【恥ずかしい失敗談】12
とりあえず、遠目に見て白いフライングVになりました。
しかし、「2m以上近寄らないで下さい…。」という感じです。😭
出来上がったフライングVは、白ボディーに白ピックガード。
カバード(金属カバーの付いた)ハムバッカーが、2基。
全くポール・スタンレーではない…。😅
でも、もう小遣いも使い切ったので、15歳の私は、その状態で仕方がなくVを使っていた。
ソレから1年ほどして小遣いがたまった。
いよいよ念願の「ミラーピックガード」へ変更する時が来た!😆
【ポール・スタンレーへの道】
例のパーツが豊富な楽器屋へ行ってみた。
するとなんと、そこにはアリアプロ2の2ハム用ミラーピックガードの他に、ポール・スタンレー仕様の1ハム用ミラーピックガードも置いてあった。私は、狂喜乱舞してその1ハム用ピックガードを購入した。
9800円だった…。
今思うと高すぎる値段だが、当時まだ高校生だった私にはその暴利っぷりが理解できなくて、これが適正価格だと思い込んでた。
とにかく購入して、家に持って帰って、またフライングVをバラバラにした。
すると、ピックガードがボディーに張り付いて剥がれなくなっていた。
つまり、生乾きのところにパーツを取り付けたため、ラッカー塗料とプラスチックが化学反応?して融合してしまっていた…。
まぁ、悩んでも仕方がないので、どうせ元のピックガードは使わないので、壊れても良い勢いで無理やり引き剥がした!
ピックガード(以下PG)を無理やり剥がしてみる…。
PG:「メキッ…。」
PG:「パリパリパリ…。」
PG:「バキッ…。」
PG:「バリバリバリ…。」
PG:「バリン❗」
【壊れたのはギターの方だった…。😭】
PGに塗料がくっついて、ギターのボディー表面の塗料が剥がれてしまって、木部がむき出しになってしまった…。😭
1年前の春休みに、小遣い使い切って塗装したのに…。
無残に剥がれてしまった…。
気を取り直して新しいピックガードを乗せてみた。
剥がれた所をミラーPGでは隠しきれない。
縁に茶色い木部が見えてしまう…。
オレ:「見えてる所は後でタッチアップしよう…。」
という事で、パーツをの載せ替え、配線をし直す。
※この頃は工業高校の電気科に進んだので、配線はまぁ出来るようになっていた。🤣
ミラーPGを収めて、導通をチェックしてみる。
音は出る。
良い感じだ。
PGをネジ止めして遠くから眺めてみる。
オレ:「ぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉおおおおおっぉおおおおおおおおお!(感涙)」😭
ポール・スタンレーだ!
ポール・スタンレーモデル(日本武道館仕様)のVがソコにあった。
この感動を誰に伝えればよいのか…。
近所の金持ちのニーチャンにとりあえず報告した。
彼は、イバニーズのPS10(本物のポール・スタンレーモデル)を持ってるのだ。
兄:「ほ〜う。頑張ったな…。」
オレ:「うん!」
兄:「しかし、なんか艶もないしボロボロに見えるな…。」
オレ:「そ、そうかな…?」
兄:「うん。なんか古めかしい…。」
木部に目止めもしないで直接スプレーしてるので、木目が浮き出て表面はガタガタで艶もなかった。
けど、色は間違いなく白かった。(PGの周りは木部が出てるけど…)
兄:「それに、このPGの下って塗装しなかったの?」
オレ:「いや、前のPGを外したら、塗料も一緒に剥がれたんだよね…。」
兄:「そうか…うん…そうか…。」
私の感動は、あまり伝わってないようだ…。
近所のニーチャンは何か言いたそうだったが、言葉を飲んだ様だった…。
兄:「でも、まぁ、これで念願かなったんだから、練習にも身が入るよな…。」
オレ:「そだね。でも練習でディープ・パープルやってるから、トレモロが欲しいんだよね…。」
兄:「トレモロかぁ…。ストラト買った方が早いんじゃない?」
オレ:「そうだけど、もうお金ないし…。」
と言うことで、今度はフライングVにトレモロをつける❗と言う暴挙に出ることになった。
「必要は発明の母」と言うが、この頃「貧乏は発明の母」に成っていた。🤣
この時点で、このトレモロ搭載が、このギターを完全に廃品にしてしまうと言う結末を迎えるなど、夢にも思ってなかった。
つづく
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