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【日記】何も見ずに公衆トイレの場所がわかる

例えば絶対音感などは分かりやすいかつ認められやすい特殊能力の1つだと思う。
義務教育の過程で発見出来る才能は万人にも受け入れやすい気がする。

僕は以前から、誰にも見出してもらえない特殊能力や才能が山ほど埋もれているのではないかと思っている。

例えば、絶対色彩感覚や絶対味覚は産まれた時からそれが当たり前の中で育つので周りも自分と同じ感覚を持っていると思い込んでいて、気付く事がないままの生涯を送る可能性がある。
本当は周りよりも鮮明な景色が見えていたり、深い味を知っているのに。
それを生かした職業に就いた方も中にはいると思う。
たまたま会話の中で「あの花の緑と青の部分が特に綺麗」「え?私には緑にしか見えないけど」的な感じで偶然気付くパターンもあるかもしれない。

そんな事ばかり考えながらお散歩をしておりましたところ、自分にも特殊能力があることがわかりました。
勘の良い方はもうお気付きかと思いますが、実は『何も見ずに公衆トイレの場所がわかる』のです。

きっかけは散歩の途中でトイレに行きたくなり、近くの公衆トイレを検索しようとしたらiPhoneを家に忘れており、途方に暮れていた早朝でした。
それでも公衆トイレが向こうからやってくるわけもなく、僕は歩かなければいけないと思い、また歩き始めました。
もちろん初めて歩く町です。
何となく引き寄せられるようにビルとビルの間を左に曲がったところ公衆トイレがあったのです。

もしかしたら、これが長年探し続けてきた僕の特殊能力かと。

それから、初めて行く町では公衆トイレを意識して歩く様にしていますが、絶対に辿り着くことが出来るのです。
公衆トイレを見つけるタイムを競う大会があれば都道府県代表くらいにはなれるかもしれません。

そんなある日、あることに気付いた。
もしかして、誰でも地図無しで公衆トイレに辿りつける様な街作りをしている方々がいるのではないだろうかと。
トイレを求めている人の行動を把握出来る特殊能力である。

心のどこかで僕の特殊能力が『何も見ずに公衆トイレの場所がわかる』というのを認めたくなかったのかもしれない。
出来れば絶対言語感覚みたいな何かかっこいいやつがいい。

もしかしたら、今この瞬間も誰かの特殊能力のお陰で不自由のない生活を送れているのかもしれない。
当たり前の中にあるそういう感覚を忘れてはいけないと思った。

※この日記を見ている方で特殊能力を持っている方がいらっしゃいましたらコメントください。
いつかアベンジャーズみたいな集団を作りたい。

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