片桐早苗同人誌「DREAM COME TRUE」感想
DREAM COME TRUE/浅見酒造(浅見樹羅さん、https://x.com/hebi_15)
読了。
コミックマーケット97の既刊。
今回(C106)で新刊と共に手に取らせていただきました。
早苗さんメイン漫画、全年齢、Pドル要素基本的になし。
早苗さんの幼少期など一部オリジナル設定あり。
1stソロ曲リリースから7thライブ名古屋(Funky Dancing!)までの軌跡を作品内世界とリアルライブとを交錯させたストーリー。
まず初めに。
すごくよかったです!
自分はあの7th名古屋経験者ではあるけれど、モバマスリリース直後からは遊んでいない、という距離感くらいのユーザーです。
それでも早苗さんが好きな人間であることと、あの名古屋のライブの記憶がまだ残っていることを含めて、グッとくる作品です。
あと自分は2024年、コネクトリップ! 福岡公演・夜公演にいたことも大きいかもしれません。
早苗さんといえば「バブリー」なわけですがゲーム内では年を取らないのでリアルの世界の時間が進むと年齢のギャップも多少出てくるわけです。
そこに、早苗さん(新潟出身)という比較的地方出身者が東京のディスコに憧れる、というきっかけは何だったのか? を含めて描かれています。
なかなか説得力もあります。
早苗さんの前職は婦警ですし、おうちが少し教育方針がまじめ、あるいは地方在住と教育環境の双方で娯楽が少なかった、というのもひとつの解釈として頷けます。
そこにジュリアナ扇子がどう湧いて出たか? というひとつの解釈。
とても興味深いし、前職時代に法律でがんじがらめでなかなか自由に人助けができなかった、というのもありそうですね。
で、そこを踏まえての「Can't Stop!」。
一気にあの曲がエモくなります。
さらに、Funky Dancing! のミラーボールが早苗さんの夢の一つを叶えた、と思うと熱いストーリーでもありました。
漫画自体としても面白かったし、早苗さんの担当Pさんたちがあの光景をどう見ていたか、今これを2024年に読めること自体も貴重な経験でした。
一解釈、一個人の想いだとしても、ひとつのデレマスの担当Pさんたちが歩んだ歴史の資料の側面もあるかもしれません。
とても自分はエモかったです。
既刊ですが手に取れてよかった。
素敵な1冊をありがとうございました。