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#83 Jared Cannonier vs. Gregory Rodrigues 〜ジャレット・キャノニアvsグレゴリー・ホドリゲス。 ラストランの始まり?キャノニアー、ミドル級トップ戦線に踏みとどまれるか〜

概要

UFC Fight Night: Cannonier vs. Rodrigues。
ジャレッド・キャノニア(17勝8敗、UFC10勝8敗)とグレゴリー・ロドリゲス(16勝5敗、UFC7勝2敗)がUFCファイトナイト 251で対戦します。この試合は、キャノニアにとっては連敗を止め、ミドル級の上位戦線に踏みとどまるための重要な一戦であり、ロドリゲスにとってはランキング入りを果たし、トップコンテンダーとしての地位を確立するための大きなチャンスとなります。
備忘録として各MMAサイトの情報をまとめてみました。

対戦概要参照

選手スペック

Jared Cannonier

ランキング:#7
オッズ:+170

年齢:40
国籍:アメリカ
身長:180
リーチ:197
スタンス:スイッチ

戦績:17-8-0
>勝利内訳
・KO:9
・一本:3
・判定:5
>敗北内訳
・KO:3
・一本:0
・判定:5
直近戦績
>Loss - Borralho
>Loss - Imavov
>Win - Vettori

Gregory Rodrigues

ランキング:NR
オッズ:−205

年齢:32
国籍:ブラジル
身長:191
リーチ:191
スタンス:オーソドックス

戦績:16-5-0
>勝利内訳
・KO:9
・一本:4
・判定:3
>敗北内訳
・KO:3
・一本:0
・判定:2
直近戦績
>Win - Duncan
>Win - Tavares
>Win - Tiuliulin

MMAメディア記事抜粋

参照:MMAmania

参照:sherdog

参照:mmajunkie

参照:mmafighting

参照元まとめ

ジャレッド・キャノニア

選手概要とポイント

キャノニアはかつてヘビー級やライトヘビー級で戦っていたが、ミドル級に転向後に大きく成功を収めた。彼の特徴は強靭なフィジカルと安定したストライキングスキルであり、特に距離を取って戦う能力に優れている。

強み

  • パワフルな打撃: 一撃で試合を決めるKOパワーを持つ。

  • フィジカルの強さ: ヘビー級経験を活かした耐久力とパワー。

  • 距離管理: 遠距離からの打撃戦を得意とし、カウンターも鋭い。

弱み

  • スタミナの問題: 長期戦ではペースが落ちやすい。

  • グラウンドゲームの脆さ: 組み技での防御が不安定な場面もある。

  • 年齢とダメージの蓄積: 近年は消耗が見え始めている。


グレゴリー・ロドリゲス

選手概要とポイント

ロドリゲスは、強力な打撃と柔術の黒帯を兼ね備えたファイターであり、近年ではスタンドでの戦いにも積極的に取り組んでいる。しかし、キャノニアとの打撃戦に終始するのは得策ではなく、多彩な攻撃で試合を支配する必要がある。

強み

  • フィニッシュ能力: 打撃とサブミッションの両面で危険な武器を持つ。

  • 耐久力: 被弾しながらも前に出るメンタルとタフネス。

  • グラップリングスキル: 柔術黒帯でグラウンドでは優位に立てる

弱み

  • ディフェンスの脆さ: 被弾が多く、打たれ強さに頼る場面も。

  • スタミナ管理: 高ペースの展開でバテることがある。

  • 戦略の一貫性: 打撃に頼りすぎる傾向があり、柔術を活かしきれない場面もある。


試合の展望

  • キャノニアの勝ち筋

    • 距離管理とカウンター

      • ピストンジャブとローキックを駆使し、ロドリゲスの圧力を抑える。

      • フットワークを活かし、乱戦を避けながら有利な位置で打撃を繰り出す。

    • テイクダウンディフェンス

      • キャノニアーはレスリング能力も向上しており、テイクダウンを防ぐことで試合をスタンドで維持。

      • ロドリゲスのグラップリング展開を防ぎ、キックボクシングの展開に持ち込む。

    • 早いラウンドでのKO狙い

      • ロドリゲスのディフェンスの隙を突き、1・2Rでフィニッシュを狙う。

      • 乱打戦になった場合、パンチの精度とパワーで圧倒する。

  • ロドリゲスの勝ち筋

    • インテリジェントなプレッシャー

      • ただの乱打戦ではなく、戦略的な圧力をかけてキャノニアーを削る。

      • 適切なタイミングでパンチを繰り出し、打撃とグラップリングのミックスを狙う。

    • テイクダウンとグラウンドコントロール

      • キャノニアーのテイクダウンディフェンスは強固だが、ロドリゲスは積極的にテイクダウンを仕掛けるべき。

      • 一度グラウンドに持ち込めれば、柔術スキルを活かして有利なポジションを確保できる。

    • 後半のフィニッシュ狙い

      • キャノニアーのスタミナ切れを誘い、3R以降で圧倒。

      • ボディへの攻撃を増やし、スタミナを削りながらグラップリングに持ち込む。


勝敗予想

数年前ならば、キャノニアの勝利が有力視されたかもしれない。しかし、近年のキャノニアはダメージの蓄積や試合展開の変化に苦しんでいる。一方、ロドリゲスは進化を続け、スタンドとグラップリングを組み合わせたバランスの取れたファイトスタイルを確立しつつある。

ロドリゲスのディフェンスにはまだ課題があるものの、彼の攻撃力と耐久力を考えると、長期戦ではロドリゲスに分がある。キャノニアが序盤でフィニッシュできなければ、ロドリゲスのプレッシャーと多彩な攻撃がキャノニアを押し切る展開になる可能性が高い。

予想: グレゴリー・ロドリゲスの判定勝ち、または後半でのフィニッシュ

終わりに

個人的には、“キラゴリラ”ことキャノニアさんを推したいところ。ヘビー級時代は、豊満ボディに「寝たら終わり」のザルMMAファイターでしたが、階級変更とともにマッシブな体型へと進化。堅実な打撃テクニックと強固なテイクダウンディフェンスを武器に、ミドル級トップ戦線まで駆け上がってきました。しかし、40歳を迎えた今、MMAではベテランの域。さらに連敗中ということもあり、今回の一戦は非常に厳しいものになりそうです。

そんなキャノニアさんの前に立ちはだかるのは、激闘型柔術家、“ロボコップ”ことロドリゲス。渋い顔つきながら、まだまだ若く勢いのあるファイターです。KO率の高さに加え、グラウンドに持ち込めば強烈な寝技を仕掛けるため、キャノニアさんにとっては厳しい相手と言えるでしょう。寝技に引きずり込まれれば万事休す、といった展開も十分に考えられます。

それでも、キャノニアさんの往年のKOパンチが炸裂すれば、一発で試合をひっくり返す可能性も。経験を活かした老獪な戦い方もできますし、ここはキャリア最終章に向けて、輝きと驚きを見せてほしいところです。

試合終了後レビュー記事を追加します。



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