転職活動に必要なスキルは、日々の業務の中では磨かれないという話
こんにちは。スタートアップ専門の転職エージェントApplyで見習いエージェントをしつつ、bosyuやbosyu Jobsでプロダクトマネージャーをしているkoyoです。
転職エージェントとしての仕事や求人媒体のプロダクトマネージャーをしていて思うのは、「転職活動」に必要なスキルがあまりにも特殊だということです。
これを知らないことには転職活動がうまく行かない事が多いのですが、かといってこれらを学ぶ場所は多くありません。
そこでこのエントリでは、転職活動の特殊性と、それらとの向き合い方についての話を書きたいと思います。
転職活動という「特殊スキル」の根っこにある問題
多くの企業の採用活動において「面接」や「書類選考」というステップが存在するのですが、これらには普段の業務とは全く違う対策が必要になります。そして、適切な対策が取れていない場合、門前払いとなってしまうことも少なくありません。
また、いくら入りたい会社があったとしても、いくらその会社とスキルやカルチャーがマッチすると感じていたとしても、理由不明のままお祈りメールをもらってしまうというケースも多分にあります。
こうなってしまう理由の多くは、転職活動には普段の業務とは異なる「特殊スキル」が必要だからと言えるのですが、それだけではなく企業の採用活動における「伝言ゲームの弊害」が大きいと私は感じています。
企業の採用活動における伝言ゲーム問題
面接までの一般的なプロセスをまとめると下記のような形です。
「現場社員→人事→求人票に落とす」という部分だけでも言語化の問題・認識齟齬の問題が発生しており、他方求職者側においても、そもそもの自己分析や経歴書作成の段階で言語化の問題が生まれ、それらを企業側が読み込むときには認識齟齬が沢山生まれてしまいます。
つまりは、現場社員の要望をうまく言語化出来なかった「求人票」を元に、自らの考えをうまく言語化出来なかった「経歴書」が作成され、その経歴書を読み込む際にも多くの認識齟齬が生まれた状態で「面接」が行われるわけです。(もちろんこれは極端なケースですが、稀によくある話です)
求人票の裏を読み、自らの意図を反映した経歴書を作るという「転職活動のスキル」は、身につける必要があるか?
これらの伝言ゲーム問題に対して正攻法で向き合うならば、求人票を読む際に「伝言ゲームの背景」を読み解き、それ故にこのような採用要件なのか、、、といったことを考え、自らの経歴をより良く印象づけるための自己分析を行った上で、その企業に対して適切にアピールできるポイントを職務経歴書に記載する、、、ということを行っていくかと思います。
とはいえ、無駄ですよね、ほんと。このスキルを身に着けたことで自分の価値が高まるわけでもなく、ただ単に「転職活動がうまくなる」だけです。
もちろん、これらのスキルはあるに越したことはないですが、自分が全てできる必要はなく、誰かにサポートしてもらえれば十分だと考えています。
そこで出てくるのが、転職エージェントという存在です。
閑話休題
これらの問題を、人の手ではなくシステム的なトライで倒してしまおう、、というのがbosyu Jobsです。企業の採用要件を言語化する部分や、個人の経歴書を作成する部分をシステム的なアプローチで解決し、これらに悩まなくて良い世界を目指しています。とはいえ、自分で気付いていない価値を第三者の立場で取り出していくことは意味があると考えており、その部分でApplyのような転職エージェントが必要だと考えています。
転職エージェントという伴走者とどう付き合うか
ここまで、転職活動には普段の業務とは全く違う「転職活動というスキル」が必要であること、そしてそれらは転職エージェントという「外部のサポート」を借りられるということをお伝えしてきました。
しかしながら、転職エージェントに頼んだからといって、全てが解決するということはありません。
面接では転職エージェントは同席しませんし、自分の気持ちを言語化していくのは自分に他なりません。
そうはいっても、ひとりで転職活動を行っていくのは大変ですし、言語化していくのも得意不得意があるかと思います。そして、この言語化は案外時間がかかったりします。
その部分を「転職活動」のプロに頼むというのは良い選択肢のひとつだと思っています。
今すぐ転職というわけではなくとも、キャリアのちょっとした相談やお悩みごとなど、気軽に相談しつつ前に進める場になればと思って運営していますので、気軽にご相談いただけると嬉しいです。
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P.S. 転職活動というスキルなんて大したこと無いっしょ〜〜〜と思っていたら、「なるほど確かにこれは知らないとどうしようもない問題だ」と最近よく思うアカウントがこちらです。よろしくフォローください。