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#21 Geoff Neal vs. Shavkat Rakhmonov のレビュー

対戦カード結果

勝者と結果:ラフモノフ 3R一本勝利。
想像以上にタフな戦いとなった一戦はラフモノフが打撃で効かせ、立った状態でバックを奪いそのままチョーク葬。と圧巻のフィニッシュを見せました。

内容コメント:戦前、オッズも大きくラフモノフがフェイバリットであること、お互いの選手の強みと弱みを見合ってラフモノフが早々に仕留めると考えていました。
いざ蓋を開けてみると想像以上のタフファイトでFON、FOY級の大激戦を繰り広げてくれました。

過去のニールの敗戦を見る限り、リーチが長くて蹴れるラフモノフは距離を取ってキレのあるミドルなどを突き刺せば十分スタンドを有利に運べると思っていたのですが、ニールのパンチが当たる距離で打撃戦をすることが非常に意外でした。
きっと戦うことが好きな選手なんでしょうね。いいパンチを当てられてからニヤリと笑い、そのあと強烈なストレートを突き刺し、ケージ際でヒジを叩き込む姿、さらに立ったまま首を締め上げる姿は鬼のようでした。
近い距離では強烈なプレッシャーとパンチから組付き、TDではなく首相撲からのヒザが印象的でした。TDはしなかったできなかったのかわかりませんがここも意外な点でした。
一方で、ニールにパンチを当てられるシーンや左ストレートでぐらつく場面が見られ、打撃ディフェンスには少し疑問符がつく場面もありました。とはいえすぐにリカバリーする姿に底知れぬ強さを感じもしましたし、相手の距離でもパンチをさばく姿を見せていましたので、そこまで問題ではないのかもしれません。
弱みも強みを見せてた上で、結果的に圧倒した姿に今後、さらなる期待が膨らみます。

ニールは、ラクモノフの戦い方も影響したかもしれませんが、想像以上に素晴らしい戦いを見せました。
何よりも素晴らしいTDDをみせ、ラクモノフにグラウンドゲームを許しませんでした。…その代償に強烈なパンチ、ヒジ・ヒザを喰らったとも言えますが。
今回素晴らしい戦いを見せましたので次戦にも期待したい一方で、良くも悪くもラクモノフ次第といったところがあったように見えたため、苦手とする選手=距離を作り回る相手には今後も変わらず苦戦をするかもしれません。

ポイントになったこと:ニールの優れたTDDと、ラクモノフの”天性のファイトスピリット”がこの試合を素晴らしいものにしました。
何よりラクモノフの"単純な強さ"が結局はこの戦いを勝利に導いたポイントのように感じます。

次回対戦カード希望:ラクモノフは次戦にコルビー・コビントンを指名しました。対戦候補は、トンプソン、コルビー、ムハマドが挙げられますが、今回の戦いを見て一番苦戦しそうなのが優れたレスラーであるコルビーに思います。そこを指名するのはまさにファイターだなぁと感じます。
とはいえタイミング的にはトンプソンが相手になるのでしょうか?
チマエフがウェルターにいるならぜひ見てみたかったなぁ~

その他試合について

気になった試合
Jon Jones vs. Ciryl Gane
なんだかんだで格闘技はヘビー級。
楽しみな一戦で3年ぶりのジョーンズが想像を超えるパフォーマンスを見せました。
次戦がミオシッチでガヌー戦が見れないのは少しなぁ。。。と思いはしますが、まずはヘビー級ジョーンズの試合を少しでも多く見たい気持ちです。

Mateusz Gamrot vs. Jalin Turner
ターナーのポテンシャルが底知れんな。と思った一方でガムロットが持てるすべてのスキルを見せ勝利をつかみました。これぞMMA。

次回予告

次回のUFCはUFC Fight Night: Yan vs. Dvalishvili。
この5戦で2勝3敗とまさかの苦戦を味わっているヤンと8連勝中。直近はレジェンドアルドを下した絶好調メラブさんの一戦がメインです。

プレビューを予定している試合は、もちろんPetr Yan vs. Merab Dvalishviliのバンタム級の一戦です。
バンタム級王者スターリングの次戦は復帰するセフード。おそらくその次の挑戦者はUFCが大プッシュしまくっているオマリーでしょうから、勝者の年内王座挑戦は難しいかもしれません。とはいえこの一戦には大注目です。
メラブさんの友達、海ぴょんも現地観戦したりしないんでしょうか?カメラに抜かれてほしいです。

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