採用担当者がスカウトしたくなるレジュメの書き方
近年の採用活動にとって切っても切り離せないのが採用媒体を通してのスカウトです。他方、求職者から見ても新しい企業との出会いのきっかけとなることも増え、転職活動のスタンダードになりつつあります。
とはいえ、スカウトを行う採用担当者目線で書かれていないレジュメも多く、「レジュメの内容がよくわからない」という理由でスカウト対象から外れてしまう求職者が多数いるのも事実です。
このエントリでは、CASTER BIZ recruitingでクライアント企業の採用支援を行ったり、フリーランスとして複数社の採用活動を行う中で見えてきた、採用担当者がスカウトしやすいレジュメの書き方をお伝えします。
採用担当者ってどんな人?
レジュメは採用担当者に読んでもらうものです。とした時に、まずは彼らのことを知っておく必要があります。周囲の採用担当者に話を聞いてみる限り、ざっと下記のような状況です。
・時間がない
・毎日たくさんのレジュメを見ていて時間がない
・採用目標達成のためにはある程度のスカウト数を確保したい
・とはいえスカウト一件数千円かかるので無駄撃ちはできない
・日程調整がたくさんあって時間がない
・面接もたくさんあって時間がない
つまりは時間がないんです。さらには「スカウト数は確保したい」ものの「スカウトの無駄撃ち」はしたくないのです。
この「時間がない」「スカウト数は確保したい」「スカウトの無駄撃ちはしたくない」の三点を意識した上で、採用担当者がレジュメを読む時に見ているポイントを確認してみましょう。
採用担当者がレジュメを読む時に見ているポイント
採用担当者がレジュメを読む時に見ているポイントは大きく下記の5つです。
現在所属している会社 / 所属してきた会社
その人が所属している会社とその人の実力には一定の相関があるのが通常です。新卒でGoogleに入社できるような人が一定優秀であることは、疑いようのない事実でしょう。そのため、その人が現在どこの会社で働いていているか、そして、過去にどのような会社から転職して今の会社に至ったのかといった情報は、その人の実力を簡易的に判断するには一番重要度の高い情報です。
それぞれの会社等で何をしてきたか
レジュメに記載されている会社等で、どのようなポジションで何をしてきたかを確認しています。その中でも「直近何をしているか」という点を重視しています。過去の栄光ではなく、その人の現在の実力をもとにスカウトを行いたいからです。
また、後述の「日本語の上手さ」にもつながるのですが、何をしてきたかが一目でわかる形で書かれていると、採用担当者としては非常に助かります。
なおこれは私の好みですが、所属していた時期によって濃淡を分けてレジュメが書かれていると、非常にありがたいなと思っています。
日本語の上手さ
これは経験則からくるものですが、日本語が上手い人で仕事が下手な人はほぼいません。そのため、レジュメに書かれている日本語が上手いか/下手かというポイントは、求職者の方が思っているよりも重要度が高い情報です。
ダラダラ長々と書かれていたり、所属企業でしか伝わらない用語が並んでいたりすると、仕事をする中でもそのようなコミュニケーションを取る方なのかと考えてしまい、スカウト対象から外してしまうことは多々あります。
その人がやりたいこと
上記3つがその人の実力をレジュメ上から判断するための要素だとすると、ここは自社とのマッチ度合いを確認する項目です。例えば自社がFinTech事業を行なっているのにマスコミに興味がある求職者さんにアプローチしたとしても、良い結果は得られないでしょう。
そのため、その求職者さんが何をやりたいか、そして彼らがやりたいことが自社で本当に実現できるのかといったことを考えながら、採用担当者はレジュメを見ています。
採用媒体へのログイン頻度 / レジュメの更新頻度
最後のポイントは、求職者の転職意欲を簡易的に測るためのものです。採用媒体へのログインが直近であり、かつ、レジュメが直近更新されている求職者の場合、転職意欲が比較的高いという経験則があるため、採用担当者はこのポイントを注視しています。
転職意欲がない人にスカウトを打っても、見てもらえることはほぼないでしょう。とした場合、可能な限り転職意欲が高そうな人にスカウトを打ちたくなるのは必然です。
レジュメをこまめに更新し、かつ、採用媒体にも毎日ログインするようにする行為そのものが、採用担当者に対して転職意欲を伝えることに繋がるため、転職活動時にはこれらを心がけると良いでしょう。
採用担当者の気持ちのまとめ
スカウトを打つ目的は、スカウトを打った相手が入社してくれることです。そして、そのためには一定のスカウトの数を確保する必要があります。
他方で、スカウトを打つための時間は有限であること、さらにはスカウト一件あたり数千円の費用がかかることを考えると、スカウトの無駄撃ちは避けたい行為です。
スカウトの数を確保しつつもスカウトの無駄撃ちを避けるためには、「転職意欲があり」「自社に興味のある」「自社が求めるスキルを持つ人」を見定めた上でスカウトを打っていきたいと採用担当者は考えています。
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ここからは、上記のポイントを意識した上での「求職者目線」でのレジュメの書き方をお伝えしていきます。
正しい日本語で、シンプルに!
レジュメはこれに尽きます。時間のない採用担当者にとって、読みやすいレジュメであることは本当にありがたい話なのです。
そして、どんなに良いキャリアであったとしても、正しい日本語で伝えることができていなければレジュメ上では何の価値も発揮しません。
また、採用担当者がわかる言葉で書くということも大切です。採用担当者の多くはあなたの職業を経験していません。そのため、専門用語を散りばめるよりは、誰にでも伝わる言葉で書く方が、あなたの意図が正しく伝わっていくでしょう。
自分が何をやりたいか、何に興味があるかを明確に!
自分が歩んできたキャリアに嘘をつくことはできません。そしてキャリアはいくら美化したところでどこかでボロが出ます。
とした時にできることは、自分は何に興味があって、これまでの経験を生かして何をやっていきたいかという部分をわかりやすく伝えることです。
そこが具体的であればあるほど、採用担当者はあなたがその会社で働くことを鮮明にイメージできるようになります。
おわりに
採用活動は、企業側・求職者側の双方にとってのマーケティング戦争に突入しています。企業は企業で自社の魅力を正しく、そして伝えるべき相手に伝えていく必要があり、求職者側は自分のキャリアや将来の方向性を自分の知らない相手に正しく伝えていく必要があります。
誰に対して何をどのように伝えるか。マーケティングの基本であるこれらを意識したレジュメを書いていくことが、あなた自身の実力も、あなたらしさも両方表現していく一番良い手段になり、結果としてスカウトされやすいレジュメとなっていくでしょう。
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企業の採用担当としてスカウトを継続的に実施するのはなかなかに大変です。毎日がレジュメとの戦いです。その上で、一定の採用数を確保するためには一定のスカウト数が必要となってしまうのも事実です。
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