【短編】雨も虹も雲も太陽も
「雨ってキライ」
「じめじめしてヤダ」
「折角お洒落したのに濡れちゃうじゃん」
いつだって纏わりつく、残念なイメージ
確かに暗いけどさ
そんなに嫌そうな顔しなくても
そんな声ばっかりだと思っていたけど
ふと聞こえた嬉しい声
「私はすきだよ」
思わず、ほんとう?と聞いてしまう
続けざまに紡がれるイイところ
「キラキラだし」
「冷たくて気持ちいい」
「水たまりをばしゃんってするの楽しいよね」
そうだよねそうだよね、それらは雨じゃなきゃなかなかできないことばかり
「それにね、雨上がりに虹が出るのがすきなの」
ちょっと違った、でもそれも雨がないと見られない現象
そうだよね。虹はただ晴れてる日には見る事ができない
「まだ降ってる雨がキラキラして、その向こうに七色の虹が見えるのが一番好き!青空じゃなくて、白い雲だとより綺麗な気がするの、色がはっきりするからかな」
ああ、嬉しいな
そうだよ、雲だって、雨だって、無くてはならないものなんだ
だから、かなしい所ばかり探されるよりも、こうやって素敵な所を探してくれると、とても嬉しい
雲と虹と手を取りあって、やったな、良かった、解ってくれる人もいるんだと喜び合う
でも、太陽や青空だってのけものにするわけじゃない
虹には太陽も必要だし、青空の澄んだ色もまた綺麗だと思っているから
色んな良さを見つけて、楽しむのが、いいんだよ
本日は「虹の日」だそうです。日本記念日協会様より。
716でナナイロだそうです。なるほど。雨が降っても、いつかは止むし、雨上がりには虹が輝くよ、といったポジティブ変換がよくされる気がします。明けない夜はない、とかもそうですね。巡り巡って、悪い時もあればいい時もある、みたいな感覚でいますが。
虹自体は、割と見ようと思えばみられる現象なのかなと思っています。雨が降っている場所と雲の切れ間、太陽の位置を確認して出そうな方向をチェックするとわりかし当たります。でも、やはり雨が降っていないとみられないものですし、必ずみられるものでもありませんから、見られた時は嬉しいです。キラキラと輝く、自然現象をみて、ほくほくとした気持ちになれるので、だからこそ出そうな場所を探してしまうのかもしれませんが。
虹からのつながりで雨がメインテーマとなってしまいましたが、雨みなさんは好きですか嫌いですか。私は、個人的にはとても好きなんです。一人でいるなら、を前提としますが。
雨に濡れたいし、雨を全身で感じたい。キラキラの雨粒や葉にのった雫を見たり。長靴で水たまりをばしゃん!なんて小さい頃はよくやってましたし今でも長靴ならついつい入りたくなってしまいます。
実際問題としてはそんなこと言ってられませんね。濡れると後が大変だし、お迎えやら買い物の大変さ等々。それでも、悲しい部分ばかりみていると気持ちは落ちていってしまいますから、少しでも楽しい部分を見つけて、楽しんでいきましょう。
小説を書く力になります、ありがとうございます!トイ達を気に入ってくださると嬉しいです✨