【恥ずかしい失敗談】15
出来上がった、自作ロック式トレモロを搭載したグレコのフライングV。
コイツを誰かに自慢したくて、オレはあのロンドネア弦を買った楽器店に持ち込むことにした。
当時、オレを可愛がってくれていた店員さんに是非とも見せたかったのだ。🤣
【店員の驚き】
オレ:「フライングVにトレモロ付けたんですよ!」
店員:「ぇ?Vにトレモロ?」
オレ:「ストラトのトレモロ付けました!」
店員:「付かないだろ…。」
重たいハードケースを開き店員に見せた。
店員:「なんだこりゃ????」
ケースから出てきたのは、グチャグチャに改造されたグレコのフライングV。
店員は、やや残念そうな顔をして、ギターを引っ張り出した。
シゲシゲと改造されたシンクロユニットと、ナット部分にくっついてるアルミサッシの破片を見ている。
オレ:「取り敢えず音出してくださいよ!」
店員はオレに言われるままに店の試奏用アンプで音を出した。
店員:「ぉお!狂わない!」
店員:「すげーな、これ、どうなってるんだ????」
オレは自慢げに店員に説明した。
イナーシャブロックの中で、ボールエンドをネジで固定していること。
ナット部分のアルミサッシて弦をロックしていること。
そのために数日費やして考えて改造したこと…。
するとリペアコーナーから別な店員が出てきて、こりゃ凄いとおもしろそうに見てた。
ただ、そのスチームパンクみたいなVは、やっぱひどい有様には違いない。
【その後】
その後、暫くはこの自作ロック式トレモロ付のVを使ってたわけだ。
翌年
フロイドローズ発売。
ヴァン・ヘイレンの使用で一気にメジャーに❗
フェルナンデスと、ESPが輸入契約を取り国内販売に❗
しかし、メーカー(会社)とフロイドローズ本人(個人)との二重契約で有ることが発覚し、揉めることに成る。
オレと言えば、この自作ロック式トレモロを友だちに見せる度に酷評される。
「見た目が汚い」「音が軽い」「仕上げが悪い」「とにかくダメダコリャ」
しかも、ある日アームダウンしたら、トレモロユニットが固定されている木部から根こそぎ取れてしまった。🤣
もうギターとしては使えない、タダの廃品になってしまったわけだ。
それでも、仕方がないので直して使っていた。
ボディー表面にコンパネを張り、TOMブリッジに戻して、1年位使ってたんですが、高校卒業する時に、友人の弟くんに、トレモロ付の状態で、譲りました。
廃品同様のギターを気に入ってくれて、どうしても欲しいというので、譲りましたよ。😊
グレコFV600 完
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