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プロダクト系人材の転職エージェントの選び方[保存版]

[これはなに]
エンジニア・プロジェクトマネージャ・デザイナなどのプロダクト系人材における、転職エージェントを選び方や、転職エージェントについて知っておくべき知識をまとめたもの。bosyubosyu Jobsなどの現役のプロダクトマネージャーかつ、Applyの見習い転職エージェントが書いている。

突然ですが、みなさんが「転職したい!」となったとき、どのような手段が浮かびますか?

リクナビ、マイナビなどの求人媒体がぱっと浮かぶ方が多いかと思いますが、「転職エージェント」という存在を聞いたことがある人もいるかもしれません。

このnoteでは、知ってるようで知らない「転職エージェント」に焦点を当て、プロダクト系人材がどのようにして自分に合う転職エージェントを選んでいくか、、、といった話をご紹介します。

[豆知識]
日本の転職活動に置いては、ハローワークを利用する人が41.4%いて、実はこれが最大派閥です。求人媒体は24.2%、職業紹介(エージェント等)は18.8%と、ハローワーク利用者が群を抜いて多いんですよね。

出典:厚生労働省 平成 27 年転職者実態調査の概況 
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf

転職エージェントって何をしてくれる人なの?

ひとことでいえば、求人を紹介してくれる人です。

ただ単に求人を紹介してくれるだけであれば、正直なところ転職媒体を眺めている方が有益だと私は感じています。

とはいえ、転職エージェントを利用することで、大きく3つのメリットがあるといわれています。

・自分で仕事を探す手間が省ける
・面接のフィードバックなど、普通の選考だと得られない情報を得ることが出来る(こともある)
・入社時の給与交渉等、聞きづらいことを代理人として聞いてくれる

この観点から見ると、転職時の便利屋さんのような人ともいえます。

転職エージェントに違いはあるの?

人材業界に関わるまでは私も知らなかったのですが、転職エージェントごとに結構違いがあります。そして、一番違うのは自分につく担当者のレベル感です。これを私は「エージェントガチャ」と呼んでいます。

自分に合ったエージェントと出会えると、1人で転職活動をするのが馬鹿らしくなるほど良いです。

他方、自分に合わないエージェントだと、1人で転職活動をするよりも辛いケースが多いです。(「あなたのキャリアだと、どこにも通りませんね」といったことを言われたりするケースもよく聞きます)

とはいえ多くの人は、エージェントに違いがあることも知りませんし、当たりが出やすいガチャの選び方も知りませんし、Sレア確定のガチャがあることも知らなかったりします。

ゆえにエージェントガチャでハズレを引き、エージェントとは二度と関わらない、、、といった気持ちを持つ人も観測範囲内でたくさん見てきましたし、私もその1人ではありました。

ここからは、エージェントガチャが生まれる理由と、それらを回避する方法をお伝えしていきます。

[閑話休題]
転職エージェントに申し込むと、最初に面談が行われ、その面談内容に応じて求人が紹介されます。個人的な経験として、面談が終わったあと1週間くらい待たされたり、紹介される求人が多すぎて見る気も起こらなかったり、そもそも登録したのに面談すらしてもらえなかったエージェント会社があったり、そのくせひたすらメルマガは送ってきたり、面談NGっていわれたのに他の求人媒体からスカウトがきたりと、個人的には転職エージェントはわりと嫌いな存在でした。

エージェントガチャが発生する理由その1: ビジネスモデルの問題

前提
・転職エージェントは、企業に対して求職者を紹介することで紹介料をもらうことで生計を立てている
・紹介料の多くは、入社確定をもって支払われる
・紹介料の金額は、入社時の年収の30%〜35%程度が相場

転職エージェントは紹介料で成り立っていることもあり、基本的には下記の数式をベースに動いています。

紹介した数 × 平均紹介料 = 儲け

つまりは、「高い賃金を支払える会社」に「年収が高くて内定を獲得できそうな求職者」を、「たくさん」紹介するということを追求しています。

としたときに起こり得るのが下記のような行動です。

・とりあえずホットな会社に右から左へ紹介する
・受かりそうな人だけに注力する
受からなさそうな人は放置する
年収が低そうな人は放置する

つまり、「お金になる」求職者以外は放置される力学が働きやすいのが、転職エージェントのビジネスモデルの一番の問題点であり、これが「エージェントガチャ」を生むひとつの要因です。

エージェントガチャが発生する理由その2: 担当エージェントを選ぶことが出来ない問題

多くの転職エージェントの場合、求職者は担当エージェントを選ぶことが出来ません。

そのため、自分に合う人が担当になるかは時の運でしかありません。

勿論、求職者が希望する業界などを考慮した結果のアサインが通常ではありますが、実態としては「手が空いているエージェント」が担当になったりすることもあったりと、ガチャ要素がふんだんに盛り込まれています。

また、年収の高い「良いお客さん」に対してエースを当てるのは企業の論理として当然のことです。そのため、収入が低いうちは良いエージェントに当たりづらいという問題も抱えています。

エージェントガチャが発生する理由その3: 転職エージェントにおける分業体制の問題

より多くの求職者を企業に紹介することが売上に直結するため、転職エージェントの多くは下記のような分業体制をとっています。

・「高い賃金を支払える会社」をたくさん集める人
・「年収が高くて内定を獲得できそうな求職者」をたくさん集める人

このような分業体制をとっている転職エージェントを「分業型」とよび、分業しないタイプの転職エージェントを「両面型」と人材業界では呼ばれています。

分業型が悪いわけではないのですが、両面型のエージェントの方が、自分の売上に直結するので、求職者の話を親身に聞くべきというインセンティブが働きます。

他方、両面型のエージェントは付き合える会社数にも限界があり、その人の専門分野以外の会社の紹介はあまり期待できません。

としたときに、そのエージェントの守備範囲外の両面型エージェントに申し込んでしまった場合や、会社ごとの詳しい話を聞きたいにもかかわらず分業型エージェントに申し込んでしまった場合などは、必然的にハズレを引くこととなります。

[雑感]
業界等々が決まっているのであれば、両面型を探すのが良いかなと、個人的には思っています。会社のことを詳しく聞けるのは、間違いなく両面型なので。

エージェントガチャが発生する理由その4: 業務を知らない問題

転職エージェントの方の経歴をよく見てほしいのですが、「人材系」以外の仕事をされてきた人は少ないです。

つまり、多くの場合は候補者が希望する職種の「業務」が何か分かってないんですよね。

例えば、転職エージェントの方でプログラミングができる人はどれくらいいるかでいえば、観測範囲内だとほぼゼロです。

JavaとJavaScriptの違いが分かる人も稀ですし、Ruby(on Rails)と書いてしまう人もいるくらいです。

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いがわからなければ、UIデザイナーとグラフィックデザイナーの業務上の違いが分かっている人も稀です。

当然ですよね、やったこと無いんですから。その上、彼らとも働いたことがない人が大半です。としたときに、本来的な業務内容なんて、わかるわけがないですよね。

とはいえ、エージェントは「転職活動」のプロではある

上述のように、エージェントガチャが発生することも事実ですし、業務がわかっているエージェントは稀だというのも事実です。

だからといって全く役に立たないなんてことはなく、彼らは「転職活動のプロ」として大いに役立つケースがあります。

例えば、業界ごとの転職動向や、その業界における平均的な賃金、会社との交渉の仕方等々、複数の求職者/企業を支援しているからこその知見をもっています。これって、ひとりで転職活動をする人にはとても便利な存在ですよね?

エージェントガチャを避けて、相性の良いエージェントと出会うために

これまでお伝えしてきたように、エージェントガチャでハズレを引く可能性があることは事実であるものの、エージェントが転職活動において良い存在となるケースは勿論あります。

ここからは、ひとりのプロダクト系人材目線での、自分に合う転職エージェントの選び方をご紹介します。

1. 自分の希望する業界を絞る

転職エージェントの多くは業界特化型です。リクルートエージェントなどの大きいエージェントであっても、その中では業界ごとに担当が分かれているのが大半です。

としたときに、彼らの守備範囲とマッチしていることが、ガチャを防ぐ上での第一の条件となります。

そのため、まずは自分の希望する業界を絞り、そこに合うエージェント会社を選ぶようにしましょう。

また、希望する業界が複数ある場合は、ひとつのエージェント会社ではひとつの業界のみを希望する形で登録するほうが、結果として良い方向に向かうと考えています。

2. 担当者をチェンジ可能なエージェント会社を選ぶ

エージェントの多くは、実は「担当者のチェンジ不可」だったりします。これは、担当が変わるごとに「キャリアカウンセリング」が必要になってしまうため、可能な限り工数を抑えたいエージェント企業にとってはとても面倒な話だからです。

とはいえ、エージェント会社の中にはチェンジOKなところがあるのも事実です。Webサイト等に記載されている場合がありますので、担当者をチェンジ可能かどうか確認してみましょう。

3. 担当者を指名できるエージェント会社を選ぶ

チェンジどころか、最初から担当者を指名できるエージェント会社も存在します。私が見習いエージェントをしているApplyも、担当エージェントを指名できるエージェント会社のひとつです。

担当のプロフィール等を事前に確認し、自分の希望する業界などに特化しているエージェントを選ぶことで、ガチャの失敗を大きく防ぐことが出来ます。

4. 初回面談以外にもコミュニケーションが取れるエージェントを選ぶ

これはふざけた話のように聞こえますが、初回の面談以降は求人を送りつけてくるだけのエージェントが山のようにいるのは紛れもない事実です。

きちんとしたエージェントであれば、面接対策等を行ってくれたり、職務経歴書の添削等も回数制限なく行ってくれます。

面接対策や職務経歴書の添削などを積極的にやっているかどうかは、ひとつの判断基準として良いと思います。

[メモ]
とりあえず求人だけ紹介してくれ!!という人の場合は、この観点は無視して大丈夫です。

5. 知り合いから紹介してもらう

正直、一番堅いのがこれです。エージェントは直接申し込む必要はなく、人の紹介で申し込むことは勿論可能なんです。

紹介経由で連絡があることはエージェントとしても嬉しいので、邪険にされることはまずありません。

「希望する業界に転職した友人知人等にオススメのエージェントを聞く」というのは、忘れがちですがオススメの手段です。

まとめ

エージェントガチャの仕組みを理解した上で、自分にあったエージェントを選べるようになると、転職活動自体がとても楽になります。

もしスタートアップへの転職をお考えであれば、ぜひApplyの門を叩いてみてください!規模はまだまだ小さいですが、その分求職者さん一人ひとりに合わせたご提案をいたします!

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P.S.  エージェントについて正直良い思い出はないものの、転職をひとりでするのは結構辛いことも知っているので、何らかの形で伴走できたらなーと思っているアカウントがこちらです。よろしくフォローください!


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きゅーい / koyo
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