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免疫学10 体液性免疫~IgG産生とゴール~
みなさんこんにちは、狐です。
今日は体液性免疫で抗原を実際に攻撃するまでの話をやりました。
では図をどうぞ
よければ動画もご覧ください。
ではまとめです。
今日は体液性免疫のゴールまでのお話をします。
【IgG産生まで】
Th1やTh2が産生するサイトカインは少なくともIFN-γ・IL-12・IL-4は覚えてほしいんですが、Th1やTh2はお互いに抑制的に働きあうって話を前回の最後の方で話したと思います。
それらがちょうどいい感じのバランスでお互いに抑制しあってて、いい感じのバランスでTh1系のサイトカインとTh2系のサイトカインが放出されます。
このサイトカインの刺激もあり、B細胞は形質細胞というものに分化します。
この形質細胞っていうのが最終的に抗体を発射して、抗原をオプソニン化します。
この形質細胞に分化するときに、B細胞が持っていたIgMはIgGという抗体に変化しています。つまりクラススイッチが生じています。
クラススイッチに関してはB細胞の動画で軽く触れているので、不安な人は見返してみてください。
ただ、B細胞から形質細胞に分化・増殖するときにはいい感じのバランスになったTh1系サイトカインとTh2系サイトカインだけでは無理です。
他に、B細胞表面上にあるTLRやIgMによる抗原認識と、T細胞からの共刺激が必要になります。
つまりB細胞は、サイトカイン・TLRやIgMによる抗原認識・T細胞からの共刺激の3つによって形質細胞に分化・増殖、そのときにIgMからIgGにクラススイッチ、形質細胞がIgGを射出、という流れです。
抗体には5種類あるという話も以前しましたが、体液性免疫のときに活躍するのはIgGです。
【オプソニン化】
そしてオプソニン化に関してですが、これはふりかけみたいなものです。
つまり好中球の食欲を増すものです。
抗体がくっついてなくても好中球とかは抗原をたべますが、抗体がくっついてる方が好中球の貪食作用は激増します。
このように、好中球の貪食作用を激増させることをオプソニン化と言います。
オプソニン化された抗原は主に好中球によって食べられて、撲滅していきます。