向けに、横道に逸れますが軽く3Dプリンタについて紹介します。😅

【3Dプリンターの話】

そもそも「3Dプリンター」ってのは、その名の通り3次元の物体を出力できるプリンターです。
普通のプリンターは、X軸とY軸の2方向にプリントヘッドが移動し印刷するので、平面しか印刷できませんし、厚みが出せないのでインクになります。
3Dプリンターは、XYに加えてZ軸にもプリントヘッドが移動します。
つまり、厚みが出せるわけです。
厚みが出せるとなると、もうインクでは間に合わなくなって、プラスチックや金属等の物質を積み上げるしか無くなります。

工業用の3Dプリンターは、金属粉を熱を加えて溶かしながら積み上げる様な大規模なものもあるので、金属の物体が出力できたりします。
実際に、大手自動車メーカーでも採用されており、高級スポーツカー等、あまり台数が見込めないようなモデルには、3Dプリンターでパーツを作ったほうがコスパが良い場合もあるのです。

【家庭用3Dプリンター】

何百万、何千万もするような機械は買えませんが、近年3Dプリント技術のパテント期限が切れたことで、アジアを中心に安価な3Dプリンターが発売されて、個人で購入が可能なものが沢山増えたんですね。
其の中でも、真っ先に普及したのは、FDM型の3Dプリンターで、FDM型は、細いプラスチックの紐状の素材(直径で1.7mm程度)を光熱で溶かして積み上げることで立体を表現します。
これが、今では2万円以下で購入できるように成りました。
使えるプラスチックにも何種類かありまして、主にPLAとABSが使われることが多いようです。

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最近は、光硬化型3Dプリンターと言うものが出てきまして、こちらは紫外線で固まるレジンを使ってプリントするタイプです。
女性だと、ネイルの時にUVレジン使いますよね?それと同じです。
光硬化型の利点は、より細かい造形が可能な事です。
デメリットはレジンなので、強度がプラスチックに比べて弱いってことと、余り大きなものは作れないところですね。
同じ価格帯だと、FDMよりも光硬化型の方が印刷スペースが小さい(概ね半分から、1/3程度)事になります。
でも、仕上がりの精度はFDMの10倍以上の精度で出力できます。

3Dプリンターが動いてる様子

ウチで、テスト用にプリントする時や、ある程度の強度が必要な時は、このFDM型の3Dプリンターで、PLAやABSを使って出力してます。
今回のプラモデルのパーツのテストプリントは、PLAを使っています。
ある程度の弾力が有るので、誤差の確認とかに都合が良いのと、光硬化型に比べて、同じ物をプリントするならば、印刷時間が短縮できるというメリットが有るからです。
なので、FDMで出力して仮止めして確認を繰り返してるわけです。😅

【トライ&エラー】

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これが仮止めして書くにしてる写真です。
リヤのグレー素材のブリスターフェンダーは、形状が確定したので、UVレジンで出力して、最終的な合いの確認をしてます。

フロントの白いパーツ、スカート部分と、フロントのブリスターは、FDMで打ち出したPLA素材のパーツです。
全体のフォルムや大雑把な合いを検証するためなので、表面のザラつきとかは度外視してるので、これでデーターの確認できれば充分です。
ちゃんと仕上げれば、PLAのままでもパーツとして使えるんですが、手間は少ない方が良いので、最終的には、UVレジンに置き換えます。

この写真では、フロントスカートがデカすぎました。😅
スケール計算間違ったんですね。🤣
左半分だけ作ったつもりが、センターより右に回り込んでしまっていて、ありゃりゃ〜って感じです。
これは、データーの修正が必要ですね。

このトライ&エラーを何度か繰り返して、形や合いが良くなれば、UVレジンで出力して最終チェックをします。
その段階で、修正があれば、3DCADでデーターを修正します。
そんな感じですね〜。

ではまた、少し進んだら、進捗報告したいと思います。😊


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