見出し画像

#70 Cory Sandhagen vs. Umar Nurmagomedov のレビュー

*プレビューはこちら↓

参照:

対戦カード結果

勝者と結果:未だ底が見えないウマルの強さが鈍く輝く結果

 5R判定、49−46×2、50−45。終わってみればウマルの完勝となりました。これで17連勝。戦うたびにさまざまな面の強さを見せるウマル。試合終了後、サンドヘイゲンの悔しそうな様子が印象的でした。それほどに強い勝者でした。

内容コメント:サンドヘイゲンの戦い方のうまさが目立つも、、、だからこそ感じる勝者の強さ

 序盤こそサンドヘイゲンのロー、カーフを被弾。TDを上手く切られる展開となり、これは、、、と思わされましたが、終盤にTD成功。2Rにはウマルが徐々に手数を増やしTD成功率も上げてきます。序盤に被弾した蹴りも徐々にキャッチするタイミングを掴んできたように見えました。サンドヘイゲン得意のバックを譲っても前転してスクランブルに持ち込む動きにもウマルはしっかりとついていきます。3R以降になると打撃でもウマルがペースを掴んできているように見えます。この辺り進化というのか対応力が凄まじいと感じました。4R、サンドヘイゲンが距離を縮めた打撃戦を仕掛けます。が、ウマルも応戦、対処します。そして終盤にはまたもTD。いよいよ後がなくなった最終ラウンド。より積極的なサンドヘイゲン。自らTDを仕掛ける動きも見せなんとか局面を打開しようと試みますが万事休す。最後はついにウマルがトップポジションを取り戦いが終了しました。決して派手な戦いではありませんでしたが、サンドヘイゲンのウマル対策(というかレスラー対策??)が明らかに見られましたし、そしてそれを明確に上回ってきたウマルの強さに"じわっとした"強さと凄みが伝わってきました。

ポイントになったこと:ウマルの対応力

 相四つから角度をつけられローを被弾、TDは切られる、バックを取るも意外とコントロールできない。そんなやや予想外なサンドヘイゲンの高パフォーマンスがあったものの、徐々にその全てに対応していくウマルの対応力が光りました。長いラウンドになればサンドヘイゲンか?と見ていましたが後半ラウンドに進むにつれて、その対応力でうまわっていった、そして相手を消耗させたウマルに脱帽です。

次回対戦カード希望:一気にタイトルマッチを引き寄せるか?

 勝者インタビューではタイトルショットを要求していたウマル。今回の対戦相手 サンドヘイゲンはNo2のランカー。上にはもう王者オマリーと王座挑戦が決まっている一位のメラブしかいません。個人的にはメラブが新王者になりウマルとの無限レスリング対決を見てみたいですね。

その他

 本興行ではトニー・ファーガソンのおそらくUFC最後の試合が組まれました。相手はキエーサ。結果は残念ながら1Rチョーク葬。TDされてからの反応も非常に悪く、即タップアウトの結果となりました。正直、全盛期のファーガソンからは信じられないような負け方。。。悲しいですがもうトップレベル、それどころかMMAファイターとして戦える時間はすでに終わってしまったように感じます。MMAからは引退とも継続とも取れるようなインタビューを見せましたが、UFC以外でも厳しい結果が待っていそうなので正直、引退してグラップリングなんかで本来のテクニックを見せてほしいものです。

次回予告

次回のUFCは、UFC Fight Night: Tybura vs. Spivac 2。正直カードが弱い大会と言わざるを得ないです。ヘビー級がメインなのにApexというのもちょっときついものがありますね。

 プレビューを予定している試合は、Marcin Tybura vs. Serghei Spivac II。なんで再戦が組まれたのかよくわからないですがほかと比べ、比較的予習がしやすい対戦カードを選ぶこととしました。本当は木下選手のプレビューをしたかったのですが残念ながらカードが消滅してしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?