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一緒のチームで働く「仲間を集めたい」だけなのに、なぜ「採用」という重っ苦しいものが必要なんだっけという問い

今は色々あってbosyu Jobsという求人媒体に属するジャンルのサービスを作っているが、もともとは人事でもキャリアコンサルタントでもなんでもなく、ただのWebサービスを作ったりシステムを作ったり、サービスを売るための仕組みを考えたりする系の仕事をしていた。

いま一緒に働いている石倉さんとはなぜかウマがあって、かれこれ4-5年くらい一緒に仕事をしている。最初はお互いフリーランスだったが、何故か今は同じ会社にいるのは、正直よくわからないのだが。

当時の石倉さんは「採用系の人」という立ち位置の人で(よくよく知ると実はそんなことはなかった)、当時の自分は「Webサービスの人」という立ち位置で(これも実はあまり正しくないが)、その2つの立ち位置にはあまり交わる部分はないと思いつつ「働き方」という分野への興味関心がたまたま一致していて、何故か今も一緒に仕事をしている。

「働き方」という文脈は幅広いのだが、その中でも当時の自分は「転職」というジャンルに少なからずの興味があった。

大手企業で働く自分の同期たちが「会うたびにやつれていく」という現実が嫌で、そこに対しての自分なりの答えが「雇用の流動性の低さ」だったから、「転職」というジャンルを変えることが出来れば少しは世の中が良くなるんじゃないかなと、そして自分が楽しくなるんじゃないかなと思っていたのだった。

要は、誰でもすぐ転職できるようになれば、やつれるまで働かなくて済むじゃんっていう安易な考えを持っていた。

個人的にここの課題感は今もあまり変わっていなくて、彼らがもっとカンタンに「自分が楽しくいられる場所」にいれたら良いなと思っていて(その方が自分も楽しいから)、その一つの手段が「採用を変える」ということなのかなと最近は考えている。

「採用」って何のためにあるんだっけ

「採用を変える」と書いてみたものの、「採用」ってなぜかとても重い話に聞こえてしまったりする。

「転職」も同様に重い言葉の代表例みたいなところはある。

これがもっと軽い感じの話に思えるようになれば、雇用の流動性を気にすることなんてなくなるし、もっといえば「人が足りない」といった自体も無くなっていくよねとは思っている。

とはいえなんで「採用」や「転職」ってこんなに重たいんだっけ。

そのひとつの答えは、「分業」だと思っていたりする。

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実は自分の会社を持っていたこともあるのだが(売ったのでなくなった)、そのときに行った採用なんて「一緒にやろうよ〜いいじゃん〜〜〜」くらいしか話していなかったし、大した話でもないと思っていた。

これはいろいろな事情があってかなり軽い話なのだが、どの会社の採用の根底にあるのも同じような話だと思っている。

「やっべ!人たらん!誰か一緒にやってくれ!!」

くらいだと思っていて、そこに何故か「人事」という偉い人や「CHRO」なんていうとても偉い人が入ってくることによって

「さいようかつどう」

というなんだかとても難しそうなワードにクラスチェンジしてしまう。

ピープルアナリティクスやジョブローテーションやジョブディスクリプションやタレントマネジメントやらなんやら難しい言葉がどんどん生まれていって、それを語る「専門家」みたいな人がなぜだか重宝されていて、実際に働く人が求める「誰か一緒にやってくれ!」という声は「専門家」が語るありがたい言葉によって打ち消されていってしまう。

そうこうしているうちに、「人たらん!やっべえ!」っていうのも面倒になり、「なんか偉そうなことを言ってるこの人達に任せとこ〜〜〜!」って感じになり、やがてそのことすら忘れてしまい、「人たらんのは偉い人がなんとかするっしょ〜〜〜〜!」となってしまったのが、多くの会社の現在だと思っている。

これが、私のいう「分業」の末路。

その結果として、「採用」というワードが神聖化され、偉い人のみが用いることの出来る印籠のようなものへと変わっていったと思っている。

とはいえ、ベースにあるものって、もっとシンプルなんじゃないかな?

良いチームを作ることは、自分たちしか出来ない

プロダクトづくりをやっていて思うが、良いチームが作れた時点で「良いプロダクト」になることはほぼ確定している。その逆は偶然の産物以外ない。

としたときに、本業としているプロダクトマネージャーとして考えるべきことはひとつで、「どうやったら良いチームが作れるか」ということのみとなる。あとのことは、良いチームが出来てから考えたら良いと思っている。

自分が昔所属していた会社は、自分が働くチームメンバーを自分で選ぶことが出来なかった。天の声で異動が発令されて、天に従って自分たちは動くしかなく、何やらよくわからない人たちとチームっぽいものを組まされた結果、全員が個人プレイをしていた。相性も何も考慮されていない人たちとチームプレイをするより、個人プレイのほうが結果が出せたから。

これまた別の会社は、「採用しちゃったから面倒見てくれ」っていう謎な天の声により、気付いたらチームメンバーが増やされたりしていた。フェーズ的に少人数のほうが良いことは自明で管理コストが上がるから初心者はチームにいれたくないといったことを直訴していたが、当たり前のように無視されて、やむなく新人教育に自分の時間の半分くらいが費やされるようになった結果、新人は成長した。

これが悪いとは思わないが、全然良いとは思っていない。

良いチームを作る大原則は、「自分たちが人を集める」ことだからだ。

自分たちのチームに必要な役割を考えて、その人達に直接声をかけて、その上で自分たちで相性のチェックをして、お互い納得してチームに入ってもらう。これが一番良い。

正直、自分はこれがしたかっただけなのに、これまで所属していた多くの組織では、なぜかこの一番簡単な基礎の基礎みたいなことが出来ずにいた。

それが会社というものなのかもしれないが、パフォーマンスもへったくれもないし、無の境地のようなチーム作りを「チームビルディング」と呼んでいるようで驚いていた。

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最近私が所属しているbosyuチームは、この辺りのチーム作りを自分たちだけで行っている。といいつつ、最近は殆ど採用はしていないのだが。(少人数でいいやっていうジャッジをしているから)

人事の偉い人が採用に関わることは無いし、責任者っぽい(良い意味で)立ち位置の石倉さんすらスルーして採用活動を進めていることも多い。

そこで気付いたことがあるが、正直めっちゃやりやすい。

そして、大して時間が取られることもない。

応募がめっちゃたくさんあるわけではないが、私達の誰かが発信した内容を何故かすでに読んでくださっていたり、すでにTwitterなどで繋がっていたりして、正直話が早い人が多いというものもあるし、こちらのコンテキストに共感して声をかけてくださっていたりして、その結果としてお互いのマッチに至る率も高い。

その結果として採用となったメンバーは、正直めっちゃ一緒に働きやすいし、働き始める前の不安な点等々は現場総出でフォローできるし、働きはじめる前にはだいたい会って話してるし、それ故に受け入れる側も特に違和感もないし、、、みたいな感じになっている。

この話をすると「それはあなた達が自由なチームだからでしょ」といった感じで見られるが、個人的にはこれが「普通」だし「あるべき姿」なんじゃないかなと思っている。

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この辺の感覚や感情、経験則を踏まえて言語化するならば

自分たちのチームに必要な人を探すことは特別なことでもなんでもなく普通なことで、それは「自分たち」でやることが一番効率が良いし、結果として楽しいし、入ってくれる人にとっても絶対に良いし、会社としてもハッピーだし、三方良しどころか四方良しって感じです。

もちろん、採用についての最低限の知識(面接で聞いちゃいけないこととか)は必要ですが、そこはプロが支援すればよくて、そこ以外はチーム独自で自走していけると理想だとは思っています。

とはいえ、自分と採用活動なんて無縁のものだと思っている人も多いでしょうし、採用活動に時間が取られて本業に集中できないなんて問題も怖いですし、避けちゃう気持ちも正直わかります。

実態としてはそんなことは全く無いのですが、こればっかりは「やってみないとわからない」部分が多いので、ゆるくトライしていってほしいなと思っています。

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自分たちの仲間は自分たちで集めたいわ〜〜〜〜って人にとてもおすすめなツールがbosyu Jobsでして、採用活動で時間が取られて辛い「日程調整」が自動化されてたり、他にも採用を楽にしていくための仕掛けが沢山備わっていたり、正直便利です。自社採用でも使ってますが、十分だな〜〜〜っていう気持ちです(もっとこうしたい、、、というのはあるけど)。

人事な人も、人事じゃない人も、まずは気軽にトライしてみてほしいなと思います!採用わからん〜〜〜〜でも事業の成長のために採用やって行きたい〜〜〜って人への支援(Slackでひたすら採用の相談が出来ちゃう)も行っていますので、ぜひぜひお声がけください!

https://saiyo.bosyu.me/

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P.S.  コロナ禍おわったらのみにいくともだちがほしいですね。


まいにちのご飯代として、よろしくお願いします。