【テルレスの青春】ヴィスコンティも映画化を画策した、ニュー・ジャーマン・シネマの先駆的作品
「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフ監督の長編デビュー作でありニュー・ジャーマン・シネマの先駆的と言われる作品。
ヴィスコンティ監督も映画化を計画していたと言われる。
主演の少年は鋼のような硬質の魅力を持ち合わせるマチュー・カリエール。ビョルン・アンドレセン「ベニスに死す」の持つ甘い美貌とは対照的ながらも、思春期の揺れ動く感受性を演じ抜いた。
社会における性と、思春期の持つサディスティックな欲望と暴力の支配によるメカニズムを日常の細部にわたり容赦なく叩き込んでくる