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Googleが悪質広告への取り組み発表

皆さんこんばんわ!こんにちは!
本題に入る前に・・・
SLIM二回目の月面起動おめでとう!!
越夜機能を持たないSLIMが、月面の過酷な環境下で二度も起動。奇跡。
きつねも祝福の言葉を送りたいと思いました!
「おめでとう!」

普段は何が起きても冷静沈着なSLIM管制室ですが、SLIMから応答があった瞬間は大きな歓声に包まれました。

小型月着陸実証機SLIM Twitterより

さて本題・・・まず初めに・・・
既存メディアさん本当にそれでいい?っていう想いでこの記事を書きます。

〇Google(アメリカ)社 2023年度広告安全レポート

〇Search Engine Land


3月27日にGoogleの2023年広告安全レポートが発表されました。
ポイントとしては下記の通りです。
重点的に説明されているポイントはGoogleのAIモデル「Gemini」と大規模言語(LLM)との関係性ですが、プラットフォームを提供するGoogleだからこそ出来る機械学習の有益な活用方法として成功パターンとしても評価できるレポートとなっています。

  1. 生成AIの影響

  2. LLMの活用

  3. 詐欺広告の防止

  4. 透明性とポリシー施行

2023年主要トレンド

生成 AI の影響が挙げられます。この新しいテクノロジーは、パフォーマンスの最適化から画像編集に至るまで、デジタル広告業界に重要かつ劇的な変化をもたらしました。

Ads Safety Report 2023 年版

生成AIは、2023年に身近となりました。画像作成・編集・音声合成やノイズ抑制といったあらゆる分野で普及し活用されている技術となりました。
レポート内でGoogle社も新たな課題が生まれていると言及しており、課題の重要性を理解しつつ、取り組みの概要を広く公開して行くとしています。これは非常に喜ばしい事で、一定の規則やルールが社会に提示される機会となると思われます。

生成 AI によるポリシー施行

同時に、生成 AI はポリシー施行の取り組みを大幅に改善するまたとない機会も生み出しています。オンラインで人々がより安全に過ごせるように、Google のチームは大規模言語モデル(LLM)をはじめとするこの革新的なテクノロジーを活用しています。

Ads Safety Report 2023 年版

大規模言語モデルと生成AIに活用により機械学習システムが違反コンテンツに基づいたトレーニングが行われ、これまで以上に大きな規模でポリシー施行を正確に実施できるようになったとしています。
確かに、最近Youtube広告の質が少し変わった気はしていました。まだまだ十分とは言えないと思います。ただ大量の広告に対する審査が確実に実施されてきていると感じられる点は認められるポイントだと感じます。
レポートの中で言及されましたが、悪質・信頼に及ばない金融商品に関連する文言に対するポリシー施行例は手口の解析とトレンドの訴求により新しい手法を区別する用途として生成AIが使われているそうです。

有能なAIモデル「Gemini」

Googleが開発したマルチモーダル生成AIモデルの事を指します。
テキスト・画像・音声・動画を入力として受け取り、テキストや画像の生成ができるAIモデルとして2023年12月に発表されたモデルです。
昨年世間を賑わせたChatGPTはテキストのみから結果を生成するので、その部分だと思います。

本題とは逸れる説明になるので、一言でいえば
高度な推論性能を持った人工知能(AI)という事になります。
複雑な文字情報だけではなく、視覚情報を理解できるという意味ですね。
故に、金融や科学といった分野においても学習が進めば理解し、推察が行われるというお話です。

2023年の悪質広告検出の数値

2023 年には、前年よりわずかに多い 55 億を超える広告をブロックまたは削除し、前年のほぼ 2 倍となる 1,270 万の広告主アカウントをブロックまたは削除しました。同時に、露骨な性的コンテンツや危険な商品など、Google のポリシーに違反するサイト運営者のページやサイトから Google の広告を削除することで、広告主や人々を保護する取り組みも進めています。

Ads Safety Report 2023 年版

単純に55億ブロックして、まだ・・・
詐欺広告と思われる映像を目にするのかという想いではありますがね。
Geminiが何時から、活用されていたのかはレポートでは言及がありませんでしたが、これが12月からの活用であれば今後に期待が膨らみます。

ただし、気になる文面もありました。

広告主やパブリッシャーは違反措置に対して異議申し立てをすることができます。Google のチームは申し立ての内容を確認し、エラーが検出された場合には、エラーの内容をシステムの改善に活用します。

Ads Safety Report 2023 年版

AIがポリシー施行を実施するため、やはり誤判定はありしばらくはこの様なエラーが続くかもしれない点は考慮したほうが良いかもしれません。
過渡期ということもあり、誤判定の際は落ち着いて異議申し立てを行いましょう。

機敏かつ先見性を持った取り組み

広告の安全性においては、生成 AI などの新技術の導入、新たな不正行為の傾向や世界規模の紛争など、1 年の間に多くのことが変化する可能性があります。また、デジタル広告業界には機敏で素早い対応が求められます。Google が継続的に新しいポリシーを開発し、施行システムを強化し、業界を超えた連携を深め、ユーザーパブリッシャー広告主にさらなる管理手段を提供する取り組みを進めているのは、これが理由です。

Ads Safety Report 2023 年版

Googleは継続的に新しいポリシーを開発し、思考システムの強化、業界を超えた連携を深める事で、デジタル広告業界に機敏で素早い対応を実施しようとする意図が確認できます。これはレポートの中でも対応が求められていると言及しており、今まで放置しているように思っていた。悪質な広告について厳しく取り締まる姿勢が感じられます。

まとめ

Googleの健全なインターネット環境の維持とユーザー保護に対して、LLCとAIモデルを活用した画期的な取り組みが報告されたレポートとなっていました。詐欺や不正行為は非常に大きな社会問題となるだけでなく、甚大な経済損失を生むだけに革新的な広告ポリシー施行は非常に喜ばしいと感じたところです。

追記
2024/3/28 21:00に確認したところ、日本の一部メディアがGoogle2023年度広告安全レポートに関して取り上げておりました。
誰でも見ることが可能な広告安全レポートの丸写しのような記事を、有料記事として公開した既存メディアに対して少し憤りを感じている事に変わりありません。この広告安全レポートは探しにくさもあるため、そういった情報伝達の在り方に対して悪質性を感じます。
マスメディアが多様な情報を不特定多数の人間に伝達する役割を誤認しているような気がしてならない一日でした。

執筆:れもんきつね


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