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産後ケアのよかったこと

これまでの産後生活を振り返ってみて、間違いなくよかったことは産後ケア施設を利用したことだと思う。私は産後2ヶ月で二泊三日の宿泊型、産後3ヶ月で日帰りのデイケアを利用した。以下に産後ケアを利用してよかったことをまとめたい。



産後ケアを利用するまで


産前に病院の助産師さんや友人から、産後ケア施設を利用するといいよとおすすめされていたのだが、いまいちその必要性を理解していなかった。
いざ赤ちゃんを迎えてみると産前に予想していなかった不調が続き、赤ちゃんのお世話も分からないことだらけで、早々に限界ワンオペ育児になってしまった。一日中気が抜けなくて休息を取るタイミングを逃し、眠たい目を擦りながらスマホで検索しては試行錯誤する毎日に疲弊した。メンタルがどん底まで落ちると産後ケア施設を調べて予約するということもしんどい。

短期間であったが里帰りして少し元気を取り戻し、赤ちゃんが楽しそうに両親に遊んでもらっている様子を見ているうちに「わたしひとりでは限界がある…この子のために頼れるところを探さなければ!」と目を覚ました次第である。

産後ケアの利用方法は自治体によってまちまちであるようだが、私の住む自治体だと、産後ケア施設に連絡して予約→自治体の申請フォームに入力→利用決定通知が郵送されてくる、という簡単な流れだった。助成があるとかなり安価で利用できる。
自分が行きたいケア施設を探して予約を取るという部分が少し難しかったかもしれない。Webの少ない情報だけでは自分の求めている雰囲気なのかどうかが分からなかったからだ。産前に施設の見学をしたというママさんもおられて、余裕のあるうちにそれをしておくといいと思う。

赤ちゃんの生活リズムが整った


宿泊でお世話になったのは家庭的な環境の助産院だった。ここで数日生活させてもらえたおかげで、理想的な一日の流れや赤ちゃんをお世話しやすい環境について学ぶことができた。
赤ちゃんと私の生活リズムを時間をかけて整えることを通して、朝はカーテンを開けて明るくしようとか、夜は20時くらいには部屋を暗くして寝るモードにしようとか、他にもいろいろあるが赤ちゃんのために家でやるべきことが分かった。こういう知識はネットでももちろん得られることだったけど、断片的な知識を一日の生活の流れのなかに上手く取り入れていくのは子育て初心者には難易度が高い。助産院の生活を通して「これがうちの子に合ってるんだ」を教えてもらい、本当に助かったと感じる。

赤ちゃんの生活が整ったおかげで、夫の育休にスムーズにバトンタッチでき、私の仕事復帰もわりとスムーズにできた。

赤ちゃんのお世話をするお部屋の環境の設えもすごく参考になった。オムツ替えをスムーズにできる動線とか、赤ちゃんの遊びコーナーの作り方とか、新生児期とは違う悩みが出てきていた頃だったので、時期に合ったヒントがもらえてよかった。

よく寝れた

宿泊型のケア施設は夜は母子同室だったので夜間授乳はいつも通りに行ったが、日中は赤ちゃんを預かってもらえて安心して昼寝できたし、そもそも全ての家事から解放されたので夜も早く寝れてすごくゆとりがあった。
デイケアの施設のほうは赤ちゃんを預かってもらい、睡眠に特化したお部屋でゆっくり過ごすことができた。
私は様々な課題解決のために産後ケアを利用したいと思っていたが、「とにかく寝たい!」というシンプルな理由で利用しても大丈夫ということを強調したい。


赤ちゃんの遊びを教えてもらえた


赤ちゃんの月齢に合った発達支援や遊びを教えてもらえたことが非常に助かった。産院は新生児のお世話を覚えたところで退院だったので、その後のケアは助産院で学ぶとよいということが分かった。
ひと月ふた月と赤ちゃんが大きくなってくるに従って「遊び」の必要性が高まってくる。赤ちゃんはいつの間にかプレイジムで遊べるだけの体力がついていた。家で眠っていたジムの使い方が分かってよかった笑


グッズ系のことも学べた

まあるい抱っこの仕方を教えてもらったり、抱っこヒモの使い方、チャイルドシートの使い方など、産院では聞けないことを教えてもらえた。
抱っこヒモこれで合ってる???と思いながら使っていたので、もっと上に着けるんだよと教えてもらえて本当によかった。赤ちゃんも居心地悪そうだったもんね。
抱っこの仕方もなかなか上手くならなかったけど、まあるく抱っこするのを毎日忘れず実践して、最近やっと上手く腰に乗るようになった感じがする。

まとめ


デイケアでも宿泊ケアでも共通して感じたことだが、外来の相談よりも、産後ケアとして助産院を利用するほうが時間的に余裕があるので、質問をたくさんすることができる。今聞きたいことを全部聞けて本当にスッキリしたし、明日から頑張ろう!と前向きな気持ちになれた。
助産院は母乳相談や育児相談でスポット的な利用もできるが、直母量を測ったり、子どもの様子を見てもらってアドバイスをしてもらうには産後ケア利用でじっくり時間をかけるのがよいと感じた。

助産師さんに背中や腰をマッサージしてもらえたのもよかった。体がガチガチだとメンタルもずーんと重くなってしまう。産後うつ!?と思ったらまずはリラクゼーションから。体が緩んでて、おいしいご飯をたっぷり食べてよく寝ればたいていのことは乗りきれるよね!

何より私にとって一番よかったことは、子どもの成長を認めて褒めてくれる人が増えたことであると感じる。親とは電話ではよく話すが、家が遠いので実際に子どもと会える機会は限られている。赤ちゃんを見て「こんなことができるんだね~」って言ってもらえることが私にとって何よりの支えになることを痛感した。夫と私だけでは気づけないこともある。
産後ケアの助成は4ヶ月までなのでもうすぐ終わってしまうが、この期間に2回お世話になれて本当によかったと思う。何かあればこのあとも自費で利用してみたい。

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