#76 Nassourdine Imavov vs. Brendan Allenのレビュー
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参照:
対戦カード結果
勝者と結果:オッズ通り、地元のイマボフが勝利。
3R判定。29-28×3名でイマボフがオッズ通りの勝利を上げました。勝利したイマボフはこれでランカー相手に三連勝。本来ならタイトル挑戦が見えてきてもいいところなのですがちょっとインパクトが足りないようには見えてしまいました。一方で会場は地元選手の熱い試合に大歓声でしたね。これがフランスじゃなかったら割と凡戦に見えたかもしれません。
内容コメント:序盤のピンチを冷静に対象したイマボフ。
1Rローキックから打撃を始めるアレン。距離が近づいたところでアレンが胴クラッチから一気にイマボフを寝かせます。これは予想外。アレンは上からパスを狙うもイマボフはリスクを最小限に抑えるかのようにしっかりと下から固めていきます。1Rは確実にポイントを失ったイマボフ。しかしダメージもスタミナのロスもほぼ無い様子です。2R、打撃もそこそこにアレンがダブルレッグを狙います。しかしイマボフの反応が早くネルソンでアレンを抑え込みます。そしてスタンドへ。アレン再びタックル、しかしイマボフがスプロール。レスリングの攻防では明らかにイマボフ。引き込んで下になったアレンに対して、トップ〜バック、さらにはマウントとポジションを進めます。そしてしっかりとパウンドを落としておきます。3R、打撃の交換からアレンがタックルも切られる展開。結局この試合でアレンは10回のTDトライで初回の1発以外、すべてイマボフに切られました。後がないアレンも果敢に打撃戦を挑みますが打撃の精度はやはりイマボフ。アレンの被弾が目立ちます。観客の大声援の中、試合終了のゴング。明確にイマボフの勝利となりました。
ポイントになったこと:イマボフのレスリングの強さとアレンの選択に疑問。。。
1R完璧な形でイマボフを寝かせたものの、特に攻められずラウンドを終了させたアレン。一方で2R以降はしっかりとレスリングの攻防で上回り続けたイマボフ。そして打撃戦なら精度でイマボフ。振り返ってみるとしっかり実力でイマボフが勝ち切ったようにも感じます。アレンが柔術的な動きで攻めようとした1Rは割り切って耐える。逆に2R以降はレスリング的な動きでアレンの寝技を封じ、今度は下から柔術的な動きを見せるアレンをレスリングでコントロールしつつしっかり殴る動きを見せました。アレンが寝技にこだわりすぎず、すぐにスタンドを選択すれば、当然打撃で苦戦はするものの最終ラウンドに向けてイーブンの2Rを終えられたのではないかと思ったりします。2Rに疲れる選択、ダメージを受ける選択をしたアレンが自力で勝るイマボフに勝てる手は3R開始時点でなくなってしまっていたのかもしれません。
次回対戦カード希望:タイトル挑戦には物足りない勝利。試される試合が続きそう。
各MMAメディアではイマボフの次戦はボハーリョが候補に挙がっているようです。運動能力が優れる柔術家というのはイマボフを試すという意味でも興味深いですし、ボハーリョがイマボフの打撃に対応できるのか?また、アレンより勝るであろう寝技力がイマボフに通じるのか気になります。ただ、イマボフとしては依然敗れたストリックランドとの再戦を求めているようです。個人的にはアデサニヤ、ウィテカーといった元王者クラスのストライカーとの対戦、そして一気にタイトルマッチという旨味のあるマッチメイクを組んであげて欲しいところですね。
その他
メインイベントでは地元勢のサンデニがモイカノに完敗という非常に厳しい結果となりました。敗れたこと以上のその内容が予想外。1Rでフィニッシュされてもおかしくないくらい寝技でボコボコにされるという内容。ラフさはあるもののタフさと体の強さが目立っていたサンデニが何もできず支配され続ける姿は今後の試合でも厳しい内容が続くことを示唆しているよう。。。時間をおいてしっかり相手も選んだ復帰戦をして欲しいですね。
次回予告
次回のUFCは、UFC 307: Pereira vs. Rountree。当然ペレイラの試合は楽しみなんですが挑戦者はラウンツリー。。。??そしてダブルタイトルマッチとはいえコメインは女子バンタム級 ペニントンvsペーニャ。2010年代後半のタイトルマッチのようですね。。。
プレビューを予定している試合は、Stephen Thompson vs. Joaquin Buckleyにしとこうかと思います。こちらの試合も確かな実力者同士ではあるもののちょっとかみ合いそうにないので心配ですが。。。