#21 Geoff Neal vs. Shavkat Rakhmonov のプレビュー
対戦カード概略
対戦概要:もともとは今年の1月に組まれていた試合ですがニールのケガにより延期されていました。
ランキング:ニール#7、ラフモノフ#10
オッズ :ニール+380、ラフモノフ-500
Geoff Nealについて
スペック
年齢:32
身長:180
リーチ:191
スタンス:サウスポー
戦績
15ー4ー0
勝利内訳
・KO:9
・一本:2
・判定:4
敗北内訳
・KO:1
・一本:1
・判定:2
直近戦績
・22.8:Win - Luque 3R KO
・21.12:Win - Ponzinibbio 3R 判定*スプリット
・21.5:Loss - Magny 3R 判定
SWOT分析
強み:左のパンチ、ボクシング。KOパワー。スピード。
弱み:単調な戦い方。下がる相手、回る相手への対処。
機会:打撃戦。
脅威:リーチ差。蹴りで距離を作られること。近距離での組み、TD。
コメント
パンチのパワーと技術に優れるストライカーです。
サウスポーからモーションの小さい左ストレートが特徴的です。
ガードも堅く、頭を振りながら優れたボクシングテクニックを見せます。
カウンターというよりは連打・コンビネーションといった印象です。
ピョンピョンとしたステップから早い入りで左ストレート。なんだがダドソンに似てる気もします。
戦い方自体は若干単調で2~3Rも1Rと同じようなペースでボクシング戦をするようです。
相手によっては1R優勢でも、2Rに対応されて若干失速するように感じます。
動きはクイックなものの、追い脚があるわけではなく、相手がサークリングする展開になると厳しそうです。
又、蹴りなどで距離を作られると、その戦いの単調さも相まって途端に脅威がなくなるように見受けられます。
特にトンプソン戦はその感じが顕著でした。
組みは見せるもののTDにこだわるようには見受けられず、あくまで連打に合わせて距離を詰めて組み付く。そして離れる。という動きに見えます。
直近はポンジニビオ、ルケとストライカー相手に、特に前線のルケ戦は素晴らしいボクシングでPONを取っています。
とは言え前段のようにその単調さからか2R失速したように見えたのが気になります。
ルケが前に出るストライカーで、かつやや打たれ弱くなっていることも素晴らしく見えたパフォーマンスに寄与しているような。
Shavkat Rakhmonovについて
スペック
年齢:28
身長:185
リーチ:196
スタンス:オーソドックス
戦績
16ー0ー0
勝利内訳
・KO:8
・一本:8
・判定:0
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:0
直近戦績
・22.6:Win - Magny 2R 一本
・22.1:Win - Harris 1R KO
・21.6:Win - Prazeres 2R 一本
SWOT分析
強み:肉体的な強さ。フィニッシュ力。KO力。極めの強さ。
弱み:打撃ディデンス? 少々雑な所。
機会:フィジカル、サイズ。TD、グラウンド。蹴り。
脅威:中~近距離での相手の左ストレート。
コメント
名前の最後に"V"のスペルを持つ無敗の選手。
単純に”強さ”を感じさせる選手です。
ゴツゴツとした印象を抱かせ、相手を飲み込んでいくような強さを見せます。
抽象的な表現になってしまいますがシンプルに強く、まだ全く底を見せていません。
16の勝利の内訳はKOと一本でちょうど8ずつ分け合う全フィニッシュの戦績です。
スタンドでは長いリーチを生かした打撃が特徴的で、スピンキックなど爆発的な動きもたまに見せます。
プレッシャーはかけますが、前に出すぎるわけではなく距離のコントロールにも優れ、うまくリーチを生かしているように感じます。
ラクモノフにプレッシャーかけられるスタンド戦を戦う選手はきつそうです。。。
組みもテクニカルというよりもフィジカルの強さを感じさせます。
ケージ際で組、足技で相手を倒すようにTDするように見えます。
倒してからもプレッシャーを掛けガチガチと削っていく様子が相手にとっては体力的にもメンタル的にも削られる要素になっている気がします。
比較的早い段階で積極的に首を狙っているように見受けられます。
やや強引で雑にもに見えますが、それでも極めきってしまう単純な強さが印象的です。
やや強引で雑な所は先々、特にトップレスラーとの対戦では課題になるような気もします。
直近の試合では大きいマグニー相手にも引けを取らないフレームの大きさを感じさせました。
蹴り足をつかんでTDし、そのまま削り、最終的にはきっちり首を取りきりました。
どの試合もですが、相手が嫌になるほどプレッシャーをかけられ、削られ、最後は一本。というシンプルな強さを感じさせます。
試合内容について
勝者予測...!!
勝者予測はオッズ通りにラクモノフです。1Rで一本取る気がします。
勝敗よりも、フィニッシュできるかどうか?どんなフィニッシュか?に注目が集まることになると思います。
内容予測...!!
ニールとしてはスタンドで勝負を決める必要があるため、左ストレートを狙っていくでしょうが、リーチが長いラクモノフ相手に攻撃が届かない展開になりそうです。または、ラクモノフが蹴りで近づかせない打撃戦になる気がします。
続いて、強引にニールが入ってくるか、ニールから組付く展開がありえるのかと思いますが、そのままラクモノフがTD、寝かせてからはそのまま立たせることなく一本取ってしまうのでは?というように思っています。
ラクモノフが強みをフルに発揮し、ニールとしては必殺の左ストレートの距離にすらさせてもらえない展開予測です。
ニールとしては、戦い方を変えて勝利を目指すようなことは、特にラクモノフに対しては難しいでしょうから、あくまで左ストレートをいかに当てて、かつKOするか?という一点に勝利を目指すポイントがあるように思います。
ラクモノフはサイズが大きいこともあり、距離感のコントロールに優れるとこはありますが、パンチディフェンスは若干微妙かな~と思ったりします。
ぎりぎりの距離感を設定して一気に入って一発当てるか、うまくラクモノフを前に出させてカウンターなど、低い確率の少ないチャンスを引き出す工夫が必要そうです。
終わりに
UFC285は当たり前ですがジョーンズの復帰に注目が集まります。
一方でメイン、プレリムともに興味深い対戦が数多くあり、興行として非常に見ごたえがありそうです。
そんな中でラクモノフがさらにバケモノじみたパフォーマンスを見せてくれることを期待します。
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