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#81 Israel Adesanya vs. Nassourdine Imavov 〜イズラエル・アデサニヤvsナッソーディン・イマボフ。 アデサニヤ復活か、イマボフの台頭か?ミドル級の未来を占う戦い〜

概要

UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavov。サウジアラビア大会、リヤド・シーズの中で行われるUFC。ファイトナイト大会はいえナンバー大会に劣らない豪華なカードが並んでいます。そんな大会のメインに登場するのは久々の非タイトルマッチであるアデサニヤと連勝で勢いに乗るイマボフです。備忘録として各MMAサイトの情報をまとめてみました。

対戦概要参照

選手スペック

Israel Adesanya

ランキング:#2
オッズ:−175

年齢:35
国籍:ナイジェリア
身長:193
リーチ:203
スタンス:スイッチ

戦績:24-4-0
>勝利内訳
・KO:16
・一本:0
・判定:8
>敗北内訳
・KO:1
・一本:1
・判定:2
直近戦績
>Loss - Du Plessis
>Loss - Strickland
>Win - Pereira

Nassourdine Imavov

ランキング:#5
オッズ:+145

年齢:28
国籍:ブランス
身長:191
リーチ:191
スタンス:オーソドックス

戦績:15-4-0, 1 NC
>勝利内訳
・KO:6
・一本:4
・判定:5
>敗北内訳
・KO:0
・一本:1
・判定:3
直近戦績
>Win - Allen
>Win - Cannonier
>Win - Dolidze

MMAメデイア記事抜粋

参照:MMAmania

参照:sherdog

参照:mmajunkie

参照元まとめ

イスラエル・アデサンヤ

強み

  • 卓越したストライキング技術とカウンター能力

  • 高い試合IQと優れた距離管理

  • キックボクシングでの豊富な経験

  • リーチの長さを活かした攻撃

弱み

  • 近年の試合で攻撃的なスタイルが減少

  • メンタル面の不安(ストリックランド戦やデュ・プレシス戦での敗北)

  • グラウンド戦での防御が課題

試合の鍵

  • アグレッシブなスタイルを取り戻せるか

  • イマヴォフのレスリングとフィジカルに対応できるか

  • 距離を維持しつつ有効打を重ねられるか


ナスールディン・イマヴォフ

強み

  • ミドル級では大型で、フィジカルの強さが武器

  • クリンチやレスリングで試合をコントロールする能力

  • 打撃の精度が高く、プレッシャーをかける戦い方が可能

弱み

  • トップファイターとの対戦経験が少ない

  • 過去の敗戦(ストリックランド戦)での課題

  • 持久力に不安が残る

試合の鍵

  • アデサンヤの距離管理を崩せるか

  • クリンチやテイクダウンを活かしてペースを握れるか

  • 早い段階でアデサンヤのリズムを乱せるか


試合の展望

この試合は、アデサンヤのテクニカルなストライキングと、イマヴォフのフィジカルとプレッシャーがぶつかる展開になると予想される。

  • アデサンヤの勝ち筋:距離を維持しながら的確な打撃を当て、判定または後半でのKO勝ちを狙う。

  • イマヴォフの勝ち筋:序盤からプレッシャーをかけ、レスリングやクリンチを活用してアデサンヤのリズムを崩し、早い段階で仕留める。


勝敗予想

アデサンヤが経験と戦略で優位に立つと予想されるが、イマヴォフのアグレッシブなスタイルが序盤に機能すれば、アップセットの可能性も十分にある。判定でアデサンヤ勝利の可能性が高いが、イマヴォフが序盤から主導権を握れば番狂わせもあり得る。

終わりに

個人的にはミドル級トップランカーで唯一の二十代。イマボフのライジングに期待したいという気持ちが強めです。しかし、アデサニヤをフィニッシュするほどの”何か”をイマボフに期待するのはちょっと考えにくいですかね。。。一方、久々にタイトルマッチではないアデサニヤ、2連敗からの復活を果たして欲しいしそれを見たいという気持ちもあります。(特に往年のスーパーKOで!!)
とはいえこういう時こそ意外な決着が待っているもの。世代交代の息吹を感じさせる。そんな熱い激闘を期待します。

試合終了後レビュー記事を追加します。


試合結果

勝者:ナッソーディン・イマボフ
結果:2R パンチによるダウンからパウンドでKO 
備考:パフォーマンスボーナス獲得

試合後レビュー記事抜粋

参照:MMAmania

参照:sherdog

参照:MMA PLANET

参照:MMA JUNKIE

参照元まとめ

試合の全体像
試合はリヤドのANBアリーナで開催され、アデサニャは3連敗、イマボフはミドル級タイトル戦線に大きく前進。第1ラウンドは拮抗した展開だったが、第2ラウンドでイマボフの強烈な右オーバーハンドと左アッパーカットが決定打となりKO勝ちした。

試合のポイント
1. アデサニャの戦術
• 序盤からフェイントを多用し、ローキックとボディキックで距離をコントロール。
• ジャブとカウンターを軸に戦い、組み技でも一定の対応力を見せた。
2. イマボフの戦術
• プレッシャーをかけながらジャブを打ち、タイミングを計って右オーバーハンドを狙う。
• クリンチとテイクダウンを織り交ぜ、アデサニャのペースを乱した。
3. 決定的なKOシーン
• 第2ラウンド開始直後、イマボフの右オーバーハンドが直撃し、アデサニャがダウン。
• 追撃の左アッパーカットとパウンドで試合が決した。

各ラウンドの主な出来事
第1ラウンド
• アデサニャがローキックとボディキックを織り交ぜながら距離を作る。
• イマボフはジャブとアッパーカットで圧力をかけ、ダブルレッグを試みるも成功せず。
• 終盤、イマボフの右アッパーカットがヒットし、アデサニャがバランスを崩す。
• ジャッジのスコアはアデサニャ優勢(10-9)。
第2ラウンド
• アデサニャが左ジャブとローキックで試合を再開。
• イマボフが強烈な右オーバーハンドをクリーンヒットさせ、アデサニャがダウン。
• さらに左アッパーカットで追撃し、グラウンドでのパウンド連打でレフェリーストップ。
• イマボフが2R 0分30秒 TKO勝利。

個人的感想

意外な結末。しかし、振り返ってみると十分あり得た展開だった?

イマボフの勝利は驚きでしたが、冷静に考えれば納得できる内容でもありました。勝者にとっては渾身の勝利。これで一気にタイトル挑戦へと手を伸ばしたと言えるでしょう。一方、敗者にとっては痛すぎる三連敗。この結果を見た多くの人が、アデサニヤの時代が終わったと感じたかもしれません。ただ、これまで彼が築いてきた偉大な功績は揺らぐものではなく、ここからの戦いがどう評価されるのか、慎重に見守りたいところです。

試合を通して気になったのは、アデサニヤの仕上がりです。見た目はやや緩く感じたものの、序盤の動きはシャープで、蹴りの鋭さも健在でした。距離の取り方も従来のスタイルを維持しつつ、今回はいつもより攻撃的で積極的に試合を進めていた印象です。しかし、それでも敗れたというのがポイントではないでしょうか。全盛期のアデサニヤなら、KOに繋がったイマボフの打撃を十分に捌けていたように思います。それが当たってしまったのは、やはり反応の衰えなのかもしれません。もしそうだとすれば、今後の戦いはさらに厳しくなる可能性があります。

イマボフの勝利を支えたのは、序盤からの伏線だったように思います。タックルを切られたものの、それが結果的にKOの布石になったように感じましたし、右のオーバーハンドも序盤から狙っていたように見えました。そして決定打となったKOシーン。飛び込みの速さとスイッチを絡めたコンビネーションは見事でした。1R、アッパーを当ててから近距離での打ち合いでは、アデサニヤが右フックのカウンターを当てたように見えましたが、イマボフはほとんどダメージを受けていませんでした。過去にペレイラをKOしたパンチと似ていたように見えましたがイマボフがタフなのか、それともアデサニヤの打撃が以前ほどの威力を持っていなかったのか?その点も気になるところです。

これでイマボフの評価は一気に上がったはずですが、チマエフの次戦が気にはなるところ。。。ちょっと恵まれないマッチメイクが続いていたように思いますが、今回の勝利は文句なしだったと思います。正当な評価を受け、次戦では本人が望むタイトルマッチに挑戦してほしいです。今後のミドル級戦線がどのように動いていくのか、引き続き注目していきたいですね。

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