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はじめまして、kittoiです

はじめまして、kittoiです。

この度、わたし堤大洋と妻である堤志歩で、
「みんなにいいが『きっと』ある」
というコンセプトの新しいブランドを立ち上げることになりました。
と同時に、株式会社kittoiという法人も設立し、先日登記も完了したため、報告がてらkittoiの紹介をしていけたらと思っています。

kittoiというブランドでやりたいこと

まずは、「kittoiって何をするブランドなのか?」ですが、kittoiでは、車いすである妻が使いやすいということをベースに、障がいを持つ人でも、そうでない人でも、なるべく多くの人が心地よく使えるプロダクトを開発、販売していくブランドです。

kittoiを作ったわけ

以前に妻がnoteに書き殴った「障害者とか健常者とか関係無しに”みんなに良いもの”を作ればいいんじゃないか?」という記事があるのですが、割とこれがすべてだったりします。

要約すると・・

「突然、障害を抱えることになり、福祉用品のデザインに対する妥協が求められたけれど、自分のライフスタイルに寄り添う使いやすく魅力的な製品が欲しいという思いが捨て切れない。ある時、車いすの自分でも使いやすい割烹着を作ったことがきっかけで、誰もが良いと思えるデザインと機能性が共存する生活用品への思いが強くなった。」

こんな感じです。
こういった妻の思いがkittoiを作るきっかけになりました。

世の中にある課題と、kittoiが解決できること

妻と過ごしている中で、世の中にあるこのような課題が見えてきました。

  • 障がいを持つ人が使いやすいもの(福祉用具など)は選択肢が少なく、高価格になりやすい

  • 障がいを持つ人への理解が進まない

課題1:障がいを持つ人が使いやすいもの(福祉用具など)は選択肢が少なく、高価格になりやすい

車いすユーザーだと、様々なことにおいて選択肢が少なく、諦めるか自分で作る!(直す!)必要が出てきます。
着る服、移動手段、入られる店・・などなど。

  • 着たいけど着られない(着づらい、似合わない)から諦める

  • 行きたいけど階段しかないから諦める

  • 入りたいけど入り口に大きな段差があるから諦める

こんな感じで、日々、様々な諦めざるを得ない状況に出会います。

課題2:障がいを持つ人への理解が進まない

妻と外へお出かけをするとよく遭遇する二つの「理解が進まないもの」を紹介させてください。

(1)電車の車いすスペース

これはめちゃくちゃに分かりやすパターン。
京都の地下鉄東西線は結構控えめで気づかない人も多い。

電車内にあるこのスペースは、車椅子やベビーカーの方にとってのスペースだというサインがとても控えめで、車椅子やベビーカーの方が必要としているスペースだということに気づかれない方が多い印象です。

(2)車椅子の人は、エレベーターしか乗れない

車椅子の多くの人は、エレベーターしか乗れないのですが、優先と書かれていてもお譲りいただけることは少なく、一階上に上がるだけでもすごく時間がかかることも。

でも、知らないことは悪くない

でもこういったことを知らないのはしょうがないとも思っています。
なぜなら、家族や友人など、身近に障がいを持つ人がいなければ、知ることは案外難しいものです。
そういう私も、妻が車椅子になってこういった課題に気づくことが出来ました。

この二つの課題をkittoiで解決したい

そこであるとき「あれ?この二つの課題一気に解決できるかも?」と思いつきました。
プロダクトのあり方を工夫すれば、選択肢の少なさや価格の問題、そして、障がいを持つ人と持たない人の相互理解を進められるはずだ!と。

少しの工夫で誰もが使いやすいものに

障がいを持つ人が使いやすいもの(福祉用具など)だからと言って、障がい者やお年寄りだけが使うと決めつけなければ、ターゲットの幅が大きく広がるため、考えうるデザインの自由度が上がり、さらに価格を抑えることもできるのでは?
障がいを持つ人が使いやすいもの(福祉用具など)はそもそも使いやすさや安全性が高く、プロダクトとしての完成度は高いので、障がいを持たない人にとってはさらに使いやすいはず。

障がいについて知るきっかけは増やせる

誰でも使えるからといっても、障がいを持つ人が使いやすいことが大前提です。 そうすると、「これってなんだろう?」「これって誰のためのどういった機能だろう?」という「なぜ?」がプロダクトに生まれます。
この「なぜ?」が、自分とは違う人たちを理解するきっかけの役割を果たすのでは?と考えました。

とにもかくにもまずは割烹着!

といったわけで、まずは自分たちが欲しいなと思ったものを作っていく予定です。

現在は、以前に妻と私の友人で作成した、車椅子でも使いやすい割烹着をブラッシュアップし、商品化しているところです。
https://223shiho.com/2022/03/22/01/

2025年4月には販売できるよう進めていますので、ご期待いただけると嬉しいです。

最後に、kittoiというブランド名の由来を紹介して終わりにしようと思います。では〜。

私たちはみんな違います。
性別や利き手、体の大きさ、歩ける人、歩けない人。
背伸びをすることだってあるし、たまに気を抜くこともある。

でも、そんな自分で「きっと」良い。
「きっと」良くなる。そんな曖昧さだって許してあげられる。
世界に柔軟な優しさが広がって欲しいと願っています。

「toi toi toi(トイトイトイ)」はドイツ語で「相手の幸運を祈るおまじまいの言葉」。

kittoiに触れていただくことによって「きっといい」世の中になっていくように。
そんな思いで私たちはこのブランドを「kittoi(キットイ)」と名付けました。

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