#65 Alex Perez vs. Tatsuro Taira のレビュー
*プレビューはこちら↓
参照:
対戦カード結果
勝者と結果:平良、戦慄のフィニッシュ。アクシデントか必然か?
2RKO。バックからのコントロールの際、ペレスが膝を負傷し、結果的に平良が勝利を収めました。アクシデント的なフィニッシュに見えましたがUFCからの評価は平良がPONを得る形。しっかりと意味のあるフィニッシュだったと思います。
内容コメント:正直物足りない内容とさえ感じる強さ。未だ底が見えず。
1Rは終始スタンドの展開。平良はテイクダウンに行くそぶりを見せず、ペレスのスタンドに付き合います。ペレスはいつも通り、パンチを振るう、カーフを蹴る展開ですが平良がしっかりと対処します。特にパンチで入るペレスを首相撲で捕まえ迎撃する戦い方に個人的には驚愕しました。こんなテクニックを見せるとは。。。正直、ペレスの前に出るプレッシャーにやられるのでは?と思っていましたし、それを止めるには蹴りを使うしかないかと思っていたのですが、出てくる相手を飲み込むように対応するとは。また、終盤にテイクダウンされるものの、ディープハーフからすぐに立ち上がり、短い時間ですが寝技での技術差を見せつけたように見えました。
2R、自ら組に行きバック。背中に飛びつき”おたつロック”から相手を揺さぶるようにテイクダウンを狙う。寝かされないよう耐えるペレスの片足に二人分の体重が乗る形で負傷。そのままフィニッシュを迎えました。アクシデント的ではあるものの、あのまま続いていても平良がバックチョークないしはパウンドアウトが見えていたように思います。1Rのポイントはペレスについていましたが正直、平良の完勝だったともいます。もう少し苦戦する攻防が見たかった、、、そんな贅沢な物足りなさを感じる内容でした。平良についてまだ底の実力がわからない部分を感じる一方で確かに進化していることも感じさせ、まだこれから先に期待してしまいます。
ポイントになったこと:ペレスの攻め手を封じた平良の作戦
ペレスの打撃に対する首相撲の対処が、用意してきた作戦なのか、対戦中のひらめきなのかわかりませんが、それを実行し成功したのは事実。ペレス最大の強みである打撃で前に出る力を封じてしまったのが最大のポイントであったと思います。
次回対戦カード希望:狙いはタイトルショットだが?
やっぱり見たいのはvsパントージャ。王座挑戦が見たいところ。王者になってもらい防衛線をUFCジャパンで。。。という妄想が膨らみます。ただし、次の挑戦者はケイプvsモカエフの勝者、もしくはアルバジかと思います。現実的に平良にはvsパントージャがかなわなかったいずれかの選手と時期挑戦者決定戦を勝ち抜いて王座戦への切符を確実にして欲しいです。
その他
軽量級のマッチアップ中心の本興行。日本人としては平良の試合それだけで見る価値がありましたが、客観的な目線ではちょっと盛り上がりには欠ける興行だったように思います。非Apex大会が増えた今、軽量級中心でかつApex大会となるとやはり全体的に地味だな。と思わざる得ないですね。
次回予告
次回のUFCは、UFC Fight Night: Whittaker vs. Aliskerov。もともとウィテカーの対戦相手はチマエフでしたが欠場にカードが変わってしまいました。UFCにとって初のサウジ大会。ちょっと先行き不安ですね。。。
プレビューを予定している試合は、コメインのSergei Pavlovich vs. Alexander Volkov。ヘビー級の一戦です。暫定王座戦に敗れたパブロビッチと王座挑戦経験がないものの3連勝中と勢いにのるヴォルコフの一戦。ロシア人同士の対戦というのも興味深いです。勝者はもしかしたら時期王座挑戦の機会を得られるのかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?