『Endless SHOCK』における『ONE DAY』の意味。
私は、『Endless SHOCK』の大ファンです。『Endless SHOCK』に出逢ったのはもう何年も前ですが、何回観ても色褪せない、むしろ進化し続けていることに毎回衝撃を受けています。
そんな中、私は2月1日から公開された映画版の『Endless SHOCK』を観に行きました。今まで舞台作品は劇場で観るのが一番だと思っていましたが、映画館で観る『Endless SHOCK』は表情のひとつひとつが分かりやすく、発見がたくさんあって、劇場とはまた違う新しい衝撃を受けました。
その映画版を観て、ずっと気になっていたことが自分の中で明確になったので、自分なりの考えをここに書き記したいと思います。
ずっと屋上で手を伸ばしても、伸ばしても、掴めなかった星。その星を掴むその日を夢みて、コウイチはひたすらに踊って歌って命を燃やしてきました。
そんなコウイチが歌う『ONE DAY』という曲。この曲がこの作品にとってどんな意味を持つのか、自分なりに考えながら書いていきたいと思います。
あの星に手を伸ばし 掴まえるその日まで
信じ合い走り続けるのさ
決して忘れはしない 僕たちの想いを
コウイチは屋上でひとりぼっちでこの詞を歌います。ただひたすらに......
しかしリカは、そんなコウイチをどこか不安そうに見つめながら次の詞を歌います。
見つめてる その先には
どんな世界が描かれてるの?
少しずつ 離れそうな
あなたの背中 追いかけながら
リカはこの時からコウイチがどこかへ行ってしまうのではないか、この先起こることを知ってか知らずか...そんな予感がしていたのでしょうか。
その後も、コウイチは「心配しなくていいよ」と語りかけますが、リカは「不安なの、変わらないで...」と、ここでもふたりの心は少しすれ違っています。
たとえ闇に包まれて 先が見えないとしても
怖がらないで
いつだって 心通う仲間たち 同じ道を歩いてる
揺るぎない この想い 信じて行こう
コウイチは自分たちのカンパニーは同じ方向を見ている、そう信じてひたすらに突き進んできんだと思います。
そして悲劇が起こります。
カンパニーの心がすれ違い、あの事件が起きてしまいます。
『いつかあの輝く星のように輝ける存在になりたい』という夢は絶たれたも同然になってしまいます。
コウイチはこれまで、自分が走り続ける姿を見せることによって、カンパニーがひとつになれると信じてただひたすらに進んできました。
しかし、「それは少し違っていたのかもしれない...」そう気づくことができたのは悲劇の後、タツヤやリカ・カンパニー全員と想いを重ねることができた時でした。そこにたどり着くまでかなり遅くなってしまったかもしれませんが、コウイチの魂は確実に救われたはずです。
そこで、『ONE DAY -reprise-』を歌います。
輝いたこの街で 羽ばたいた夢がある
迷わずに想いを重ねよう
そして1つになれば
きっと夢は叶う
やっと、やっと想いを重ねることができたカンパニーは、コウイチの命が燃え尽きるまで心を1つにして走り続けます。
そして最後のステージが終わったあと、コウイチは今までのことを振り返りながら空に手を伸ばし、ついに、ずっと届かなかった星を掴むことができました。その後、コウイチは満足そうな笑顔を浮かべながら、燃え尽きるのでした。
カンパニーの心が1つになったから星を掴むという夢が最後の最後に叶ったんだなと思います。
私はこの大きな伏線を今まで明確に理解していませんでした。スクリーンに映し出された、最後のコウイチの満足そうな笑顔を初めて目にし、『ONE DAY』の重要な意味を知ることができました。
この解釈はあくまでも個人的な見解なので、捉え方によって違ったりするかもしれませんし、次に観に行ったときにはこの考え方も変わっているかもしれません。(笑)
この作品はまだまだ知らないことがたくさん隠れているはずです。こんなにも何度観ても新しい発見がある、進化し続ける作品に出逢えて私は幸せです。いつかこの状況が落ち着いたら、生の『Endless SHOCK』の世界にまた何度も浸りに行きたいと思います。
※初めての投稿に合わせて、どわーーーーーーーっと勢いで書いてしまったので、読みづらい部分がありましたら大変申し訳ありません。
ここまで読んでくださりありがとうございました!