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子宮頸部異形成で手術した話

2024年振り返りnoteを昨日の夕方にアップしたのですが、まさに同日の朝、私は手術を受けておりました。
今日もまだ入院中です。明日退院できる予定なのでご心配なく。

女性特有のものであり、アスリートは自分の身体にはある面では敏感だけど、内科的なところは気合いでどうにかしがちでおざなりにしてしまう印象なので、今回のことを誰かひとりにでも伝えられればいいなと思い書くことにしました。
女性アスリートを見ている男性指導者にも見てもらえるといいなと思います。
保護者の方も、もちろんアスリートじゃない人にも。

(※私が病院に行かせてもらえなかったとかそういう話ではないですよ!)

なんで手術をしたのかというと、子宮頸部の高度異形成という子宮頸がんの一歩手前で、いわば「ほっといたらがんになるリスクが高いので、今のうちに悪いとこ取っちゃいましょう」という状態だったからです。(このあたり間違いあれば教えてください)

手術自体は難しいものではないと言われていたのと、私自身現役中に5回手術を経験しているので(しすぎやろ)手術自体は慣れっこで、もはやちょっとそこまでくらいのカジュアルさで手術と入院には臨めるんですが、今回一番怖かったのは半身麻酔でした。
自分の体にアレコレ入ってるわ切られてるわ血出てるわの時に意識があるなんてスプラッタすぎやしねえかと思って震えていましたが、手術が始まれば無事爆睡でした。ありがとうございました。

そんなことはどうでもよくて、きっかけは市から検診の案内が来たことでした。
結婚して夫と犬がファミリーになり、自分がとっととこの世から退場するわけにはいかんという意識が芽生え始めたので、「まあどうせなんもないけどな」と思いながら行きました。
数週間後結果が届き、「まあどうせなんもないけどな」と思いながら中を見てみると「HSILの疑いあり。要精密検査。」的な旨の文字が書かれていました。
近くの産婦人科が予約なしで行けるところだったので、その日のうちに検査に行き説明を受け、そのまた数週間後に結果を聞き、あれよあれよという間に手術が決まり今に至ります。

子宮頸がんというのは遺伝でもなんでもなくヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによるのものなので誰でもかかる可能性があります。

そしてウイルスによるのものなのでワクチンがあります。
ここが本当に一番伝えたいところなので後でちゃんと書きます。

感染自体はしたとしても免疫で排除できる場合が多いのですが、できなかった場合に子宮頸部異形成という形に変化します。
軽度異形成、中等度異形成、高度異形成といった分類になり、軽度、中等度は良くなったり悪くなったり陰性になったりといった感じで手術はしないのですが、私のように高度だとリスクが高いので手術になります。(このあたりも間違いあれば教えてください)
→Xで有識者の方からコメントがあり、中等度でもその人の背景を考慮してリスクが高ければ手術になる場合もあるらしいです。教えてくださってありがとうございます。

周りにこの話をすると意外と「私も中等度って言われたよ〜」とか「軽度だよ〜」とかの人が多くてびっくりでした。
みんな色々抱えて生きてるよね。

私はスポーツ整形には死ぬほどお世話になった人間ですが、どれだけ辛いことがあっても食欲だけは落ちずモリモリ食い、ガーガー寝て、そういう人間は生物として強いと思っているので、自分の健康には謎の自信がありました。人間食欲があれば大丈夫。
(余談も余談ですが私の好きなカルテットというドラマに「泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます」というセリフがある。まじそれ。観て。)
でもこういう状況になってみて、「あっ自分でもがんとかなる可能性あるんだ」とシンプルにびっくりしました。
と同時に家族を残して死ぬのは嫌だな、とか、犬の成長はちゃんと見たいぞ(おかんか)とかそれなりに色々思いました。

で、これに関してはワクチンがあるって言ったんですが、

アスリートって練習があるじゃないですか。
練習しないと強くならないって分かってるから、できれば練習したいじゃないですか。
あともう絶対滅びてるとは思うんですが、もしかしたら病院で練習休むって言いにくい環境もあったりなかったりある可能性もなくはないかもしれなかったりなかったりするかもしれないじゃないですか。
だから市から公費でワクチン打てるよってお便りが来てても行かない子とか一定数いるんじゃないか?とふと思いました。
私ももし健康優良児ヒエラルキーのド頂点に君臨している現役の頃にそういうの来てても、がんなんてピンとこないし普通に練習優先してると思います。
私たちの頃は子宮頸がんのワクチンを市のやつで受けれるとかそんなのあったのかすら覚えてないです。でも多分今はあるんじゃないのかな?多分。

でも今こうやって手術してるので、1、2回練習休むことになったって、その後の命が守られるなら打ったほうがいいに決まってますがなと思うわけです。
体動かせないなら試合のビデオでも観てろ。寝るのも練習だと思って寝とけ。アスリート辞めたって人間は続くぞ。
ということなので、これ読んでくれた若い子はワクチンでも検診でも行ってくれっていうのと、若い子は思ったよりそういうのよく分かってなくて(しかも親元離れて住民票移して寮生活とかしてたら尚更)スルーしちゃったりするので、そういうのが来たらなんでもいいから親や指導者に言うなり、指導者は言われたら行くよう気にかけてあげたりして欲しいという気持ちで書いております。

男性指導者も、女性の体のこととか生理とかなんとか突っ込みにくいこと多々あると思いますが、なんかあったら我に相談してください。
あと自分の体にも気をつけてください。指導者って何かと大変ですのでね。

本当にみなさん健康にはお気をつけて。
アスリートだけではなく老若男女みなさん検診とかは行ってください。
私は元気です。

では!


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