もっと評価されていい女性歌手
「高い音楽性を持っていたのに違う側面しか注目されなかった」と思う歌手がいる。
*南沙織:洋楽も難なく歌える英語力、「春の風が吹いていたら」を吉田拓郎とデュエットした際の音程の確かさとのびやかさ
*ともさかりえ:ポンキッキーズ内のバンド「Gonna be Fun」」で歌った「Birthday Party」や、アルバム「むらさき」での声が持つ魅力と歌唱力
*森高千里:作詞家としての才能、「ロックンオムレツ」や「この街(『空はまだ青く広いわ 田んぼも』とか『魚も安くて新鮮』の文章力が秀逸)」、多種の楽器を演奏、とりわけドラム演奏はあまたのミュージシャンから評価されている
*岩崎良美:もともと歌唱力はあり、著名な作詞家・作曲家の手になる楽曲を歌っていた デビュー曲(「赤と黒」)はイメージに合ってないが、2曲目以降「涼風」「化粧なんて似合わない」「ラストダンスには早過ぎる」などの佳曲に恵まれ、「タッチ」で姉である宏美の呪縛からやっと解放された感じがする
彼女らのCDを改めて聞き直すと、当時は「なんとなく惹かれる」と感じていた感覚が、実はその音楽性の高さにあったことに気付かされる。