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ブンブンジャー5話の話
5話です。これまでの話に比べると、若干テンポがゆっくり目に感じたり、その割にキャラの言動についてやや説明が足りず違和感があったりしたが、今回初変身となるブラックのキャラ付け、動機付けが非常に良かった。
特に、「戦隊に新メンバーとしてお巡りさんが加わる」という設定への向き合い方としては理想的だったと思う。同じような境遇のゴーオンブラックは警察辞めたからね……。
冒頭から、「自分をブンブンジャーに入れてください!」と頭を下げるお回りさん。「子供の頃からヒーローに憧れてた」「ブンブンジャーのようにカッコ良く悪い奴らと闘いたい」と動機を語るが、レッドは「無理だ」と一刀両断する。
個人的には、ここのお巡りさんの動機がちょっとチャラチャラしすぎてて違和感があった。というか、お巡りさんは登場時点から一貫して生身でハシリヤンに立ち向かうヒーローであったので、多少チャラついた動機だろうが、その黄金の精神に陰りが無いように感じた、という方が正しい。
いまさら「ヒーローになりたい」と言われても、「いや、おまえはもうすでにヒーローだよ」という感想になるというか。レッドの返しも、「キミには必要ないだろ」とかの方が、後の結論的にも良かったんじゃないかなぁ。(今回のレッドの言動を見るに、ブンブンジャーに変身するには『資格』が必要に見えるので、そこに合わせるためにこういう話になった可能性はある)
まぁあくまで個人の感想です。
そんな中、街に現れるダーツの怪人。人間にダーツゲームをさせて、失敗した奴に罰ゲームを行って「ギャーソリン」を集める。
お巡りさんは、ブンブンジャーに報告をするが、「急行する。君もすぐに逃げろ」と言われてしまう。
そんな中、人々の苦しむ悲鳴が聞こえる。いてもたってもいられずに「自分が代わりにやる」と割り込むお巡りさん。ダーツを怪人の目に当てて、怯んだ隙に人々を逃がす。当然、怒った怪人にボコボコにされてしまう。
そこに駆け付けるブンブンジャー。だが、ダーツの怪人は強敵で、ピンチに陥ってしまう。そのブンブンジャーを助けるため、またもボロボロの状態から立ち上がり、生身で果敢に怪人へ立ち向かっていくお巡りさん。
「自分は警察官」「警察官の使命は人々を守ること」「だからブンブンジャーも俺が守る!」という結論の出し方が非常に良かった。イヌ◎●/カブト/カゼですね。間違いない。
そのお巡りさんの決意に爆上げになるレッド。当たり前のように現場に潜んでいた調達屋が、お巡りさんにトランクを投げ込む。そこには、新たな変身アイテムが。初期3人とは若干違うデザインになっている。
このアイテムで、ブンブラックに変身するお巡りさん。変身アイテムが新モデルなためか、肩にパトランプがついててちょっとイイ。
怪人を倒した後はお約束の巨大戦。新型マシンは当然パトカーだ。
ブンブンジャーの巨大ロボは、ブンドリオが巨大化したものに乗り込み、自動車型の巨大マシンが装備される形式なのだが、今回の装備はデカレンジャーロボをイメージさせるデザインで、非常にカッコよかった。
次回は、ハシリヤンの上司が地球に襲来。レッドと因縁があるようで、レッドとブンドリオの過去に触れられる――かもしれない。尺の都合で、匂わせで終わる可能性も結構高そうだな。
個人的なメモ
・お巡りさんの語った動機に対して、レッドは「ダメだ」ではなく「無理だ」と言っている。ブラックの変身時にも「今のキミなら使える」と言っている。ブンブンジャーになるには何かしらの条件があるのかもしれない。
好きなセリフ
「行くぞ!」
「「オーライ!!」」
(範道大也/ブンレッド)
(鳴田射士朗/ブンブルー)
(市布戸未来/ブンピンク)
「了解!」の掛け声が「オーライ!」なのいいよね。
「真面目すぎるほど真面目な警察屋。今までのブンブンジャーにはなかったパーツだな」
(鳴田射士朗/ブンブルー)
常識人ヅラするシャーシロー。どういう気持ちで言ってるんだろう。