「サクラ大戦」「シスタープリンセス」の発表に沸く 週報007(2020/08/31から2020/09/06まで)


 上期とか下期とかのビジネス的な要請なのか、さまざまな作品の発表が続く楽しい日々が続いている。


 そんな中で発表された作品のひとつ「サクラ革命」は、1996年から続くゲーム「サクラ大戦」シリーズの新作ゲームだ。2005年に発売された「サクラ大戦Ⅴ ~さらば愛しき人よ~」が発売されてからは、ナンバリングタイトルの発売が止まってしまい寂しい時期もあった。昨年には新シリーズ「新サクラ大戦」が発売されて、「新サクラ大戦」を主軸にしたTVアニメなどの展開がしばらく続くのかと思っていたところでの、全く新らしい作品の発表だったので驚いた。
 「新サクラ大戦」の舞台は、ゲーム内の年号で太正29年(西暦1940年)の日本。「サクラ大戦Ⅴ」から、おおよそ10年後が描かれている。「サクラ革命」の舞台は、太正100年(西暦2011年)の日本とのことだ。時代が違えども過去作品と同じ世界での出来事が描かれるとなると、過去作品との繋がりも気になるところ。過去のシリーズの登場人物や関係者がひょっこりと出てきたりなんかすると、これはもうたまらない。過去のシリーズの設定から「サクラ革命」の時の登場人物の年齢を割り出してみると、初代シリーズから「新サクラ大戦」にも登場している神崎すみれが104歳で、「新サクラ大戦」に登場する天宮さくらは89歳だった。これだと出てこないかなあと思ったけれども「サクラ革命」に登場する咲良しのの祖母の青島きりんは、過去に神崎すみれや天宮さくらが所属していた帝国歌劇団花組に所属していたそうだ。実際に交流があったかはまだ分からないが、もしかすると作中で天宮さくらとの思い出話のひとつでも聞けるかもしれない。今からリリースが楽しみな作品だ。


 YouTubeで配信されている「VTuber可憐の『シスター・プリンセス~お兄ちゃん 大好き~』」でも、新たな展開としてバーチャルライブを開催するためのクラウドファンディングを行うとの発表があった。この配信は、2000年頃に展開されていたメディアミックス作品「シスター・プリンセス」シリーズに登場するキャラクターがVTuberとして配信を行うコンテンツだ。
 「シスター・プリンセス」シリーズは、私が中学生の頃に夢中になったコンテンツなこともあり、この配信を切っ掛けにして、キャラクターが歌う新たな曲や、当時TVアニメでキャラクターデザインを務めた新田靖成さんの描き下ろし画を使った商品が作られるなど、うれしい展開が続いている。
 YouTubeの配信にはスタッフクレジットが入らないので、そもそもこの配信はどこのだれの企画なのかは分からないが、手慣れた感じの運用に「なるほど、上手くできてるな」と惚れ惚れとすることが多い。例えばYouTubeで収益を上げるためにはYouTubeから認可を受けないといけないため、収益が得るようになるのに時間が掛かるところを、すぐさま収益を得ることができる(っぽい)配信サービス「SHOWROOM」と併用した配信を行ったり、配信時間の前から配信ページを公開することで動画の再生時間を増やし視聴者が課金を行う機会を設けたり、とYouTubeで配信を行っている人からすれば当たり前のようなノウハウが、自然に実行できている野暮ったさのなさに感心する。
 今回発表になったクラウドファンディングも、いきなり始めるのではなく、まずは実施の発表、次いで詳細の発表。実際に募集を始めるのは明日(9月7日(月))18時から開始と段階を踏んだ発表で、開始前から盛り上げている。このクラウドファンディングでは、2週間ほどの期間で2千万円を募集するそうだ。高いハードルだが、もしかすると達成できそうな絶妙な設定。こちらも動向が楽しみだ。

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