【花騎士】バナナオーシャン周辺海域におけるキルクノテカガミ(仮称)の生息状況【二次創作論文】
※この作品はブラウザゲーム、フラワーナイトガールにおいて2021年8月10日から8月23日にかけて開催された緊急任務イベント【夏の思い出発見隊】ストーリーを元に妄想した二次創作です。
同ストーリーでは花騎士のウサギゴケが自由研究の題材として、孤児院の子ども達に教えて貰った希少魚「キルクの手鏡」を始めとした海の生き物の観察を行い、子ども達の発表会に参加する…といった感じのお話でしたが、その自由研究の内容が思ったよりガチだったらシュールなんじゃね?って事でそれっぽく書いてみた怪文書です。
ろくに推敲してないし人は自分の能力を超える文章は書けないので雰囲気だけです。
じゃあ以下本文。
バナナオーシャン海域における
キルクノテカガミ(仮称)の生息状況
ウサギゴケ
Usagi goke
要約
'キルクノテカガミ'は主にバナナオーシャン沿岸に産する海水魚の一種であるが,近年の害虫圧の増大により個体数の減少が著しく,絶滅が懸念される稀少種である.今回,その保全のため,バナナオーシャン沿岸部においての生息状況を調査した.その結果,調査を行った727地点において生息が確認されたのは3地点に留まった.そのうち2地点では極少数の老成魚のみが確認され,未成魚を含む小型個体の確認は出来なかった事から,両地点での再生産は行われていないと推察された.最も多くの個体が確認された残る1地点では,成長段階の異なる複数個体が確認され,継続した繁殖活動が行われていると考えられた.また,現地における聞き取り調査では,過去72地点において目撃例があったが,ごく近年の目撃例に絞ると7地点に留まり,生息域の減少を裏付ける結果となった.これらの事から,本種の生息状況は極めて不安定で,早急な保全の必要性を改めて裏付けた.
なお,今回調査を行った一般に「キルクの手鏡」と呼ばれる種について,学術的な正名は未だに未記載であるが,本研究ではキルクノテカガミと仮称した.
調査方法
8月10日~8月23日にかけて,今回の調査地であるバナナオーシャン南部地域から選定した727地点において,一地点につきそれぞれ約10m×10mの範囲を基準に10分間の採集および目視による生息状況の確認を行った.なお,調査に先駆けて,バナナオーシャン各省庁へ立ち入り及び採捕制限の有無を確認し,必要な場合においては許可を事前に得ている.採集には素手採捕,タモ網,投網,筌を適宜用い,筌には現地採集の巻き貝を砕いたものにオキアミ,糠,人参を加え撹拌した混合物を誘引剤として用いた.採集したキルクノテカガミは体長を計測した後,速やかに放流した.また,それぞれの調査選定地のうち,周辺で居住者及び漁業従事者を確認できた527地点において聞き取り調査を実施し,目撃例を募った.なお,保全のため各調査選定地の詳細な位置はここでは公表しない.
結果
採集及び目視による調査を行った727地点のうち,3地点でキルクノテカガミを確認できた.うち2地点(それぞれA,B地点とする)では,A地点で体長31cm~34cmと推定される4個体,B地点で同32cm程の1個体を目視で確認した.なおA地点での確認個体については,個体識別の困難さから同一個体を重複してカウントした可能性を否定出来ない.残る1地点(C地点)では体長50.1~330.5mmの27個体を採集し,目視においても多数の個体を確認した.この内,非選択的な漁獲手段である投網及び筌では,キルクノテカガミ18個体に対して他魚種54個体が混獲された.あのあの,ぼくそろそろこの全文妄想で書くしかない文章考えるの疲れてきたんですけど.聞き取り調査では,上記のうちA,C地点を含む72地点において目撃例を得たが,直近5年以内の目撃例は7地点のみであり,残る65地点のうち50地点では20年以上前の目撃例しか得られなかった.
考察
採集及び目視
短時間の調査とはいえ,727箇所に及ぶ調査地点のうち生息を確認出来たのは僅かに3箇所に留まる.本種は孵化後3年で体長約180mmに達し性的成熟するが,以降の成長曲線は鈍化し体長300mmに達するまでには10年程度を要すると推定されており(Chelone,2019;Mizuhinagesi,2008 ほか),老成魚といえる300mmを超える個体のみが確認され, 未成魚を含む若魚が確認出来なかったA,B地点でほ,再生産は行われていないと考えられる.従って,今回確認出来たキルクノテカガミの繁殖地はC地点に限られる事から,当地域の重要性は極めて高いと考えられる.幸い,C地点では,孵化後一年程度と思われる約50-75mm程度の未成魚を含めた成育段階の異なる複数の個体が確認出来た事から,この地点では安定した繁殖活動が継続していると考えられる.また,非選択的手段による採捕では他魚種も多数捕獲されたが,この総捕獲数のうちキルクノテカガミは25%を占めており,同地点ではある程度の生態的地位を獲得していると考えられた.
聞き取り
住民及び漁労従事者が恒常的に接すると思われる527地点における聞き取り調査では,短時間の調査ながら72地点で目撃例が確認された事から,この種の生息地はかつてある程度普遍的に存在していたと考えられる.しかし,目撃例のあった地点においても現在では全く確認出来ない場合が多く, 5年以近の目撃例は7例に留まり,近年急速にその生息数を減らしている事を裏付けた.
備考
多くの本種が確認されたC地点は,湾奥の波の穏やかな入り江であった.同様の環境はバナナオーシャンにおいては決して珍しいものではないが,C地点のみで安定した個体群が現存している要因については今回の調査では解明するに至らず,今後の課題である.また,時間的制約から今回調査を行えたのは,バナナオーシャン南部の沿岸部のみであるが,今回調査を行えなかった地域,とりわけ人の立ち入りが少ない島嶼部などにおいては,未だに知られていない産地が存在する可能性があり,これらの地域について更なる調査が待たれる.
謝辞
本研究にあたってはベルガモットバレー所属の花騎士で研究者のケロネ氏から生息地情報を始めとし貴重な知見と共に,制限区域への立ち入りについて取り計らって頂いた.バナナオーシャン所属の花騎士レインボーローズ氏には現地での調査でご協力頂いた(なお氏を呼ぶ際に膨大な華麗石を失った事を追記しておく,ありがとなユアゲ).バナナオーシャン王族フィリアタラサ王家アガパンサス殿下におかれましては,制限区域への立ち入りを快諾してくださった.バナナオーシャン孤児院の関係者及び子ども達においては,急遽の参加でありながら本研究の発表機会を頂き,暖かく受け入れて頂いた.上記,ご助力頂いた方々には改めて感謝申し上げる.
孤児院の子どもA「素人質問で恐縮なのですが(威圧感)」
おわり。
原作のキルクの手鏡の設定がガチで「ピカピカで綺麗」「めっちゃ少ない」くらいしかないのに何をどうやって書けと申すか無理ぃ…。モンハン魚竜のやつ2年だか3年掛けたけど、これ適当すぎて1ヶ月(実働時間数時間)で終わり申した。
バナナオーシャン周辺海域におけるキルクノテカガミ(仮称)の生息状況(note版)
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